これから遊戯王OCGを始める方へ向けて〜タクティカルトライデッキ編〜
こんにちは、その辺にいる人です。
今回、初めてこのような記事を自分の独断と偏見で書かせていただきました。
これから遊戯王OCGを始める方、新しく始めてみたいなと思っている方、昔やってて久々に復帰してみようかな〜と思っている方……そういった方々への一助になれば幸いでございます。
どうか最後までお付き合いいただきますようお願い申し上げます。
はじめに
今回ご説明させていただく内容は、遊戯王OCGを始める上で必要になる物や必要になる事、これから遊戯王OCGを続けていくために大事な事などを一から追って説明させていただきます。
そのため、本記事や関連記事における基準や基礎となる部分は「遊戯王OCGにおける実戦」とさせていただきます。
現代における所謂「環境の事」やカードのより詳しい解説や裁定、ルール、他カードとの組み合わせによって生まれるシナジーやコンボといった、特に今回の記事ではあまり関係がないものや基準や基礎から外れそうなものは極力省かせていただきますので、その点ご理解とご協力をお願いします(*)
(*後日、各デッキをより楽しく遊ぶために深掘りした関連記事を3つに分けて投稿する予定です)
記事は全部で4つを予定しています。
(本記事をpart1、サイバー・ドラゴンをpart2、エルドリッチをpart3、イビルツインをpart4として分ける予定です)
必要なもの
・使用するデッキ
まず初めに、2024.6/8発売の構築済みデッキである
「TACTICAL-TRY DECK 終擊竜サイバー・ドラゴン」
「TACTICAL-TRY DECK 征服王エルドリッチ」
「TACTICAL-TRY DECK 怪盗コンビEvil★Twin」
本記事ならびに関連記事では、この3つの構築済みデッキを始めとして解説をさせていただきます。
それに伴い、まずはこの3種類の構築済みデッキを各1つずつお買い求めください。
売っていない場合は最悪いずれか1つでも問題はないのですが、それぞれ1つずつお持ちいただいている場合に比べると遊びの幅が格段に狭まってしまいます。
なので各1つずつ手元に揃える事を強くおすすめいたします。
(売り切れ次第、公式側が遊戯王OCGを取り扱う各店舗に順次入荷し続けていくとの知らせもありますので、品切れが続くといったことはおそらく無いと思われます)
・プレイマット
プレイマットに関してはお好きなものをお使いください。
・スリーブ
こちらに関しては、特にこだわりがなければ同じ柄ものを最低140〜200枚ほどあれば大丈夫です。(*)
公式から発売されている100枚入りのスリーブを2つ、あるいは70枚入りのスリーブを2つor3つご購入ください。
遊戯王カードのサイズは59mm×86mmなので、それが入るスリーブをお持ちなのであれば別に公式の遊戯王スリーブでなくとも構いません。
*こちらに関しては、この枚数あれば便利だと言う理由が別に存在しています。
そちらについてはまた別の記事で解説予定です。
・その他ユーティリティ
所謂対戦中にあれば便利なものの事です。
遊戯王ニューロンという公式アプリがありますので、まずはそちらをダウンロードしてください。
ライフ計算、コイントス、サイコロ等といった対戦における必要なものがほぼ全てアプリで使えます。
上記のものを用意できましたら、いよいよデッキの開封になります。
簡単にですがそれぞれのデッキの特徴や強みなどを順に解説させていただきます。
(お手持ちの構築済みデッキを開けながらこの記事を読んで頂くと良いかもしれません)
終撃竜サイバー・ドラゴン
こちらのデッキは、サイバー・ドラゴンというテーマを使ったデッキになります。
アニメでは遊戯王デュエルモンスターズGXにて丸藤亮ことカイザー亮が使っていたテーマとなっており、アニメ放送当時からあらゆる面において高い人気を誇る遊戯王OCGの中でもかなり知名度の高いデッキとなっています。
そんなサイバー・ドラゴンは一体どのようなデッキなのかと言いますと、融合召喚を軸に早い段階で大型の機械族融合モンスターを召喚し、その圧倒的な攻撃力で一気に試合を決めにいくパワータイプなデッキとなっております。
