フィクションにリアリティを求めるのは間違っているのか?
はじめに
フィクションにリアリティを求めるのは間違っているのか?そう思ったきっかけは、フィクション(ある作品)にリアリティがないというツッコミをしている人を小馬鹿にしたような動画をYouTubeで見たからだ。この動画を見てモヤモヤした気分になったので、整理して考えていこうと思う。筆者の意見
結論から言うとリアリティさを求めることは間違っていないと思う。むしろリアリティさを突き詰めることでよりその作品を楽しむことができるため、進んでやるべきだ。ただし、その作品のリアリティレベルを認識した状態でやらないと求めすぎということになってしまう(他人にどう思われるか気にしないなら構わないが)。リアリティを求めるといいこと
リアリティを求めることの利点は2つある。1つ目は前述したようにより作品を楽しむことができるという点ともうひとつは自身の思考レベルをあげることができるという点だ。リアリティを求めることは作品を懐疑的に見る、つまり、注意深く見ることにつながる。その結果、なんとなく見ていたら気づけない発見や理解ができ、作品を楽しむことができる。さらに、それを続けていくと自分の視野が広がり、また思考が深くなる。つまり、思考が進化するのだ。作品をより理解することも楽しいが、作品を通して自身が成長することも楽しいのだ。だから、リアリティを求めるべきなのだ。リアリティレベルを認識する
しかし、作品のリアリティレベルを認識していないと、『確かに言ってることはもっともなんだけど、それを言ったら元も子もない』という状態になる。まず、リアリティレベルとはなんなのか。それは物語全体を占めるリアル要素と非リアル要素の割合のことである。リアル要素の割合が高ければ、リアリティレベルは高く、逆だと低くなる。例えば、アンパンマンではリアル要素が少なく、非リアル的な要素が多いため、リアリティレベルは低い。だから、アンパンマンの世界に対して、『アンパンがしゃべるなんてリアリティがない!』なんてツッコミを入れると、それは野暮なツッコミだと判断されてしまう。ゆえに、リアリティを求める時は作品のリアリティレベルを認識した上でやるべきである。最後に
正直、リアリティさを気にするかしないかは個人の判断なので、自由にやって自由に楽しめば良いと思う。ただ、今回の疑問に対してモヤモヤしていた人の参考になれば幸いである。