二回目デートで地球は回る。
こんにちは。
常磐しのぶです。
先日、誰がどう見ても可愛い女性と一回目のデートしてきました。
自慢です。
殴ってください。
洒落たイタリア料理屋で、それなりに盛り上がりました。
まだ自慢?
はい。
もう少し読んでくれたら、嬉しいです。
それなりに盛り上がった。
それなりに盛り上がって、顔も可愛い。
しかし!
何かピンとこない。
サムシングがなかった。
そうです。ぼくは理想が高いのです。
それなりに気が合う。顔も可愛い。
それだけではフォーリンラブしません。
テコでも好きにならない。
で、
そのせいでもう10年間、彼女がいないんです。デートは何回もしたものの。
あたくし、31歳になりました。焦っています。
だから、理想の壁をぶち壊してみよう、と思いました。
初めから大好きである必要はない。付き合ってから関係を築き上げていけばいい。ってね。
だから、二回目のデート誘いました!!
「こないだ話していた映画、今週から公開ですね。 良かったら一緒に観に行きませんか?」
ぼく、一歩前に進んだ気がするんです。
前のぼくだったら、
一回目で連絡やめてました。
これ、新しい「好き」の誕生の瞬間なんじゃないの?
人類が月面に降りたくらい、すごい一歩です。
だんだんと、好きになればいい。
なんか、いい言葉に思えてきました。
もし結婚とかになったら、転職しないとな。
今の職場、給料低いしな。
もうそんなこと考えてます。
まだ好きにもなってないのに。
さて、ここで重要なポイントがあります。
このエッセイを読んでくれてるセンスのいいあなたはもう気がついているでしょう。
そうです。
まだ、返信きてませんから!!
「行きませんか?」がパンだとしたら、「行きたいです」がミートパティな訳で。
デートという名のハンバーガーは、二つがあってはじめて成り立つのです。
ぼくは二回目を誘うかどうか、迷っていました。
けれど、そこに相手の存在はぜんぜん見えてなかったのです。
なんという自己中心的なスタンス!
殴ってください。
まぁ、そんなぼくですから、お誘いのメッセージを送って、自分勝手にハッピームード。
本当の愛はこんな風にして始まるのかもね、
なんて考えながらお風呂に入ってました。
ちょうどいい湯加減。
お風呂から出たら、
体を拭きます。
髪を乾かします。
服着ます。
スマホ見ます。
返信来てない…
その時点で、メッセージを送ってから、10時間近く経っています。
あれ?
忙しいんだ!そうに違いない
その日は1時まで起きて、返信を待ちました。
返信は来ませんでした。
翌朝、顔を洗う前にスマホを見ました。
返信は来てませんでした。
ぼくはコーヒーを飲んで考えました。
ゆっくりと胃の中が暖まり、脳ミソも活性化してきます。
フラれた?
いやいや、待て待て。
デートの時、楽しそうだったよ。
フラれた?
このぼくが?
普通はここで落ち込むところですね。
え?落ち込んでないの?
はい。ぼくは落ち込みませんでした。
むしろ、ホッとしました。
やっぱり、理想の相手を探そう。と。
いるいる!理想の相手がいるよ!
一回目のデートでピンと来る相手が!
完全に元のマインドに戻っていました。
もはや、返信来なくて良かった。
映画はもともと見たかったやつだから、
一人で行こう。
一人のほうが行きたい時にすぐ行ける。
一人のほうが、近所の映画館でポイント使って安く見られる。
返信来なくて良かった。
きっとどこかに理想の相手がいるさ。
ぼくを16タイプ診断風に言うと、RTDD-A
理想 高い 独身 男性 アホ。
それから4日、経ちました。
ぼくは彼女のことをほとんど忘れて、仕事していました。
昼休み、カップラーメンの3分を待ちながら、ふとスマホを手にとると、
LINEの通知が来ていました。
あ!
「こんにちは!
映画いいですね。今ちょっと仕事が忙しい時期なので、落ち着いてからでもいいですか?」
つづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?