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【恋愛の何が面白いの?#3〜関係のインフレ〜】プロファイリング#4
はじめに
この記事は、孤独民族(恋愛経験が少ない人)である私が、恋愛民族(恋愛が好きな人)は恋愛のどのような部分に面白さを感じているのかについて語る。妄想純度は90%ぐらいなので、ほぼ妄想なのだが、それでも良ければ見ていってほしい。ちなみに、前回は駆け引きと募る思いの成就について語っている。
話の切り口
少ない体験と恋愛系のコンテンツを見た経験から、恋愛の面白さを5つに分類した。それは、駆け引き、募る思いの成就、関係のインフレ、人肌が恋しい、自分の感情のメタ認知というものである。実際はもうひとつ自己を肯定してくれる瞬間というのがある気がしたが、恋愛に限った話ではないので今回は除外する。また、話が長くなったので今回は関係のインフレについてのみ語る。
関係のインフレ
孤独民族の私はインフレするような人間関係を持った経験が少ない。なので、フィクションの知恵を借りて話していこうと思う。
インフレといえば、私はドラゴンボールなどのバトル漫画で起こる強さのインフレをイメージする。強さのインフレとは、主人公の強さに応じて敵もどんどんと強くなっていき、最初は純粋な格闘だったのに、最後には宇宙を滅す力とか時間を永遠に止める力といったような、とんでもない次元の戦いになるというものである。バトル漫画においてインフレするものが強さだとするならば、恋愛漫画においてインフレするものは関係性である。
恋愛漫画では関係がインフレする。付き合ってからの最初のデート、手を繋ぐ、ハグをする、キスをする…恋は順調に進んでいく。読者は成長していくふたりの関係性にキュンキュンしながら楽しむ。きっとこの過程は恥ずかしいさもありつつ、嬉しさもあるようなそんな幸せな過程だろう。
しかし、皆も思ったことがないだろうか。バトル漫画に比べて、恋愛漫画の寿命が短いことを。それはなぜなのか。答えはインフレが止まるからだ。身体的にいうと恋のABCでもわかるように、どれだけいっても性行為以上のインフレは起きない。愛を身体で表現するのには限界があり、いずれはマンネリ化するのだ。確かに、恋人、夫婦、親とインフレができそうな要素もある。しかし残念ながら、身体的な方でインフレが止まるため、マンネリ化は避けられない。その証拠に、大抵の恋愛作品は友人→恋人や恋人→結婚の過程しか描かれず、あとは幸せに暮らしましたエンドだ。
でも、それはあまりに残酷である。愛の表現に限界があるなんてあんまりだ。自分の気持ちはこんなにも情熱的で高まっているのに、それを表現する手段がないなんて…フィクションならまだしも、現実も同じだなんてそんなのは嫌だ。なにか方法はないのか…それが実はあるのだ。それは、2人で何かに挑戦するフェイズに入るということだ。いってしまえば、恋愛漫画からバトル漫画に切り替わるみたいなものだ。フィクションでは許されない。しかし、現実ならば可能である。子供を育てる、2人でダイエットをする、登山をするなど、どんな困難でも良い。それを一緒に超え、共に成長する。このサイクルができれば、無限インフレ状態である。ずっと面白い状態が続くということだ。仲が良い関係が長く続いている人はおそらく、関係のインフレを超えた無限インフレ状態に入っているのだ。
最後に
インフレというのは宿命であるので、避けない方がいい。避けたら、退屈なものになってしまうからだ。とにかく、下がることなく、止まることなく、前に進み続けてほしい。