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モダンでフェアリー【MTG モダン】
備忘録なメモ書き。後々大幅な加筆修正ある・・・かも。
部族モダン準拠のデッキですが、作成者はそのまま通常モダンのデッキに挑んでますので、枷だなぁと思うことがあってもネタとかのつもりでは作ってないです。某サイとかと普通に殴り合う日々です。なので、激情いなくなって助かってます・・・。
(最終更新:2024年2月1日9:25)
■突然の出会い
きっかけは眠り呪いのフェアリーでして、発売された時にビビッっときて(一番値段が高い時に)買ったものの、使うことなく家で寝かせていました。最近はネズミやらマーフォークやらにかまけていたので・・・。
年も明けちゃったし、いい加減本格的に使うかーとネットで眠り呪いの入ったデッキリストを漁っていた時でした。
『フェアリーデッキで、フェアリーが20枚も採用されてて、MOで実績あるって!!??』
所謂フェアリーデッキと一線を画す、その異彩を放つデッキリストに釘付けになってしまい、実際に使ってみることにしました。
■そもそもフェアリーとは
フェアリー/Faerieは、クリーチャー・タイプの1つ。羽を持つ小型の妖精。
初出はリミテッド・エディションのスクリブ・スプライト/Scryb Sprites。ミラージュ以降各ブロックに必ず1枚は収録されていたが、インベイジョンを最後に長い間存在が確認されていなかった。ラヴニカ:ギルドの都で久々に新種が登場。ローウィン・ブロックにて主要部族の1つとして取り上げられた結果、強力なカードが多数登場し部族デッキがメタゲームの中心に躍り出るなど一躍有名になった。クリーチャー・タイプ大再編ではPixie QueenやFaerie Nobleもフェアリーに統合された。エルドレインの森でもテーマの1つになっている。
初期は森の妖精というイメージから緑のクリーチャーだったが、小型の飛行クリーチャーは緑の色の役割にそぐわないとしてホームランドから青いフェアリーが登場し徐々に青のクリーチャーとなった。ローウィン=シャドウムーア・ブロックで青と黒に割当てられて以降、主に同色のクリーチャーとして登場している。エルドレインの王権では白単色のフェアリーが初登場した。
初期のカードを除き、飛行を持つ小型クリーチャーとして定着している。サイズが小さい代わりに有用な能力を持っている場合が多い。ローウィン・ブロックにおいては、部族の特徴として瞬速が割り当てられている。いたずら好きな小妖精というフレイバーを反映してか、職業としてはならず者が最も多く、次いでウィザードとなっている。
部族カードは、ロードのFaerie Nobleやウーナの末裔/Scion of Oona、フェアリー・カードを直接戦場に出せるWillow Priestess、フェアリーを参照する打ち消し能力を持つ呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite、部族を参照する土地である人里離れた谷間/Secluded Glenなどがある。
フェアリー・クリーチャー・トークンを生成するカードは狩り立てられたトロール/Hunted Troll、雲撒き/Cloudseederや苦花/Bitterblossomなど複数存在する。色や併せ持つクリーチャー・タイプの違いはあれど、すべて飛行を持つ1/1のものを生成する。
伝説のフェアリーはイクサラン:失われし洞窟現在、16体存在する。
フェアリーに変化するカードはフェアリーの集会場/Faerie Conclaveがある。
トーナメントではフェアリー・ストンピィのシー・スプライト/Sea Sprite等、軽量の飛行要員として使われることがある。また、フェアリーの大群/Cloud of Faeriesのように、コンボパーツとして採用されるものもいる。ローウィン以降登場したフェアリーデッキは、苦花/Bitterblossomなどの強力カードの存在により、スタンダードで大流行したほかエクステンデッドやモダン・レガシーでも活躍していた。
しかし、Wikiの最後に書いてある通り、今や『活躍していた』と過去形。
近年のフェアリーデッキと言えば、大半がフェアリーは呪文づまりだけで他は別のクリーチャーだったり、
クリーチャー<<呪文
となっていて、何なら呪文づまりすらデッキから抜けてしまうことも。呪文が多いとデルバーや濁浪など強力な戦闘力を持ったクリーチャーが強いのも逆風ですね。
そんな状況で、部族モダンではない通常のモダンで実績を作ったフェアリーデッキとはいったい???
