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ノビルの楽しみ方

A級の野草、山菜の条件とは
1  簡単に取れる
2  大量にある
3  美味しい
の三条件がそろったものだと思う。
山菜でいえば、ワラビやタラノメなどが該当すると思うが、野草でいえばその代表格はノビルだろう!!異論は認めない。
今回はA級野草ノビルの全てをお伝えしたいと思います。

ノビルとは

ノビルはネギの仲間で味わいとしては野生的なネギと思っていただきたい。
ちょいと苦味のあるもの、葉が硬いものなどあるけど、ほぼ野菜級の味。


ノビルの発生時期や発生環境


発生時期

ノビルのすごいところはかなりの長い期間、採集が可能なところだろう。新芽を利用する多くの山菜の採取時期はだいたい長くても一月ぐらいだが、私の住む地域では11月ぐらいから新芽が発生して翌年の6月ぐらいにムカゴができて、葉が枯れるまで長期間利用できる。
そんな山菜が有るだろうか?いやない。

葉や鱗茎はもちろんのこと…..
若い花芽とムカゴも利用できる

発生場所と探し方

ノビルは川の土手、田んぼの畦、緑地帯など山の中というより市街地近くで見ることが多い。
初めてノビルを発見するまで時間がかかるかもしれないが、一度見つけてしまえば、あんなとこ、こんなとこにノビルが生えてるのに気づくでしょう。

河川敷の土手 ノビル打率高め
都市公園の一角 ノビル天国
道路脇のど根性ノビル

ノビルの見分け方

一生懸命探すとノビルらしき野草を発見することができるでしょう。
ただし食べるとなったら食中毒を防ぐため完璧に鑑別する必要があります。
意外とノビルと似た毒草も多く、ノビルの特徴と似た毒草の特徴も覚えましょう。


ノビルの特徴

ノビルの特徴を列記すると
・若い葉の断面は三日月型(のちに中空)
葉、鱗茎、ムカゴ全てにネギ臭がある
・もじゃもじゃ生える(葉が様々な方向に伸びる)
・柄の基部に縦筋がある
などが挙げられます。
特に、似た毒草との鑑別ではネギ臭が一番のポイントなので
慣れるまでは一本一本ネギ臭を確認するのも良いでしょう。


若いノビルの葉断面 内部が詰まる
成長したノビルの葉断面 中空
もじゃもじゃ生える
若い鱗茎は白い 
葉の下部は縦筋がある 
古い鱗茎はスイセンやタマスダレのように黒くなる事がある

ノビルの特徴は掴めましたか??
もしまだ心配なら5〜6月になると前述の黒いムカゴができるので、そこまで確認できたら鬼に金棒でしょう。
ただし念には念を入れて似たような毒草も覚えましょう。
同じような環境に生える毒草ではスイセンとタマスダレが挙げられます。
どちらも鱗茎がノビルに似ており稀に誤食事件もあるので注意が必要です。

ノビルに似た毒草

スイセン

水仙 全草が有毒 かなり強い毒がある
鱗茎がノビルに似ている
毎年誤食による食中毒が発生している ネギ臭がない

タマスダレ

葉は光沢が有るが 若いものは三日月型のものもあり
ノビルに似る ネギ臭が無い
タマスダレの花 

ノビルの採り方

ノビルの鱗茎はかなり地中深くあるので、スコップでの採取がいいと思います。成功率は低いがスコップがなくても葉をひっぱり鱗茎が抜けるかチャレンジしても面白い。
ノビルの繁殖は旺盛で、鱗茎でも増えるしムカゴでも増える、素晴らしい増殖方法です。
そのため株になって生えている事が多いが、根こそぎ採ってしまうと流石に生えなくなるので、鱗茎を取るときは株の半分ほどは残すようにしましょう。
葉だけ採るなら全て採ってももまた生えてくる、生命力の強さかな。

さてこの記事を書きながら近所の河川敷で早速ノビルを採取したので
ノビルを使った定番料理をお伝えします。

レッツノビルパーティ

ノビルで作った料理
ノビルの豚バラ焼き
ノビルを豚バラで巻いて
塩胡椒して焼くだけ ポン酢でいただく
ノビルのチヂミ
レシピはネットで検索すると出てくる
ノビルのぬた
さっと湯掻いたノビルを味噌、砂糖、酢であえた
ノビル醤油
生のノビルを刻んで醤油、味醂、酒、酢、ゴマ油、豆板醤、ニンニクすりおろしで作ったタレに入れるだけ
卵かけご飯に入れると美味い

ノビルは生のままだと辛味があって薬味的な使い方ができるし、加熱すると辛味が取れて甘味が出るのでこれ以外にも色々な料理に利用できそう。
ノビルばかり食べていられないが、たまに食べたくなるノビル料理でした。

きっと皆さんの住んでる近くにもノビルはあります、レッツノビルパーティ!!


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