豊富なサポートカードや汎用除去カードを駆使しつつ、高い攻撃力を持つサイバー・ドラゴンモンスターたちで相手を一気に倒しきるという、所謂「ワンターンキルの戦法」を得意とするデッキです。
(ワンキル:1ターンで勝利する事)
こちらが終撃竜サイバー・ドラゴンのデッキの内容となります。
サンダーボルトやハーピィの羽根箒、ライトニングストームといった相手のカードを一気に破壊するカードがふんだんに詰め込まれています。
これにより、このデッキが目指す「ワンターンキルの戦法」が格段にやりやすくなっているのがこのデッキの分かりやすくて強い部分です。
よって、先攻一ターン目は攻撃することができないという都合上、このデッキが得意とするのは後攻からのワンキルとなっています。
基本的な立ち上がりとしては、サイバー・ドラゴン・コアやエマージェンシー・サイバーといったデッキの中にあるカードに触れられるカード達でワンターンキルの戦法に必要なパーツを集めていきます。
そして一通り集め終えたら、パワーボンドでいきなり高打点の融合モンスターを融合召喚して、そのまま何もなければライフを8000削って勝ち、がこのデッキの黄金パターンになります。
融合召喚で出す先の筆頭はこちらの2枚です。
細かい運用方法などは別途サイバー・ドラゴンの方の記事で解説致します。
とりあえず初めのうちは上記の事を意識しながらこのデッキを使うと良いかと思います。
比較的初心者にも扱いやすいデッキとなっていますので「遊戯王を遊ぶならまずはここから」という人も多いです。
「とにかく相手の盤面を除去するカードを使って更地にして、なんとしてもライフ8000を削る」
このコンセプトを念頭に遊んでみてください。
征服王エルドリッチ
こちらのデッキは先ほどのサイバー・ドラゴンとは違い、遊戯王OCGオリジナルのテーマとなります。
元々はデッキビルドパック-シークレットスレイヤーズ-という弾で登場したテーマであり、その名の通りデッキをビルドする上で必要なものが入っているパック出身のテーマです。
リリース初期の遊戯王マスターデュエルでかなり猛威を振るったデッキとして有名ですね。
遊戯王を知らない方でもこの名前は見たり聞いたりしたことがあるという方も居られるのではないでしょうか。
こちらも先ほどのサイバー・ドラゴンに負けず劣らず色んな意味で人気なテーマとなっています。
そんなエルドリッチはどう言ったデッキなのかと言いますと、持久力や再生力、継戦能力が持ち味のアンデット族であるという点を活かして「とにかく粘り強く戦うデッキ」となっています。
先ほどご紹介したサイバー・ドラゴンとはもはや真逆の性質を持つデッキと言っても過言ではありません。
あちらが一気呵成に勝負を決めにくる速攻(アグロ)タイプのデッキだとすれば、こちらは受けの強さを活かして虎視眈々と勝利への布石を打ち続けるコントロールタイプのデッキだと言えます。
こちらが征服王エルドリッチのデッキの内容となります。
一見すると、先ほどのサイバー・ドラゴンと違いメインデッキに入っているモンスターカードの割合が少なく感じるかと思います。
このエルドリッチというデッキは
「本体である黄金卿エルドリッチをデッキのエースモンスターとして、各種エルドリクシルカードや黄金郷カードで黄金卿エルドリッチ本体を手厚くサポートしつつ、その他アンデット族モンスターや相性のいい魔法、罠カードで着実に盤面を固めていくデッキ」となっています。
些か情報量が多いですが、この戦術こそがこの征服王エルドリッチで勝つための最善の戦術です。
本体である黄金卿エルドリッチ。
いかにして素早くこのカードをゲームに登場させられるかがこのデッキの勝敗を分けます。
しかしながらこんな上級モンスターをどうやって用意すれば良いのか、とならないでしょうか。
エルドリッチには、本体を素早く呼び出したり持ってきたりする事ができる優秀なカードがテーマ内に存在します。
それがこの3枚です。
こちらは全て、間接的に黄金卿エルドリッチ本体に繋がるカードです。
