ラスオリ 周回環境の歴史
ラスオリにおいて、1つの目玉と言えるのが「自動戦闘」だ。いわゆるオート戦闘であり、ほっといても戦闘と周回を自動で続けてくれる。
超強い編成で、気軽に敵を倒して行こう! …という使われ方だったら良かったのだが、ゲーマー達が集まればそんなことになるわけがない。安全ながらもより速く、より安く、効率の極致を求めた編成を考え、試行錯誤されてきた。
何だかんだで3年も続き、キャラの追加や敵の変化、システムの改善などで、編成の特徴は大きく変化していった。
歴史を通して周回環境を理解してもらうために、また新しく来てくれた司令官が過去の情報に惑わされぬように、ここに記しておく。
なお、筆者は最初期勢ではない(「不思議の国のチョコ女王」の途中辺りから)ので、初期の環境は雑になるのは勘弁して欲しい。
サービス開始~
主に、CSペロやT-8W ヴァルキリー、ブラックリリスといった回避/防御性能と反撃を併せ持った反撃キャラ単騎による周回が行われていたようだ。
※追記 ペロは本国版で後に行われた強化を既に受けた状態で実装されたため、ヴァルキリーの出番は少なかったとのこと。情報感謝!
理由としては、
・単騎なので、消費資源がもの凄く少なく済むこと
・反撃により敵の攻撃を自身の攻撃に変換できるため、最低限の手数を保障できること
・そもそもキャラプールが少なかった
等が挙げられる。
今でも序盤はCSペロで周回することもあるだろうし、SS昇級CSペロやX-00ティアマトは他のキャラの支援を受けて変化の聖所でも活躍できる強さを誇っている。現在の周回環境では現役とは言い難いが、今でも使えるギミックと言える。
また、イベントExステージ等敵が強く、上記のキャラでは周回できない時は素直に保護機、支援機、攻撃機を組み合わせたPTが使われたようだ。
アタッカーとして使われたのは、主にソワン、シャーロット、ポイ辺り。
火力が高く、支援攻撃等で手数を稼げる単体攻撃キャラ達だと言える。ある意味、強いPTで雑に周る、をしていた頃とも言えるだろう。
特に、お詫びということで本来より早く追加されたポイは、元々未来のキャラだけに素の性能が高い上に色々バグっており、これまたバグっていた魔法少女マジカル白兎と相性が良かったことも相まってこれ以降のイベント、セントオルカやチョコ女王の周回環境を荒らしていった。
2021/5 Ver2.0~
2021/5/29、当時の司令官の待望だったVer2.0アップデートが実装された。
様々な変化が起こったアップデートだったが、周回環境に最も大きい影響があったのは範囲攻撃のAIの強化であろう。
範囲攻撃が、ラウンド開始時に敵を最も多く巻き込める場所へ攻撃するように改善されたのだ。え?それまでの範囲攻撃はどうだったのかって? 勿論ランダムだよ。
平気で角に9マス攻撃を撃ったりしてたね。
これによって、敵が弱い場所なら、エイダー Type-Gなどの強力な9マス攻撃持ちで一掃、大幅に周回時間を短縮できるようになった。
そして、続くアップデートで追加されたメインストーリー7章で、この環境に最も適応したと言えるキャラが追加された。
7‐8でしか入手できないワンオフ機、無敵の龍である。
彼女はカテゴリ上は支援機なのだが、待機を行うことで1Wに付き1回だけ艦隊砲撃を行うことができるのだ。その火力たるや並の敵は余裕で粉砕し、当然9マス保護無視。高倍率の防御貫通、ついでにバリア解除もついていたため、大概のステージは1撃で終了させれたのだ。
味方を1W1回、強制待機させてバフを渡す贖罪のマリアと組み合わせた通称龍マリは、「妖精の村のアリア」イベント以降のイベントステージを砲撃の雨で破壊していくこととなった。
2021/9 エタニティ、実装
2021/9/29、本国版で最強格のキャラだと言われていたエタニティが遂に実装された。このキャラは1人しか守れないという保護機らしからぬ弱点と引き換えに、
・非常に高い防御能力
・独自性と高い係数を併せ持つ支援能力
・保護キャラのHP状況によってモードチェンジ
というトンデモ能力を多数揃えていた。特に、「憤怒」モードで超強化された攻撃性能から放たれる6マス保護無視の「安らかにお眠り下さい」はどう考えても敵を永眠させれる火力であった。
重装型であるため行動力が非常に低いのだが、その後のメインストーリー8章と共に追加されたワンオフ機、レモネードアルファがその弱点を完璧に克服。通称エタレモは、イベントステージどころか高難度ステージが揃ったコンテンツで変化の聖所の前身である永遠の戦場すらも破壊していった。
とはいえ、2人とも重装型ということもあり消費資源がとんでもないことになるため、龍マリで済む場所ではまだまだ使われることとなる。
2021/11 属性攻撃環境へ
流石ににアカンと感じたのか、「楽園への招待状」イベントから、無属性攻撃に対する強力な対策を備えた「属性スパルタン」シリーズが敵に追加された。
この敵は非常に係数の大きい防御貫通デバフを備えている代わりに、特定属性の耐性が非常に低いという弱点があり、S-12シェードや共振のアレクサンドラ、ティタニア・フロストといった属性攻撃の範囲攻撃が使われる環境となっていった。
エタニティと共に追加された天空のエラが、属性耐性を大幅に下げるスキルを持っていたこともあり、簡単にダメージを増やせることも要因の1つだと言えるだろう。
とはいえ、どのステージでも属性スパルタンがいるわけではない。何なら少し対策キャラを追加すれば十分な周回速度を保ったまま突破できるため、龍マリやエタレモもなんだかんだで使われることに。