まずは話題(?)のデッキリストを。
■フェアリーデッキ(モダン)
大会名:Modern League - 2023/11/3
フォーマット:モダン
アーキタイプ:フェアリー
プレイヤー:AYUMUICHIRUさん
タグ:マジックオンライン
成績:5-0
開催日:2023/11/03
●メインボード(60)
【土地:20】
3:湿った墓/Watery Grave
3:冠雪の島/Snow-Covered Island
1:冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
4:闇滑りの岸/Darkslick Shores
4:人里離れた谷間/Secluded Glen
1:沈んだ廃墟/Sunken Ruins
1:天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
3:魂の洞窟/Cavern of Souls
【クリーチャー:25】
4:フェアリーの夢泥棒/Faerie Dreamthief
4:眠り呪いのフェアリー/Sleep-Cursed Faerie
4:呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
4:ウーナの末裔/Scion of Oona
4:幻影の像/Phantasmal Image
2:夢見る決闘者、オビラ/Obyra, Dreaming Duelist
2:霧縛りの徒党/Mistbind Clique
1:堕ちた忍び/Fallen Shinobi
【呪文:15】
4:霊気の薬瓶/Aether Vial
2:致命的な一押し/Fatal Push
3:苦花/Bitterblossom
2:湖での水難/Drown in the Loch
2:対抗呪文/Counterspell
2:フェアリーの剣技/Faerie Fencing
【サイドボード:15】
2:虚空の杯/Chalice of the Void
2:ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
1:大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1:ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
2:緻密/Subtlety
4:否定の力/Force of Negation
1:広がりゆく海/Spreading Seas
2:自我の流出/Ego Drain
すごい、フェアリーカードがクリーチャー20枚+エンチャント3枚=合計23枚も入っとる・・・初めて見た比率のフェアリーデッキ。こんな割合のフェアリーデッキを部族モダンならまだしも通常のモダンで見る日が来るなんて💦
これを見る限り、近年のフェアリーデッキのようにフェアリーが添え物ではなく、
『真なるフェアリーデッキでやってやるぜっ!!』
って感じがしますね・・・!!
今までのフェアリーのイメージだと現代モダンで守勢に戦うのは苦しいと思うし、何より大量に搭載されたクリーチャー達が攻めのアグロな戦いをするぞ、って言ってる気が💦
デッキにフェアリーカードが23枚も入っている異様さが本当にスゴい。
回してみる前の所感としては、
・カウンター呪文と瞬速持ちが多いので、基本的には相手ターン終了時に出す&薬瓶で次々と展開して横に並べていって圧倒する感じ??
・・・にしてはロードが3マナのウーナの末裔1種しかしないけれど、3マナは結構遅い気が(2マナの幻影の像はロード水増し要員が主な仕事??)。
・フェッチが1枚もない+苦花が3枚もメインに入ってる。という事は、苦花をバリバリ使うつもりだからフェッチでのライフロスは避けてる?
近年、苦花の評価はあまり高くないけれど、オビラと併用ならお互い1点ルーズ⇒トークン出る分こちらに分があり、自分のライフが無くなる前に殴り倒す感じ??
・ドロー呪文が1枚もない。青いデッキで???
うーん、アグロなデッキもスーサイドなデッキも得意なので(というか体に染みついている)、自分が作ったデッキじゃなくても普段はあんまり考えなくてもそこそこ理解して回せるんですが、『フェアリー』という先入観が邪魔するのか現時点では全然ピンとこない・・・。
なので、よく分からないまま実戦です!!
■実際に使ってみた感想
・マーフォークのようなマッスルパワーはない分、従来よりクリーチャーの展開を早めで攻める感じ。クロパというよりアグロ、やや攻め気でいくイメージ。ま、そもそも今フルカウンターデッキは存在していないので常に構えるのではなく、基本的には攻めて要所だけ構えるのが基本ですが。
・展開したいので、薬瓶必須。
・眠り呪いのフェアリーの出すタイミングが悩ましい。麻痺カウンターを最速で取り除くには初手で出したいが、薬瓶があるとどうしてもそちらを優先したくなる。最悪、置物くらいの覚悟で使う??
・青黒両方出る土地が多くメインでダブルシンボルは対抗呪文だけなので、個人的にはショックランドじゃなくてフェッチでも良い気が。プッシュも今よりは使い易くなるので。
■独断と偏見の採用カード個別評価
・湿った墓/Watery Grave
4枚ではなく3枚に留めているのはショックインによるライフロスが痛いから?
