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#Daily 11/21/2023
おはようございます。
昨日も引き続き、連日続くドル売り、円買い、金利低下、株高の流れが続いた一日。特に米国の20年債入札が好調だったことも金利低下に拍車をかけました。その他にもムーディーズによるイタリアの格付け据え置きがイタリア債にとってポジティブ(≒債券全体にとってポジティブ、金利低下要因)な報道となっていました。
ドル円はドル売りもそうですが、円買いの動きにふらされ、朝方に150円の大台を試すのに失敗し、148円台前半まで値を落としています。
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(Data from Bloomberg)
金利の動きにドル売りは起因していましたが、円買いの動きは以下の引用の通り、フローの可能性があることから、巻き戻しに注意したいところ。
“本邦外債投資家にとって今年の米金利上昇は為替のヘッジコストの上昇と共に、債券価格低下によるダブルパンチの環境となっていました。
この環境を考えると、直近の米金利の大幅低下(債券価格の上昇)というのは久々の朗報だったに違いありません。さらに、金利の継続的な低下を期待した新規の外債投資の資金も流入しているとみられるため、特に外債を売りたい市場参加者にとっては売りやすい環境だったはず。 前掲の記事(https://russellinvestments.com/jp/blog/global-fixed-income-with-currency-hedging)にもあるように今年は為替のヘッジコスト高騰により、おそらく本邦の債券投資家のうちの多くが為替オープンで投資をしていた可能性があることを鑑みると、このタイミングで全体のポートフォリオのうちの一部の債券を売却し、それを円に変えて年末に備えると言うことがあったかもしれないとも考えられます。これが先週末の円買いの理由の一つかもしれません。”
昨日の米20年債入札の結果からすれば、ドル円は148円割れを見てもおかしくはない気がしましたが、目下数日のチャートを見てみると少しだけ下げの勢いが削がれているようにも見えます。
米金利の低下に対してドル売りでの反応の大きさも逓減しているますし、さらに円買いに関しては米金利の動きとは相関なく動いているようにも見えます。
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※チャートの表記上の都合で日付が1日ずれています。前営業日の動きと読み替えて下さい
(Data from Bloomberg)
金利の再上昇リスクを鑑みれば、ここからはドル円の押し目買いを探ることに妙味があるように思います。