呪われしエルドランドによるサーチはもちろん、上記の2種類のエルドリクシルカードはなんとデッキから直接特殊召喚できるという破格の性能です。
リストを見ていただければわかると思いますが、黄金卿エルドリッチ本体を含めて11枚もの関連カードが投入されています。
余程事故が起きない限り本体がゲームに絡まないことはまず無いので、これらのカードを引いているのなら優先して使うようにしましょう。
そして、黄金卿エルドリッチ本体をフィールドに呼び出すことが出来ましたら、次は各種黄金郷罠カード達の出番になります。
これらの黄金郷罠カード達はすべて、本体である黄金卿エルドリッチがフィールドにいる事によって真価を発揮するカードとなっています。
上記二つは普通に使うとただモンスターカード扱いとして場に出てくる下級モンスターたちではありますが、本体が居る事によって使えるようになる追加効果がとてつもなく恐ろしい効果をしております。
エルドリッチというデッキにおいて、この2枚の及ぼす追加効果の範囲は見た目以上に大きいため、いかにしてこの追加効果を有効的に利用して、ゲームをこちらのペースに持ち込むかが大事になってきます。
詳しい事は別途エルドリッチの記事にてご説明する予定です。
とりあえず今は「追加効果が強い」と言うことだけを覚えておいてください。
そしてこの上優秀な罠カードも収録されているのがこのデッキの良いところでもあります。
昔遊戯王をやってたプレイヤーなら確実に見たことがあったり知っていたりするカードだと思います。
幅広い層に支持されていたこれらの汎用罠カードは、恐ろしい事に今もなお遊戯王OCGで活躍できるほどのパワーを持っているカードです。
「シンプルイズベスト」という単語がこれ以上似合うカードをもはや探す方が難しいと言わんばかりに単純かつ強力なカードですね。
何故このカードたちがこのエルドリッチというデッキに入っているのかなどの細かい部分についつも、同じく別途のエルドリッチの記事にてご説明します。
最後になりますが、このエルドリッチというデッキは前述のサイバー・ドラゴンとは一味も二味も違うデッキです。
遊戯王に慣れてきたからちょっと普段とは違ったデッキタイプで遊んでみたい、といった時に個人的にはうってつけのデッキタイプです。
ワンターンキル以外の戦い方で遊戯王を遊んでみたい、楽しんでみたい、自力勝負で全力を出し切って相手とやり取りをしてみたい、という時に是非このデッキを使って遊んでみてください。
-煌めく黄金の輝きが、貴方を更なる世界へと導いてくれるでしょう-
怪盗コンビEvil★Twin
最後はイビルツインの紹介です。
こちらのテーマも先ほどのエルドリッチ同様、デッキビルドパック出身のテーマとなっております。
同じくマスターデュエルの方でも高い人気があるデッキで、比較的安価で組める良いデッキとしての地位を確立しています。
そんなイビルツインデッキはどういったデッキなのかと言いますと、優秀な展開効果を持つ低ステータスモンスターやテーマ内サポートを軸に、展開・妨害・リソース確保と全てにおいて高いレベルでこなす事ができる万能タイプのデッキとなります。
これまでご紹介したサイバー・ドラゴンとエルドリッチともまた違ったテイストですね。
サイバー・ドラゴンとエルドリッチの両者が何かしら自分のデッキ内で行うことを苦手とする要素を、イビルツイン側はそのデッキタイプによって楽々とこなせてしまいます。
簡単にまとめると「サイバー・ドラゴンの展開力とエルドリッチの持久力と継戦能力を足して2で割った」ようなデッキとなっています。
この部分だけを見ると、やや中途半端なデッキなのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この現代遊戯王においてはこの絶妙なパワーバランスこそがこのゲームを広く、より深く楽しく遊ぶ上でかなり重要なファクターになっています。
サイバー・ドラゴンのような大胆さは持っていないがそれに負けずとも劣らない展開力、エルドリッチほどの盤石な態勢を敷けるわけではないがそれに負けずとも劣らない制圧力とリソース力、と言えば具体性が伝わるでしょうか。
