法律は、知っている者の味方です 『しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~』(原作:左藤真通、作画:富士屋カツヒト、監修:清水陽平)白泉社刊
はじめに
9月8日、週1日のアルバイトをこなしてきましたが、そこで店長から「君はインフルエンサーの方が向いてそうだよね」と言われました。確かに自分は情報を収集して発信する活動が好きですが、別に自分が世間に影響を与えるだけの人間になれるとは微塵も思っていません。というかインフルエンサーを何だと思っているんでしょうか…。あまりにも尊敬が感じられない発言でしたので失礼を承知で「言葉を選ばずに言わせていただくならばそれこそ大きなお世話です」とコメントしました。
その内Webカメラを購入して実写で漫画だったり小説だったりを紹介するYouTubeチャンネルを開設したいとは思っていますが、現状金がありません。インフルエンサーになりたいわけではなく、好きな作品をもっと色んな人に知って貰い、あわよくば10巻・20巻とキャラクターたちの物語を自分が読みたいだけです。
………はい、愚痴でした。長々と申し訳ありません。
ということで今回紹介する作品は白泉社の電子雑誌『黒蜜』(ヤングアニマルコミックス)にて連載されている『しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~』です。
今年7月からテレビ東京系「ドラマ8」で放送中ですし、主人公の弁護士を中島健人氏が演じられていることからご存じの方が多いかもしれませんね。
原作厨からすると中島健人氏のイケメンビジュが原作にある少し人を小馬鹿にした感じのキャラを表現されているのかどうかがとても気になります。
もしドラマと原作の両方を見た方がいれば、ぜひコメント欄で感想を共有して頂けると助かります。
あらすじ
「しょせん他人事ですから」態度は横柄、印象最悪、人の話は聞こうとしない。だが、余計なことを言わず本音を言ってくれるから信頼できる弁護士・保田理とパラリーガル(弁護士の業務を補助する職業)の加賀見灯。
自身のブログが根も葉もない話で炎上した主婦、誹謗中傷コメントで心身のバランスを崩してしまった配信者…SNSの利便性と危険性が騒がれている中で絶対に読むべき1冊
感想とか最近のSNSで見られる投稿とか
あらすじに関して、最後の方はやっすいキャッチコピーみたいになってしまいました。ですがSNSなどのサービスが発達し、誰でも気軽に自分の意見を発信できる時代になったからこそ、今一度自分の行動を振り返るという意味でも、本作を読む価値があると思っています。
私自身、高校時代には名前も顔も覚えていないような同級生からなりすましを受けた経験がありますし、以前のYouTubeチャンネルでは「死ね」「声キモイ」と言われたこともあります。
思うことは自由です。我が国はどこぞのK国と異なり思想の自由が認められています。ただし、それを本人に言うのは必ずしも正しい行為とは言えません。言葉で人を殺すことができるのは既に数多の事件が起こっていますから嫌でも証明されていると言えるでしょう。私も上記のコメントを受け取った時は本当に怖かったです。
今は名前も顔も分からない、ありふれたYouTubeのアイコンが一言、後先考えないコメントを残していっただけですが、これを機にコメント欄が誹謗中傷で溢れるのではないか。コメントを消す・チャンネルをブロックしたところで別のアカウントを使ってコメントしてくるのではないか。冗談ではなく本当に怖かったことを今でも覚えています。
私の場合は幸いにも?「死ね」や「声キモイ」はその1回きりで後にも先にもそのようなコメントを受け取ることはありませんでした。
呟いた人からすれば何気なく、自分のストレスを発散するため・罰ゲームで、あるいは本当に死ね・キモイと思ってコメントしたのかもしれません。ですが、今一度受け取った側の気持ちを考えてみてください。こんなことを書くと「相手の気持ちが考えられる人はそもそもこんなコメントをしない」という反応が返って来そうですが。
どちらにせよ自分が呟いていることが、今一度公序良俗に反していないか、相手を尊重し配慮しているのか考えてみてください。言葉一つで人間を活かすことも殺すこともできます。冗談ではなく本気で。
本作でも不登校で生きる目的が見えていなかった女の子が、動画やライブでの配信活動を通して徐々に立ち直っていった中で誹謗中傷を受けて再び心が壊れる一歩手前まで追い詰められていった話が収録されています。
残念ながら法律は弱い立場の者を守るようには設計されていません。知っている人を助けるために作られています。
改めて自分が何気なくコメントしたこと、拡散した情報について興味を持って様々な角度から調べて見ることをお薦めします。それが結果的に自分を守ることに繋がりますし、将来を少し明るくできると私は思っています。
ピッコマでは現在第3巻まで無料チケットで読むことができますし、めちゃコミなど各種漫画サイトでも読むことができます。
このnoteを、今回紹介した作品をきっかけに、読んでくださった方が少しでも笑顔になればと心から思っています。
出典・参考(2024年9月9日閲覧)