友達の子どもを預かった話〈後編〉
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中編の内容を簡潔に
友達の子ども(C)とコンビニに行きました。ローソンでアイスクリームとプリンを買って食べました。ファミリーマートでお茶を買い、いつのどが渇いても飲み物がある状態になりました。
17:15
店の外に出ると、すぐ抱っこを要求してきましたので、鞄にお茶を入れてから抱っこしました。しばらく私の思うがままに歩いていると、電話ボックスを見つけました。
C :公衆電話があるね
華凛:本当だね
C :ここから電話するとね、○○(聞き取れなかった)
華凛:やってみようか?
C :うん、する
そういうわけで、電話ボックス入りました。Cを下ろしてから私のスマートフォンを渡し、公衆電話から私の電話番号にかけてみることにしました。公衆電話の使い方を教えても良かったかもしれません。Cの目線から見る公衆電話の位置は高い場所にありましたので、使えないと判断したので使い方は教えませんでした。使っているところは見れるので、それでいいでしょう。
そういえば、アニメ『クレヨンしんちゃん』で公衆電話を使う話があったと思います。半分聞き取れなかったので分かりませんが、Cはその話をしてたのでしょうね。何回か「トオルくん」か「マサオくん」って言ってた気がします。
10円玉を入れて電話をかけると、私のスマートフォンには公衆電話から電話がきた通知画面が出ました。「出てみて」とCに伝えると、スワイプして電話に応答しました。
もしもし、聞こえますか?
スマートフォンを耳に近づけてみて。
しゃべってみて、聞こえるよ。
こんなことを話していました。10円で話せる時間内に通話を終わらせました。話せる時間がきて勝手に通話が切れるっていうのもしてみたかったのですが、そこまで話をするだけの集中力がCにはありませんでした。私も電話越しに話すことが見つかりませんでした。
17:25
電話ボックスから出てCを抱っこしてしばらく歩いていきます。少し歩くと整備されている川が見えてきました。Cを下ろし、その川に沿って歩いてみることにしました。
川に沿ってロープが張られていました。「これはなんであるの?」と聞いてきたので、「川に落ちないようにするためだよ」と答えました。そういうわけでロープより川のほうに体を出さないで欲しいのです。子どもというのは何をするか分からないもので、Cはロープを触って遊んでました。「落ちるからやめて」とは言いました。それは聞き入れてくれました。触り始めたときは焦りましたね。
川の様子を見て、水面にある水草があること、ゴミが浮いていること、船があることをCは言っていました。コンクリートでガチガチに固められた場所を流れる川にいろんなものが見られる。面白いなと思いながら川を眺めていました。自然の川のほうがいろんな形があって、私としてはそっちのほうが好きですね…
17:30
川辺を歩いていると、友達から電話がかかってきました。友達のいるコンカフェの前まで来て欲しいとのことでしたので、住所を送ってもらいました。場所を調べると、友達と落ち合った場所を南に10分歩いた場所でした。この時、私たちがいたのは落ち合った場所から北に10分歩いた場所です。20分歩くのが確定しました。歩くことは問題ないのですが、Cは歩くのを拒んでいるので抱っこは必須です。ワァ、タイヘンダァ…
17:35
友達のいる場所に向かっていると、再び友達から電話がきました。あと20分、Cを見て欲しいとのことでした。どっちにしても友達のいる場所に向かうのに20分かかるので、ちょうど(?)良かったです。その時いる場所を伝えたら、「どこにいるの?」、と言われました。私も目的もなく適当に移動していましたので、ある意味迷子に近い状態だったかもしれませんね。知らんけど。
17:45
友達のいる場所までの道が分からなくなったので、スマートフォンで現在地を確認しながら進んでいくことにしました。抱っこをしている状態ではスマートフォンが上手く使えないので、場所を確認するたびにCを下ろすことになりました。結構手間がかかりました。
Cと話をしながら歩いていたのですが、よく聞いてみると、友達のいる場所がどのあたりなのかを知っている様子でした。どうやら1度行ったことがあるようです。「ここをまっすぐ進んで曲がるの」と言ってました。地図を見ているとそのようになっていましたが、私は曲がるタイミングを間違えそうになりました。Cが教えてくれたので間違えずに済みました。変に寄り道することにならなくて良かったです。
17:50
友達が来てと言っていた場所に着きました。硝子張りの店でした。Cはそこを指さし、友達がいることを伝えていました。多分あっていると思うのですが、外から見えない場所にいるようでしたので確証がもてません。電話をかけて、着いたことを伝えました。
友達が出てくるのを待っていると、硝子越しにお店の店員さん2人がCを見ているのに気づきました。「あの子かわいいね」という話で盛り上がっているような感じでした。私の存在も気づいていると思いますが、そのリアクションは見られませんでした。ある意味普通の反応だと思います。店員さんはCに向かって手を振っていましたが、Cは固まっていました。応えてあげたら、と一瞬思いました。でも、誰か分からない人に手を振り返すのもおかしいですね。その反応も分かります。
17:55
友達が店から出てきました。硝子越しに見えた店員さんとは違う2人と一緒に出てきました。
友達:今日、子ども見てもらってたんや
店員A:そうなんだ、(Cを見て)こんにちは
店員B:前に一緒に来てくれたの覚えている?
友達:ほら、昨日TikTokライブで見てたやろ、○○ちゃん(店員B)やで
店員A:私のことも覚えてる?
何の会話ですか、これ?
Cはとても困っている表情をしてました。警戒しているように見えました。知らない人に意味も分からず話を進められているのですから、その気持ちは理解できます。
いつのことか分かりませんが、友達はCをつれてこの店に来たことがあるようです。Cの記憶力はまだ弱い部分があるので、知らないのも仕方ないのではないでしょう。知っている前提で話が進んでいたので、私も話の流れが把握できませんでした。知ったことはないのですけれどね…
18:00
友達が店の人と挨拶をした後で、預かっていた鞄を返しました。Cは思いっきり友達に甘えていました。そっちのほうが安心するよね。
なんやかんやありましたが、無事にCを友達に引き渡すことができました。友達がCを連れてきた理由を聞くと、出かけることを伝えると「行きたい」と言ったからとのことです。だとしても、子どもの遊べる場所のないところに連れてこないで欲しいなぁ。
Cとお話をしている内容や友達とのやり取りから考えて、家庭にCを見てもらえる人はいたと推測しますので、せめて預けてから来てください。無理な事情があるなら、うん、仕方ない、かなぁ…
無いと思いますが…
今回のように子どもを預かることがありましたら、子どもが遊べる場所に連れて行こうと思います。私のお金を使うことになるので、そこは考えておく必要がありますね。探せば意外と見つかると思いますが、アミューズメント施設は私がしんどくなるので却下です。
私は普段1人、何も考えずに行動することが多いです。そのこともあってこの日は見通しを立てずに行動してしまい、余計に疲れる結果になりました。誰かと一緒に行動する時は先に調べておくことが大切であることに気付けました。
最後に
子どもを預かり、いろんな場所に行きました。私は一人暮らしで子育てをしたことがないですが、今回のことでこんなにも大変なことを毎日するのかぁ、そう思いました。全体を通して思ったことをまとめます。
思うように子どもと関われないです。周りはどう思っているか分かりませんが、私たちが勝手に孤立してしまう感じがします。原因を考え、子どものことを考慮されていない社会だからという結論を出すことにしました。それなら、子どもを育てる負担が重くなり、子どもが欲しい人は減り、子どもの人数が減るのも納得!
保育士(休職中)の嘆きでした。
最後まで見ていただきありがとうございました。