13.年収から見る性差
少し前に、『彼氏から年収1000万を求められたら?それを叶えるにはどんな職業がいいか?』みたいな記事を見かけました。
年収1000万の職業は、じゃなくて、彼氏に求められたら、という趣旨の記事で、業種別に高収入を見込める職業は……という流れだったのです。
ただそれを見たとき、1000万を求めるなら、お前は幾らもらってるんだ?1500万か?2000万か?(# ゚Д゚)みたいな感想をもったんですね。
ところで、これを性別入れ替えてみましょう。
彼氏が彼女に年収1000万を求める話は寡聞にして聞いたことがないのですが、例えば婚活市場において、女性が男性の年収に条件をつけるのは珍しくないと思います。
そこから、そんな高収入の男性に選んでもらえる価値のある女性ですか?という論調になるんですが、そういう希望を持つ女性に対して、『じゃああなたの年収は1500万ですか?2000万ですか?』という流れにはなりにくい思われます。
そして、年収1000万を求める女性は専業主婦希望であることが多いかな、というイメージも私個人は持っています。
ところがですね、冒頭の『女性に対して1000万』という記事を見たときに、この男性は専業主夫希望なのか?という感想は一切抱かなかったんですよね。
私自身が、男性の方が稼ぐべき、という固定観念に囚われまくっているなぁ、と感じたのでした。
この画像は、年代別に見る男女差の年収の平均です。
男性のほうが女性よりも年収が高いのは、管理職の男女差や、女性側が産休や育休、復帰後の時短勤務のアレコレで社会的に不利であることを表しているんだろうなぁ、とも思います。
こう見ると、女性どころか男性でも、年収1000万は勝ち組ですよね。
でも実際、年収1000万ってそこまで余裕ではないですよね。税金やらなんやらで引かれまくって手取りはそうでもないのに、色んな交付金からは除外されまくる金額な気がしますね。
なんか、何が言いたいんだかよく分からないですね。
うちの夫が1000万稼ぐような人だったら、私はどんな働き方をしていただろうか?と思ったんですよね。
そして逆に、もし私が1000万稼ぐようになったとしたら(看護部長になっても無理な気がするけど)、夫はどういう働き方をするんだろう?
専業主婦は珍しくないけど、専業主夫は多分すごく少ない。妻の方が圧倒的に稼いでいても、夫は仕事をするのが当たり前という風潮がまだあるだろうな。
昔とくらべると、今は夫婦共働きが普通(トントン拍子に昇給しなくなったから、1馬力では配偶者と子供を養えない)、家事育児は夫婦で分担してやるべき(妻も働いているのが前提だから、昔のように仕事は夫、家事育児は妻という役割分担は無理、さらに言えば核家族化で育児の手が足りない)、という時代になった。
なのに固定観念の方がアップデートされてない(専業主夫はあり得ない、男が女より収入低いのあり得ない等々)んですよね、きっと。
女性の方も、共働きなのに家事育児は女性がやるのが当たり前の風潮なんとかしろよ!という声があるんですけどね。
なんか……それぞれ大変だな、と思った話なのでした。
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