言い方がやや悪いかもしれませんが、逆に言うとこのデッキはその「中途半端さが強み」と言っても過言ではありません。
↓🔑以下、区切り線内は飛ばしていただいて大丈夫です
少し持論を挟みますが、カードゲーム無いしは対人戦が絡むゲームにおいて、中途半端さは唯一にして最大の強みだと思っています。
上記を例に出すなら、サイバー・ドラゴンは打点勝負にほぼ全振りをしているので、その勝ち筋を潰されてはサイバー・ドラゴン側にほぼ勝ち目はありません。
これは、サイバー・ドラゴンというデッキがそのワンキル戦法に極端にスペックを振っているからであり、対戦相手にそこを突かれて徹底してライフを削られないようにプレイされるだけで相当に厳しい状況を強いられてしまいます。
エルドリッチも、やることなすことだけを汲み取って見るのであればイビルツイン側とやってる事はそんなに変わらないかもしれません。
が、エルドリッチ側に求められるのは常に試合をこちらのペースへと定着させるための「再現性」になります。
ほぼ毎試合エルドリッチの動きを通しつつ幅広くメタを貼る事ができる永続罠や汎用罠を果たして毎回開いたり構えたりする事ができるのか?という話です。
ここまで解説して急変するのも少々申し訳ない気持ちですが…残念ながらエルドリッチは見た目以上に「そういった」安定性は低くなりがちになってしまうのも事実です。
正確な数値は分かりませんが、試合ごとの完璧な盤面の再現性の確率は良くて5割、低く見積もっても3〜3.5割ほどだと自分は思っています。
これは、この二つのデッキの勝ち筋がイビルツインと比べてわかりやすく設定されているが故の弱点でもあるからです。
ライフを削ってくるならそうされないように動いてとにかく一瞬で負けないようにする。(サイバー・ドラゴン)
立ち上がりが遅い分回り始めたら手がつけられなくなるのなら、そうなる前に一気に試合を決めに行ってゲームを終わらせる。(エルドリッチ)
たったこれだけのことでサイバー・ドラゴンとエルドリッチはかなり苦しい試合展開を強いられてしまいます。
そして、ここでようやく「イビルツインのデッキとしての強み」が活きてくるわけです。
先ほども書きましたが、イビルツインはサイバー・ドラゴンとエルドリッチを足して2で割ったようなデッキです。
これは要するに「サイバー・ドラゴンのように一気に試合を決める打点を持ちながら、エルドリッチのようにリソース、テンポアドバンテージのゲームにも対応できる」と言うことでもあります。
柔よく剛を制す、と言えばどのような感じかある程度想像がつくのではないでしょうか。
対策が取りづらい、とまではいかないまでも「柔軟さに秀でている影響でどう対策するのが正解なのか考えるのが難しい」のがイビルツインの唯一にして明確なメリットとなります。
少し強引に解説しましたが、使えば使うほど味がする、使い手のプレイヤースキルが如実に現れる良いデッキです。
カードゲームでそういったデッキが好きな方は、真っ先にこのデッキに着手することを強くお勧めいたします。
こちらが怪盗コンビEvil★Twinのデッキの内容となります。
従来のイビルツインの展開の要である「キスキル」と「リィラ」に加え、レベル2という点で抜群のシナジーを誇る「スプライト」というテーマを組み合わせた所謂「イビルツインスプライト」という型になります。
基本的な立ち上がりとしてはとにかく「Live★Twinキスキル」と「Live★Twinリィラ」に繋げ、リンク2である「Evil★Twinキスキル」と「Evil★Twinリィラ」をリンク召喚します。
上二つのキスキルとリィラにはそれぞれ共通している効果があり、自身を召喚した時に場に自分以外が誰も居なければ相方であるキスキルかリィラを呼び出すことができます。
これにより、彼女たちのうちどちらか1枚を初手に引いていれば即座に下二つのリンクモンスターのキスキルとリィラをリンク召喚できます。
所謂「1枚初動」というものになります。
初めのうちはとにかくこのキスキルとリィラを何としても初手に引き込み、この動きを目指すようにしましょう。
