ワガママな母親～自分は仕事をすぐ辞めたのに娘には強要する～

私の母親は、自分本位で、世界中で自分のことさえよければいいと思っている。
ワガママな母親である。
母本人としては、“自分は気遣いのできる女の子らしいお嬢様♪”と思っているのだが。

私のかつての家族を知り尽くしている親戚的なお姉さん“マツモト”さんがいる。

マツモトさんには成人した２人の子どもがいる。
上の娘さんが社会人となった時に「会社辞めたい」ともらしたそうだ。
マツモトさんは「辞めたいなら辞めていいよ。お家帰っておいで」と声をかけたそう。

この話を、私の母親にしたそう。
母は不思議がって「どうしてマツモトさんはそんなこと言えるの？私だったら、首に縄をつけてでも会社に連れて行く。辞めさせない」と言ったそうだ。
マツモトさんは「だって、子どもが嫌、つらいって言ってるんですよ」と返したが、母は納得してない表情だったそうだ。

そんな母親は、仕事が嫌で勤めた職場を１～２年で辞めて、父親とお見合い結婚をしている。

「パパと結婚したくなかった。お見合いの時、パパが嫌で３キロやせた！」と、幼少期からたびたび聞かされていた。
…嫌なら断れよ。
仕事が嫌で、辞めたくて仕方なかったのだろう。

でも、我が子が仕事を辞めたいといっても「辞めるな！！」と言う母。
事実、私も次女も仕事がつらくて辞めたがっていた時も「辞めるな！」と怒っていた。

子どもの気持ちよりも、世間体が大事な母なのだった。

私は母親となり、愛する我が子が「仕事つらい」と言うのならば、「実家に帰っておいで。ゆっくり自分に合う職場を探したらいいよ」といつでも帰ってこられる温かい家にしたいと思う。