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ロシアは銀の国家資産増強を表明!HSBCがショートポジションを減少?等 14の金銀関連ニュース【10月第1週】

1,ゴールド、シルバーに関するニュース等

1,米国雇用統計は予想以上に強いが、金、銀は一時急激に上昇。銀が2012年以来の高値を記録

9月の米雇用統計は予想よりもかなり強い数字が出ています。

9月米雇用統計

21:30発表
🇺🇸非農業部門雇用者数
結果:+25.4万人
予想:+14.0万人
前回:+14.2万人

🇺🇸失業率
結果:4.1%
予想:4.2%
前回:4.2%

🇺🇸平均時給(前月比)
結果:0.4%
予想:0.3%
前回:0.4%

平均時給(前年比)
結果:4.0%
予想:3.8%
前回:3.8%

https://x.com/Min_FX/status/1842180542684700674

予想よりもかなり強い数字で、この数字をそのまま受け取るのであれば、ソフトランディング達成に近づいているように見えます。

多くの場合、経済が強い数字が出る→金利が上がる→ドル高→貴金属は下落という流れになることが一般的です。

しかしながら、今回の場合は動きが違いました。雇用統計発表直後こそ下落しているものの、その後大きく反発。

反発後に下落しているものの、底値2636ドルから2653ドルまで回復しています。

そして、もっと面白いのが銀です。同じく雇用統計直後は下落しているものの、金を上回る反発を見せてます。

上昇後に下落しているのですが、それでも雇用統計発表前の水準は維持しています。

本来であれば、ここまで強い数値が出る場合、貴金属の価格は大きく下落してもおかしくありませんでした。

https://silver-journal.com/gold-silver-surge-on-strong-us-employment-data/

2,銀は重要な抵抗線、32.5ドルを一時超える

銀にとって32.5ドル重要な抵抗線と言われており、この32.5ドルを安定して超えるようであれば、50ドルまで急騰すると予想する貴金属投資家は多いです。

https://x.com/MakeGoldGreat/status/1838842500758536671

リーマンショックを予測した、テクニカル分析が得意分野であるコロンボ氏はこのように述べています。

銀は重要な抵抗水準である32.50ドルを突破する寸前だ。
強い出来高でその水準を上回って終値をつけることができれば、40ドルや50ドルまで急騰する準備ができていることを示すことになるだろう。

3,ロシア財務省は、2025年に515億ルーブルを貴金属(特に金、銀、プラチナ、パラジウム)に割り当てる

ロシア、貴金属戦略の大幅な転換で銀備蓄を増強へロシアが貴金属戦略を転換し、金、プラチナ、パラジウムとともに銀を国家準備資産に加える見通し。貴金属市場のブルマーケットにおいて、銀を購入対象に含めた中央銀行は今回が初めてです。ロシアがどの割合が銀に割り当てるか不明ですが、今回の発表自体が、銀が戦略的資産としてグローバルに再評価される可能性がある。 https://www.jpost.com/business-and-innovation/precious-metals/article-823167#google_vignette

金やプラチナ、パラジウム等の金属の他にも銀を国家準備資産に加える見通しが発表され、貴金属投資家の間で話題になっています。

今後、数年間で貴金属の保有量を大幅に増加させる計画が含まれており、もしロシアに続いて他国も銀を国家戦略備蓄として加えるような動きになれば、銀はの価格が再評価されるのではないか?とされています。

現在金の価格は最高値を更新し続けているわけですが、世界の中央銀行が大量に金を買っているのも一因です。

もし、金のように銀が世界中で購入される流れになるとすれば、今まで金に比べると動きが鈍かった銀の価格も上昇する可能性はありそうです。

4,HSBCがショートポジションを減少か?

HSBCは香港の銀行ですが、グローバルシステミックリスクバンク(大きすぎて潰せない銀行)の1つです。

そのHSBCが銀のショートポジションを減らしているという報道があります。

過去数週間でHSBCが銀の空売りペダルから足を離したのを私たちは目撃しました。

そして今、私たちは重要な33ドル/オンスのレベルを試しています。 今後数週間は確かに興味深いものになるでしょう。 https://x.com/hk_nik/status/1842723103987872066

現在のHSBC以外を含む、大手金融機関の銀のショートポジションは6億7500万オンスとされています。(135091×5000)

銀の世界の生産量が約8億オンスということを考えると、銀のショートポジションが凄まじい量なのが理解できると思います。

ショートポジションが多い場合、銀価格に下落圧力がかかります。

金と違い銀の価格がなかなか上がらない理由の1つとして、大手銀行等が大規模な銀のショートポジションを持っているという推測があります。

そして大規模なショートポジションを取っている筆頭がHSBC銀行なのですが、HSBCがショートポジションを減らしているという報道です。

もし、一時的ではなく継続的にショートポジションを減らすのであれば、他のショートポジションをとっている機関も続いていく可能性は高いです。

今後、銀の価格が上昇していくにつれ、ショートポジションを持っている機関は含み損が膨らんでいくわけですが、少しでも損失を抑える為、早くポジションを閉じる必要があります。

5,ロンドン金属取引所(LME)は、今年末までに世界的な金属倉庫ネットワークを香港に拡大する予定

ロンドン金属取引所(LME)は、2024年末までにその世界的な金属倉庫ネットワークを香港に拡大することを承認する予定だと、事情に詳しい3人の関係者が述べた。この動きは中国本土への扉を開くことになる。

https://www.reuters.com/markets/commodities/lme-approve-hong-kong-warehousing-by-end-2024-sources-say-2024-10-01/

ロンドン貴金属取引所が香港にも倉庫を拡大するということで、西側にある貴金属が更に東側に流れるのではないか?という推測されてます。

6,ポーランド国立銀行、金の準備高420トン英国を上回る

ポーランド国立銀行のアダム・グラピンスキ総裁は、木曜日の記者会見で「全ポーランド国民を代表して」同銀行が現在420トンの金を保有しておりイギリスの保有量を上回る。

https://www.zerohedge.com/economics/poland-now-has-more-gold-reserves-uk

金を大量に購入しているのはBRICS側とされていますが、中央ヨーロッパであるポーランドは実も金をこう

7,UBSは金価格目標を2,750ドルから2,900ドルに引き上げ、シティリサーチは2025年に銀の価格を40ドルを予想


https://silver-journal.com/ubs2750-to-2900/

UBSは2023年時点での予測は「2024年3月末までに2200ドル」だったのですが・・・

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