子どもを赤ちゃん扱いして何の意味があるの?

最近、子ども(主に2、3、4歳児)を赤ちゃんのように扱う場面を保育所でよく見かけます。なんでやろうね、そんなことしても無駄なのに…

赤ちゃんみたいに扱うことがどんなことかと言えば、身の周りのお世話を全部してあげることです。食事をする時に頬についたご飯を拭く、着替えを手伝う、など、赤ちゃんが1人でできないことを周りの大人がお世話するイメージ、です。(誤解なく伝わってる自信はないけど、こう伝えるしかない)

赤ちゃんのように子どもを扱う場面としては、できることをしない時や、してはいけないことをした時に、保育士が望ましい行動を強制させる時に使います。その前に「赤ちゃんみたいに○○したろ」と脅しが入ります。そこで子どもが望ましい行動をすれば、ただの脅しで終わりますが、意味あるのかな?

そもそも、脅しが効いてないです。そのため、脅しで行動に改善が見られないので、無理矢理赤ちゃんのようにお世話する、という流れになります。子ども嫌がっているのに、ねぇ…

発端は子どもが望ましくないことをしていたからですが、それを正すにしてもやりすぎ案件。赤ちゃんの扱いを拒否したら、強めの言葉でやるべきことを言われます。子どもから見た時に嫌な事がどんどんやってくるわけです。知らんけど。

ところで、赤ちゃんのクラス(1歳児)では、1人でできることは頑張ってやってます。生活の流れを理解しているため、やってみようという気持ちが出てきているからだと思います。椅子の背もたれから座わろうとするなど、怪我に繋がるものもあります。そこをどのように伝えたらいいのかが考えどころです。今は余程のことがない限り、担任のやり方に従うことにします。

赤ちゃんの扱いをしている関係か、赤ちゃんには何でもしてあげようというメッセージを伝えることになっているみたいです。そのため、3歳児になった子どもが親に対してこんなことを言っていたみたいです。
「赤ちゃん組に行きたい。なんでも先生がしてくれるから。」
これは、自分で何かをすることを拒んでいる傾向がある子どもが言った言葉のようです。子どもからこんなことを言われたら、こう伝えますね。

「できないこと、むずかしいことの手伝いはしますが、その内容は年齢が低くなるほど多くなる、それだけです。年齢が低いからと言ってなんでもしてあげようとは思わないので、そこは間違わないで欲しいです。赤ちゃんみたいになりたいなら別にいいですが、困るのは自分自身なので辞めといたほうがいいですよ。」

もっと嚙み砕いて伝えたほうがいいのかもしれませんが、伝えておきたいことを全部入れました。1人である程度はできるようにならないと生活に困ります。そのセリフを言った子どもも実際に生活で困っているなと感じる部分はあります。シンプルにやりたくないことでも、やらないといけないことはしてもらわないとどうしようもない。

赤ちゃんのように扱うことがどんな影響を持っているかを私の中でまとめます。

  • 赤ちゃん扱いは罰としての印象を持つことになる。

  • 赤ちゃんは何もできない存在ということを伝えている。

  • 何もしたくないなら赤ちゃんになりたいと思う子どもがいる。

赤ちゃんになることに悪い印象を持たせて、ああなりたくないという動機で頑張らせるのも、(良くないけど)1つの手段だと思います。でも、悪い印象を与えたところで長続きしないと思いますが…

私なら、望ましくない行動に対しては「どうしたら良かったかな?」と聞くことを心掛けています。言葉で答えてくれることもありますが、行動で示して欲しいので、行動に対してフィードバックを出せるようにします。「そうだったね」、「いい調子」。これでいいのかは分からないですが、プラスの言葉を投げかけれるようにしたいのです。

発達段階によってできないことは手伝います。できることを手伝ってと言う子どもに対しては、少しだけという条件を付けて手伝います。全部するのはその子のためにならないのと、自分が見えてきたから不安になっていると考えるためです。少しだけ一緒にして、「後は自分で頑張ってな」と言えば、時間がかかっても全部1人でやり切ることが多いかなと思います。必ずとは言い切れないですけどね。

望ましくない行動をしている子どもに赤ちゃん扱いしても意味がないよね、という話でした。自分でどうするべきかを考える余裕が欲しいところですが、みなさんはどのように考えますか?

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