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八方美人のスカしっ屁

「どこでも欲しいのはイエスマン
そうじゃないとやってられない ヒメオウギさんは
余所にいけば たいへんだよ」
部署異動を考える私に誰かが そう言った
そうか 私は「大変」なのか…

私の事を”大好き”と言ってくれる人がいた 
 ステキです  さすがです すごいです…
そう褒め倒してくれる人がいた 
単純でバカな私は簡単に
その言葉を信じ それらの言葉の裏にある 私に対する
軽蔑や嫌悪に気がつかずにいた
煽てておけば勝手に気持ち良く舞い上がってくれる  
お調子者
その人にとって私ほど扱いやすい人間は
いなかったんじゃないかと今になっては思う…

他人を操る存在は置いといて…

なんでも言いたい事を言い 笑いたいときに笑う  
正直の上に「バカ」が付きまとう私
間違ってると思えば面と向かって抗議する
後先考えず相手に立ち向かう輩は組織にとって
確かに扱いにくい存在かもしれない
めちゃくちゃまっすぐに周囲のために闘っている
つもりなんだけどね
ニコニコ笑ってなんでも 受け入れてくれる優しい人の方が なんの脈絡もなく ある日突然バサリと関係を
絶ちきってくる…それに皆 気づいてる?

怖くないか?
何考えてんだ?表面上は愛想よく振る舞い
好き好きオーラを出しながら 影で“大キライ”なんて
つぶやいているとしたら…
そっちが断然怖いよ
誰にもいい顔するのは それは弱さなの?
弱さを隠すためのカムフラージュとでも言うのか?
それとも他人と真正面から関わるのが めんどくさい?

相手を信じ その優しさに溺れきって 散々甘やかされたその後の仕打ちは ひたすら後味の悪い苦い思い…

正直に素直にまっすぐに…裏を返せばただのバカ

作ろうとして作れないのが裏表
でもそれが社会を生き抜く上で最も重要で必然の
生きるスベだとしたら…
私にはそのスベがないの? 歳をとるごとに
イキヅラサ、生きにくさが、段々著名になってくる


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