田中ほのみさん(仮名)の相談
こんにちは。
埼玉県在住の田中ほのみといます。夫と5歳になる娘がいて、専業主婦をしています。私の悩みは、ずっと娘とどこか向き合わないまま今に至ってしまっているということです。向き合うことを避けているのだと思います。怖いのです。ずるいのです。
夫は朝早くから夜遅くまで仕事で、平日の育児は私だけです。日中は幼稚園に通ってはいますが。娘と話すとき、どこか私じゃない、そういうところで会話してしまっています。硬い、嘘の人格というか。間違えないように間違えないようにという意識が強すぎるせいか、子育てに喜びとか安らぎを感じることがほとんどありません。夫も土日は手伝ってはくれますが、そういう時は、感謝と言うよりも、私がいつもみているんだからこのくらいは当たり前だって思ってしまうのです。そうすると変な方向にいってしまっている感じがするのです。間違っているとは思うのですが。正直、どこから修正していいのかわからなくなっています。毎日はどんどん速く過ぎていくし…。でもこのままではダメだというのはわかるのです。この子が大人になったとき、私とこの子の間には何があるんだろうって思ってしまうのです。何か一つでも、軌道修正となるアドバイスをいただきたいのです。よろしくお願いいたします。
笑っていてもどこか怒っていたり、すぐ不安になったりしてしまうのです。心通じるとかなくて。もっと柔らかくいたいのですが。
今現在で相談できる人ですか?義母ですかね。実家の母とは折り合いが悪くて、全く連絡を取れていません。私が意地になっているところもあるのですが。夫に相談するときもありますが。ちょっと、自分自身も信用できなくなっているところがあるかもしれません。
田中さん、初めまして、僕はふさやまというのね。こんな喋り方でごめんねさいなのね。決して馬鹿にしているわけじゃないのね。僕には僕の訳があるだけなのね。許してねなのね。
ふぁあ、田中さん、そうなのね。一人で頑張っているのね。田中さん、寄りかかるところが必要なのね。わかってるって?そうよねなのね。ちょっと寄りかかって体を預けるの大事なのね。預けるのは何でもいいなのね。人に心を預けるのが怖いならソファーでもいいのね。預けた後はありがとういうのね。嘘のありがとうでもいいのね。声に出して言ってみるのね。そしてソファーをなでてちょっと綺麗にしたりするのね。
その気持ち、僕もよおくわかるのなのね。僕はマザコンなのね。ママに寄りかかるんじゃなくて体の半分くらい預けちゃってしまっているのね。うん、自分で生きていくのは怖いのね。だから僕も半分くらい嘘なのね。いっぱいママのせいにしているのね。楽だけど、生きてなくて寂しいのね。
娘さんと向き合えないのね。向き合うって言葉、厄介なのね。いつからか、人は言葉を生きていくようになってしまうところあるのね。嘘のままでいいのね。おててを大事に繋ぐのね。大事に抱っこするのね。それだけでいいのね。向き合いたいなら、おへそを娘さんの方に向けるのね。それが向き合うなのね。でも、娘さんも向き合ってばかりだと疲れるのね。だから、そんなに言葉に囚われなくってもいいのね。楽しくが一番なのね。楽しい時なんてない?そうなのね。じゃあまずはリラックスなのね。リラックスもうまくできない?そうなのね。じゃあそのままの田中さんでOKなのね。楽しくなくてもリラックスできなくても田中さんは生きてそこにいるわけで、それでいいのね。そのままでいいのね。急がなくていいのね。大丈夫なのね。
これ、僕のママの作ったパウンドケーキなのね。お土産にあげるのね。娘さんと一緒に食べてねなのね。あ、いらないなのね。大丈夫なのね。僕も本当は自分で食べたかったのね。ちょっと無理しちゃったのね。
※これはフィクションです。
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