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鈴木羽那 G.R.A.D編感想(ネタバレ注意)


鈴木羽那これまで


見た目がとても可愛いです。
ゲーム内では業界人からしても目を惹く、優れた容姿。
はるきと2人でだふるはになり、ルカも加えてコメティックになります。
プロフィールには天性のアイドルと書かれています。
内面はどうでしょうか。
羽那のコミュにはモノローグがほとんど見られず、何か考えて発言している様子はあるものの、プレイヤーからすると羽那の本心はどうなんだろう…
という印象を与えることもあります。



wing編


プロデューサーがSNSで偶然見つけた動画から、岡山まで出向いてスカウトします。
羽那wingでは、とあるイベントスタッフから、羽那がかつての自分の推しに似ているという話を聞く場面があります。
人気グループに居たものの、引退してしまった推し。引退の本当の理由などただのファンには分からないと言いつつ…

さらに、あの子がこれからも美しくあるための選択が引退であったなら、それで良かったと続けます。
それを聞いたプロデューサーは、SNSの動画で見た羽那の「美しさ」が伝わってきたことがスカウトのきっかけになったことを自覚します。

一人の少女をアイドルにした責任と後ろめたさがあるのでしょうか


これはwing編「美しいままで」の最後のプロデューサーのモノローグです。
なんだかハナムケのハナタバの歌詞を想起しますね。
ハナムケのハナタバはラブソングに該当するとは思いますが、このモノローグを前提にすると
恐らく死別ではない、人と人が袂を分つ行為の別れ。
世界が羽那を愛した末の、羽那からのアンサーソング

とかだったらめっちゃ怖いです…



GRAD編感想


ところで今回のGRAD編ですが、ものすごく不穏でしたね。
このコミュ、羽那はプロデューサーがスキャンダルの記事を否定してくれるように動いていると最後まで思っていました。
しかしプロデューサーは今後の羽那のことも考えた宣伝だからと自分に言い聞かせ、記事の否定には動いていません。
何より恐ろしいのは、このことを羽那に打ち明けるくだりなどなく、すれ違っているのにまるで無かったかのように終わったことです。
プロデューサーって、そういう感じでしたっけ…?
そのやり方、かつての天井社長みたいでは…?

未だに羽那ちゃんのことを「謎の美少女」だと思っていてその謎を勝手に勘繰ってしまうのですが、やはりこういう不発弾のようなコミュを見せられると、いずれ来る大きな事件めいたものへの布石に思えてきて非常にグッときてしまいます。
そんな気持ちにさせておいて全然そんな事件など起きずにずっとひたすら可愛い羽那ちゃんだったとしても全肯定するので私は構わないのですが…

この反応は結構新鮮ですね



羽那の現在地、コメティックこれから



鈴木羽那のプロフィールには天性のアイドルと書いてあります。
私はこのゲームでのアイドルらしさというものは、「人から愛されること」と「人に輝きを与えること」だと思っています。
どの子もそのスキルはあるのですが、
例えば浅倉透ちゃんが自然体の状態で業界関係者の注目を集めるがごとく、羽那も自然なままで人から愛される行動をとっているということから、天性のアイドルということなのでしょう。
それだけではないかもしれませんが…

羽那がセンターになる「平行線の美学」、「ハナムケのハナタバ」を羽那の価値観と置くならば、
自分と他人の価値観は違うものだと理解する雛菜とも似ているように思えます。
しかし幸せの探究者である雛菜のスタンスは、「雛菜が幸せならみんなも幸せだよね」というもの。
これを真とするならば、「みんなが幸せでないなら雛菜も幸せでない」という対偶が成り立ちます。
一見するとエゴとも思える雛菜の考え方は、その実、雛菜なりのファンとの気持ちの共有を示しています。

羽那は現状はここまでではないと思います。
ファンが楽しそうなのを見て嬉しいとは思っていても、より楽しませるために積極的なアプローチをする程ではないかなと。


コメティックのユニット曲の歌詞を読むと、これからの彼女たちが大きく変化することが示唆されているように感じます。
ルカは既にかなり大きく変化したと言ってもよいでしょう。
ルカをコメティックとして組ませた理由は、以前の事務所で後輩から慕われていたことや、灯織との関係性から、後輩の面倒見の良さを見抜いてのことだったのだと考えられます。
後輩の面倒見が良いということは、人の成長をみるのが好きなのだとも言えそうですね。

斑鳩ルカ周辺の話が解決に動く時、羽那とはるきの2人が大事な役を担うことになるのだと思います。
美琴の帰る場所がシーズになったように、ルカの帰る場所はコメティックになりつつあります。
だぶるはの2人はルカにとってのある意味救いになっている、と。
ルカに手を差し伸べてくれる人はいましたが、ルカはその手の取り方がわからなくなっていました。
その手を再び取ることが出来たのはプロデューサーと後輩2人の功績に他なりません。

そしていずれ羽那やはるきに危機が迫った時、ルカからこの2人へ、今度はルカのほうから手を差し出すことが出来るのではないでしょうか。
そしてその時、羽那はどう進んで行くのか。
これからの鈴木羽那にも目が離せません!

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