“手デブ”と言われる筋合いはない
三度目の飯より服が大好きな母親
私の母親は、ブランドや洋服、靴に鞄、アクセサリーが大好きだ。
娘の平穏な暮らしよりも、母親自身が着飾ることに命を懸けている。決して誇張してる表現ではない。
母親が今の私を見たら、きっと
「かぼちゃちゃん、おばさんになって老けたわ」と言うだろう。
母親はよく人様に対して「手に歳が出る!首筋に歳が出る!」や「目の前の人の食べてる最中の口のシワがすごかった」など言う人だ。
女優さんの手
とある女優さんがドラマで「意外と手がムチムチしてる。シュッとしてない手だ。“手デブ”だ」などネットで言われていた。
実は、私はかなり昔からその女優さんの手がムチムチしてることは知っていた。
女優さんがデビューして間もなく、あるバラエティー番組で変な仮装をしたそうでそれを見た姉が
「『こんなことするために女優になったんじゃないですぅ』って太い手で言ってたわ!」と怒っていた。
私がまさにそれ。
“それ”を指すことは、“手がムチムチしてる”のもそうだが、母親に「手がムチムチして、指が短い。お姉ちゃん2人は手がスラッとして指が長久くて綺麗」と散々言われてきたこと。
その当時の私は「手も指も太い。私の体って良いとこがない」と、自分の顔も体も手足すら、醜いんだ、醜いところしかないのだと思った。
容姿全て醜い自分を責めた。
今の私なら
しかし、今の私は愛する人に愛され、子どもを産んで思う。
…だから何。
大切なことはそんなことじゃない。
私は我が子がかわいい。どんな顔をしたってかわいい。オナラさんしてもうんちさんしてもかわいい。
何をしてもかわいい。
顔の造形なんてどうだっていい。
私達夫婦には何があろうと世界一かわいい。
よく我が子に対して容姿を言えたもんだなと思う。
ちなみに、私の母親&姉だけでなく、私の祖父母も私の容姿をからかう人だった。
まあ…それだけ私の容姿は良くないということだが…。自分で自分を貶めるのは止めておこうと思う。
私のかつての一族って最低なんだなぁ。
逃げられて良かった。