【頭の中】ドリームガーデン&妄想ショッピング
植物の通販カタログが届くとワクワクする。
庭もないのに見てしまう。
ページに折り目をつけるか付箋紙を貼る。
リストを作ってしまう。
この中からどれにしようかと考えている。
結局何か買っている。
すっかり消費者になっている。
これも楽しい。
そんな私の「ドリームガーデン&妄想ショッピング」
「ラナンキュラスは、次々に咲いてくれるのがいいんだけど、1袋10球で一色だけだとこの小さな庭に多すぎね」
「いいじゃない、全色揃えたら?バイカラーもあるわ」
「アネモネは20球混合」
「ネオン色なんて、春のお部屋が明るくなりそう」
「ソフトボール大のアリウムは、せめて5つくらいまとめてインパクトを出したいけどお高いのよ」
「きっと植えて良かったって思うわ」
「欲しいのはピンクグレーのポピー。くすんだ色が私を1800年代のイギリスに連れて行ってくれるの。種子からなので選別が命だし、なかなかグレーは出てくれない」
「でも種子だけばら撒いておけば?ワンチャンス、You never knowよ」
「スイートピー、色も香りも魅惑的。花の咲く頃には暑すぎてうまく育たない。でもお花屋さんで買うと、香りがないのよ」
「あのスッキリした甘い香りは、原種に近いものでないと。香りをかぎながらハサミでお花を摘んでるところ想像してみて」
「ハーブの香りと緑の瑞々しさに癒やされるのもいいわね。ラベンダーもいいけど、香りが好きだからセンティッド・ゼラニウムはどうかしら。シナモン、チョコレート、ストロベリー、アップル、、」
「美味しそうね。お花と一緒にアレンジも可愛いんじゃないかしら」
「花の命の短さはわかってるけど、ロマンチックな世界に誘ってくれるシャクヤク」
「一本切って花瓶に飾るだけで得られる、特別な幸せ感。マストアイテムよね」
「ああ、バラはキリがない。第一植えるスペースがないわ」
「ま、そこは置いといて、どれがいい?」
「今持ってない色がいいわね。チェリーピンクとか、淡くてくすんだピンクとかどう?」
「賛成」
「バラとくればクレマチスね」
「藤色かラベンダー色がいいかしらね。ソフトな感じが合いそうよ」
「やっぱり乙女のお庭ならスミレは必須よね。でも、わざわざ植えると育たないのよ」
「仕方ない、ヴィオラにしましょうか」
「たくさん種類があって目移りしちゃう。鉢植えにするなら珍しいのが欲しいわ」
「チューリップはどう?」
「うふふ。それはもう注文済みよ。人気の品種ですぐ売り切れるんだけど、今回初めて間に合ったの」
「来春のお楽しみね」