【DTP作業効率化】PDFをAcrobatでオフセットするAppleScript
DTPの現場では、PDFを下版した後にトンボがない状態(仕上がりサイズ)のPDFが欲しいと言われたり、ブリードサイズのPDFをトリムサイズにして欲しいと言われたり。Illustratorを開いてアートボードサイズを変更して再度PDFを作るなんてやってられません。
下記のApple Scriptはドラッグ&ドロップしたPDFをAcrobatでオフセットします。複数ページあるPDFには対応していません。
下記のコードを「スクリプトエディタ」にコピペの後、アプリケーション形式で保存。変換したいPDFをドロップ&ドラッグで使えます。
下記はトンボの大きさにしたアートボードで作成されたPDFを仕上がりサイズにオフセットします。ブリードサイズをトリムサイズにする場合は「set the_space to 12.7」を「set the_space to 6/2」(3です)にします。
on open the_PDFs
with timeout of 86400 seconds
repeat with afile in the_PDFs
tell application "Adobe Acrobat"
open afile
delay 0.5
activate
tell active doc
tell page 1
set {L, T, R, B} to media box
set the_space to 12.7
set media box to {L + the_space * 2.834645, T - the_space * 2.834645, R - the_space * 2.834645, B + the_space * 2.834645}
end tell
save
close without saving
end tell
end tell
end repeat
end timeout
end open
解説
スクリプトにドロップされたPDFファイルのリストを反復処理します。
「the_space」変数の数値だけ内側にオフセットされます。