2022/2 敵の高難度化
先ほどの属性環境と少し被るが、単純な広範囲攻撃での一掃を防ぐために、さまざまなギミックを持つ敵が実装されていった。
「誰かが望んだ願い」イベントでは狂った回避を持つライトニングボンバーType-Sと敵味方ともに攻撃機のみAPを大幅に増加させるアクアチックG、敵味方の合計人数に応じて味方に戦闘続行を付与するアクアチックType-Xが追加。
後のイベントでも、「怒りの狼牙」イベントではオート戦闘での攻撃を自身に集中させるFAビックチックシールダーⅡと3R目までは異常に高い全属性耐性を持つスキャラブHが追加された。
ほぼイベント固有の敵では、「光届かぬ聖域」イベントでのエキュトス系統、そして聖域1-3Exのブラックナイトが非常に強力なギミックを備えていた。一番難しいイベントを答えてと言われた時聖域1区と答える司令官は多いのではないだろうか。リオボロス2区と答えた人は確実に超古参。当時の環境では相当きつかったらしい。
また、既存の敵と組み合わせてより高難度になったステージも多い。スペクター系統やテストゥド、センチュリオンゼネラルに苦しめられた人も多いだろう。単純な広範囲攻撃では効率よくクリアすることはできず、司令官達はより良い編成を模索していくこととなる。まぁ、大半の人はwikiや旧ツイッター等に貼られた編成を真似ればいいだけなのだが。
流石にこの辺で、待機が必要で被ダメージ減少にも弱いため、ギミック突破能力が低い龍マリは段々使われなくなる。
2022/12 年末年始とともに
2022/12/28、「箱舟と春待つ護り手」イベントともにペレグリヌスが追加。
また、年を跨いで2023/1/11にサイクロプス・プリンセスが追加され、この2人が新たな範囲攻撃キャラとして使われることとなる。
ペレグリヌスは範囲ダメージ分散弱体と攻撃機らしい高い火力を持っており、またメリーの被ダメージ減少無視のバフも受けることもできた。龍と同じく待機でモードチェンジすることもあり、さながら強化版龍マリといえるスペック。
一方サイクロプス・プリンセスは軽装支援機であるため消費資源が非常に少なく、被ダメージ減少弱体を持つため単騎で被ダメージ減少に対応可能。さらには攻撃モーションが他の範囲攻撃キャラと比べて非常に短いこともあり、エイダーType-Gに代わって低難度ステージの瞬殺用に使われることとなった。
勿論これまでのキャラも敵次第で使われるが、この2人を使う以上の利点があるか?という基準で編成を組むことになる。
2023/11 Ver2.5と自律戦闘
箱舟イベント以降のイベントは、「んにゃ~お!~遅れてきたエイプリルフール~」や「オルカデート抽選会」等簡単なイベントが続き、また新キャラも高難度コンテンツ「変化の聖所」を意識した独自性の高いキャラが追加されていった。
そのため、周回環境に殆ど変化はなく、簡単なステージならサイプリ、敵が強いステージならペレグリヌス、といった環境が続いた。
しかし、2023/11/4にVer2.5アップデートが実装。続く2023/11/17に自律戦闘が実装されたことにより、環境は完全に別物となった。
この自律戦闘、ドロップが9割に減少するというデメリットはあるものの、
・周回時間の記録は最短時間を記録するため、ドロップ無しの周回を記録できれば実質ドロップ時間を完全カット可能。
・自律戦闘を行う時は、時間を記録した編成でなくとも可能。というかBランク支援機1人でもOKなため、記録を狙う時に消費資源を気にする必要が一切ない。
という点で既存のオート戦闘の完全上位互換とも言える機能だった。本来の想定は端末を常時起動&拘束する状況から解放するための機能だったのだろうが。
この環境下で、死亡時に標的が付いた敵へ固定ダメージを与えるヴェロニカを使ったヴェロニカボムが使われるように。
具体的には、Sランクに昇級したT-13 アルヴィス、もしくはクローバーエースが敵全体に挑発を付与し、アイアンアニーが挑発が付いている敵へ標的を付与。最後に専用装備で自爆したヴェロニカが固定ダメージを与えるというもの。ヴェロニカは戦闘続行で普通に復活するためご安心を。
このPTはラウンドを終了させるための待機以外に行動する必要が一切ないため、自律戦闘の最短時間である30秒近くも狙えてしまう凄まじいPTとなった。
ただ、固定ダメージには限界があり弱点も多いため、ケミカルチックType-X諸共焼けるブリュンヒルドや、既存の範囲攻撃による周回も行われていくこととなる。
範囲攻撃による周回は、消費資源を気にする必要がなくなったため、AG-2C セイレーンのような消費資源や使い勝手の面で難があったキャラも使われるようになり、これまで以上に無茶な編成も組めるようになった。
最後に
周回の歴史を解説していったが、今までの司令官の研究と努力が見えてきたのではないだろうか。
より速く、より安くを目指して来た周回環境。自律戦闘の実装によって消費資源こそ気にする必要はなくなったものの、これからも速度を追い求め、新たな編成の研究がおこなわれていくことだろう。
…だから君も編成を研究してくれると嬉しいなって。考えるのめっちゃ大変なんですよ。次に来るだろうイベントは自律戦闘の仕様を想定されてないみたいだから高速周回を考えるのクソ大変だし、考えてくれる人は多い方が良い編成できるから!
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