こちらも前述のエルドリッチの時と同じように、デッキの主軸となるキスキルとリィラをサーチしたり呼び出したりするカードが豊富に収録されています。
こちらが間接的にメインデッキのキスキルとリィラに繋がるカードになります。
リストを見ていただければ分かるように、この2枚がデッキに計6枚収録されておりますので、余程極端な偏り方や手札事故がない限り(本体も含めて)高い確率で初手にキスキルかリィラを呼び込むことができます。
オマケでついている効果についても地味ながら優秀ですので、そちらの細かい部分については次回以降のイビルツインの解説の方で纏めさせていただきます。
一応こちらのカードも前述のトラブルサンでサーチできるカードにはなります。
キスキルとリィラを直接呼べる点では優秀なのですが、発動した後のデメリットがそこそこ重たい事もあって優先度は少し下がってしまいます。
他と明確に差別化できる点としてはこのカードが速攻魔法である点で、コストはかかるものの発動のしやすさは前述の2つに比べて無視できないメリットではあります。
上手くその点を活用して使っていきたいところではありますが、基本的に立ち上がりの動きとしてはトラブルサンの方のサーチを優先して頂いて大丈夫です。
続いて、同じデッキに収録されている「スプライト」というテーマついて簡単にご紹介致します。
(*スプライト・ブルーとスプライト・ジェットは2025.01現在において両方とも制限カードの指定を受けています)
2022.04に誕生したレベル2、ランク2、リンク2を要するテーマの一つです。
容易な召喚条件、後続のサーチや確保、妨害効果持ち、とこれでもかと強力な効果を持っており、およそ現代遊戯王を知る人でこの名を聞いた事がないなどまずあり得ないほどに高い知名度を誇るカードでもあります。
そんなスプライトですが、先ほども少し触れた通り今回のイビルツインデッキと抜群の相性を誇ります。
容易な召喚条件により、初動となるキスキルとリィラの展開効果を止められたとしてもとりあえずはリンクモンスターのキスキルかリィラやその他リンク2のモンスターを出す事ができます。
また、キスキルとリィラだけでは賄いきれない質の高い妨害やリソース確保力を用意する事も可能となっているなど、デザイナーズデッキとしては破格のシナジー形成を可能にしています。
ここだけ見ればまさに隙のない「完璧なデッキ」と言えなくはないですね。
とにかく「雑に使って強い」という感覚をこれでもかと詰め込んだカードなので、最初のうちはほぼ何も考えずに使い倒してしまって大丈夫なカードです。
当然、雑さの中にも味があるカードとなっているので、このテーマは使い方を覚えてからが真の楽しみ方を味わえると言えるかと思います。
まだまだ説明し足りない部分があるのですが、長くなるのでそちらの方に関しては別途イビルツインの記事の方で纏めて解説させていただきます。
現状は「ただただ強いカード群」とだけ覚えていていただければ大丈夫です。
開封を終えて
手持ちの汎用カード
ここまで開封した上で、今一度お手持ちの各種デッキのリストをご確認ください。
念の為、各種デッキリストをもう一度公開させていただきました。
そもそもの話として「汎用カードって何?」と思う方も一定数居られるかと思うので、そちらから先に軽くご説明いたします。
現代の遊戯王OCGにおける汎用カードというのは
「特定のテーマやカテゴリに属さない、そのカード単体で完結しているカード」の枠組みにあるカード群のことを指します。
これまで3つのデッキの説明をしてきましたが、今一度リストを見ていただければ分かるように明らかにそのテーマに関係がないようなカードがちらほら見えているのがわかるかと思います。
サイバー・ドラゴンを例に挙げるなら
モンスターリストにある「灰流うらら」と「増殖するG」
魔法罠リストにある「三戦の号」「三戦の才」
そしてメインデッキの一番下の横一列のカード達がこれに当てはまります。
エルドリッチを例に挙げるなら
モンスターリストにある「灰流うらら」