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・冠雪の島/Snow-Covered Island、冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
何で冠雪なのかは分からない。
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・人里離れた谷間/Secluded Glen
手札公開は基本的にはデメリットだが、あえて見せて牽制することも。これだけフェアリー入ってると、公開できないことは早々無い。
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・沈んだ廃墟/Sunken Ruins
初手1枚でキープはマズいが、そうでなければ何も問題ない。
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・天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
土地の数は多くはないので、割り切って出すことが多い。
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・フェアリーの夢泥棒/Faerie Dreamthief
墓地でも仕事するし、フェアリーの予見者よりマシということ?
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・眠り呪いのフェアリー/Sleep-Cursed Faerie
強さの判断がなかなか難しいカード。流石に完全放置だと厳しく感じたので、隙を見つけて積極的に能力を起動して麻痺カウンターを減らしていくべき?(当たり前)。護法もあるので1マナのフェアリーカウントの置物としては呪文づまり的には全然アリ。
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・呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
1マナフェアリーや苦花あるので3マナ程度までは比較的簡単にカウンター出来る感じ。対抗呪文など打ち消し呪文あるので、欲張らずに軽い呪文を打ち消す係。
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・ウーナの末裔/Scion of Oona
久しぶりに使ったが3マナはやはり重い。しかし、2体目は幻影の像で良いので、そこは悪くない。
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・幻影の像/Phantasmal Image
4枚採用に最初驚いたカード。上記のウーナの末裔になったり、薬瓶から飛び出せば呪文づまりとしても。眠り呪いのマイナス能力は常在型能力なのでコピーされしまうので注意。
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・夢見る決闘者、オビラ/Obyra, Dreaming Duelist
結構相手からのヘイト高め。苦花のライフ損失を相手にも強要することになるので、同じ土俵に引きずり込んでの削り合いにしてくれる。
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・霧縛りの徒党/Mistbind Clique
デカくて強いが重い。苦花を覇権して処分できるのも大事な仕事。
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・堕ちた忍び/Fallen Shinobi
やはり忍者とフェアリーは親和性が高い。が、2回目の攻撃はほぼ通らない。ただ、打点がデカいので最後の一押し要員?
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・霊気の薬瓶/Aether Vial
基本的には横に並べて攻めていくのに必須な展開力を持ってる重要カード。何気に今までのフェアリーデッキではあまり見かけていなかったような?。相手からすると、呪文づまりや末裔などインスタントタイミングで出てきてほしくないカードも多く入っているので、牽制・駆け引き効果も大きい。
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・致命的な一押し/Fatal Push
フェッチとか自力で墓地に行けるカードがあると更に使い易いが、呪文づまりと同じでそこは割り切り?
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・苦花/Bitterblossom
かつては強かったカード筆頭。近代モダンで使ってること自体驚きだったが、攻めのデッキなので近年のような厳しい使用感はない(と思う)。オビラいればトークン出る分こちらが有利になるのも悪くない。薬瓶で出せたら最高(無理)。
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・湖での水難/Drown in the Loch
青黒デッキなら使いますよね的カード。2モードあるのが優秀だが、相手によっては全く使い物にならないこともあるので注意。
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・対抗呪文/Counterspell
メイン唯一のダブルシンボルなので、土地の出し方注意。
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・フェアリーの剣技/Faerie Fencing
フェアリー満載デッキなので、マイナス除去としてかなり優秀。
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・大祖始の遺産/Relic of Progenitus
これも最近見かけない気がするカード。
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・自我の流出/Ego Drain
1ターン目にはあまり撃ちたくないが、中盤~後半戦での露払い用?。それとも・・・??
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■総評
今はスタンダードやっていないので、こんなガッツリフェアリーなデッキを使うのは大昔のスタンダード以来ですが、昔使ってて強かったカードでまたちゃんと戦えるというのは楽しいというか嬉しいですね。近年フェアリーと言えばの代表格:借り手や黒幕は不採用でありながら、苦花や霧縛りなど昔のカード(最近見かけない)・オビラや剣技などの新しいカード(同じくモダンではあまり見かけない)といった新旧の『見かけない』カードが合わさって強く使えるのが素晴らしいですね!
近代モダンで待望の実績があるフェアリー(満載)デッキですので、皆様是非遊んでみてください!
それでは、良きモダンフェアリーライフを!!
■【閑話】採用検討のカード
・フェアリーの悪党/Faerie Miscreant
1マナのフェアリー。予見者よりはマシ??
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・似姿の物あさり/Likeness Looter
墓地のクリーチャーに変身できるが、眠り呪いか末裔くらいにしかなりたくないので保留。
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・呪われたトーテム像/Cursed Totem
サイド候補。
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