魔法罠リストにある「強欲で金満な壺」「金満で謙虚な壺」「おろかな埋葬」「おろかな副葬」「ライトニング・ストーム」「コズミック・サイクロン」
そしてメインデッキの一番下の横一列のカード達がこれに当てはまります。
イビルツインを例に挙げるなら
モンスターリストにある「EM:Pグレニャード」
「灰流うらら」「増殖するG」
魔法罠リストにある「ハーピィの羽根箒」「コズミック・サイクロン」「墓穴の指名者」「抹殺の指名者」「禁じられた一滴」「無限泡影」
がこれに当てはまります。
これらが所謂「汎用カード」になります。
初心者や初級者の方に向けて簡単に言うと
「どんなデッキで使ってもある程度強い」
「そのテーマの弱点を部分的に補ってくれる」
この二つが、主に汎用カードとしての体を表現する理由になります。
多少の個人差や価値観と理論などの違いはありますが、最初のうちはこの二つを意識するだけで大丈夫です。
デッキの改造
そして遊戯王OCGでは同じ名前のカードはデッキに3枚まで入れることができるため、これら3種類のデッキに収録された汎用カード全てを駆使して各種デッキをさまざまな角度からアタッチすることにより、この3つのデッキだけで現代遊戯王に対抗しうるパワーを持つデッキを作成することができてしまいます。
具体的に言うと↓
・増殖するGや灰流うらら、無限泡影といった所謂「手札誘発」に該当する札の枚数を増やす
・エクストラデッキにて相性の良いものを他のデッキから出張させて総合的なパワーの上昇を目指す。
→(ex.エルドリッチに入っている天霆號アーゼウスとトロイメアフェニックスをイビルツインデッキに入れてみる。
が挙げられます。
所謂「デッキの改造」です。
枚数に差はあれど、21種類もの汎用カードがお手元に存在しているかと思います。
テンプレートに則ったものを採用をしてみても良し、調整や対戦を経て自分なりに枚数を決めてアレンジしてみても良し、入れたいと思った汎用カードを思い切って全て採用してみても良し、と組み合わせ方は無数に存在します。
こういった「テーマ外のカードで味を出す」のも、現代遊戯王における一つの楽しみ方だと思っていますので、使いたいなと思ったカードは臆せずどんどん使っていきましょう。
・役割を持たせる
・唯一無二の使い方をさせる
・相手の想定外の誘う
汎用カードを使う上で大事な3つのポイントです。
当然ながら、今回教材として使用しているタクティカルトライデッキにも個々の持ち味がしっかりと存在します。
土台となるメインデッキのテーマを先に理解することにより、そのデッキは何ができて何ができないのか、どういったことが得意でどういったことが不得意なのか、それらを手持ちのカードと一緒に考えることが非常に大切です。
それが、今後このゲームで遊んでいく上で必要な「自分でデッキを一から作っていく」と言うことにも繋がります。
デッキに正解はありません。
自分が強いと思って作ったデッキ、勝つために選んだカードで組み上げたデッキ…それこそが自分にとっての正解のデッキです。
あらゆる可能性やあらゆる角度から、是非このタクティカルトライデッキで遊んでみてください。
(*デッキ毎の具体的な改造案等は個別の解説記事にて説明する予定です。
まとめ
とりあえず触りとなる部分だけをかなり大雑把に解説してみました。
より実戦的な内容や各デッキの動かし方、これから遊んでいく上で必要になるカード、このタクティカルトライデッキを改造してさらに楽しみたい方に向けた各々の解説記事は今現在鋭意製作中ですので、公開まで今しばらくお待ちください。
長い歴史の中でだんだんと複雑になりつつある遊戯王OCGですが、一度踏み出せばきっと無限の可能性が広がっていること間違いなしです。
これから始める方、また始めたい方、始めてみようかなと思う方…是非一度、タクティカルトライデッキを手に本記事を参考に、この世界へと踏み込んでみてください。
この記事で1人でも多くの方が遊戯王OCGを遊んで楽しんでいただけたのなら、これ以上嬉しいことはありません。
それでは、次回の記事にてお会いしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。