赤ちゃんの誤嚥で、新米母の寿命の縮まった話
昨日お昼に、我が子に赤ちゃん用クッキーを食べさせた。
1歳たらずの赤ちゃん。
お椅子に座らせて、クッキーを割って、つかみ食べ。
1口1口、お口の中にないかどうか確認しつつ慎重に食べさせてた、つもり。
「ゴホゴホッ」
あらら、とばあばと私で赤ちゃんの背中をたたく。
それでも、ゴホゴホッ。
ゴホゴホッ
ゴホゴホゴホゴホッ!
次第に、しんどそうな表情に。
苦しそうに、ゲホゲホッ!!
表情がヤバい!
これは、本当に喉に詰まってしまってる!!
『あ、危ない。本当に詰まったんだ!』
椅子から離して、みぞおちを押さえて、背中をたたく。
私はばあばに「救急車呼んだらいいかな!?」と言いつつ、背中をバシバシ。
最悪の事態が頭をよぎる。
とにかくバシバシ。
ばあばが「あ、出た(クッキー)」
「手を口にいれていいのかな…」と、舌べろまで出たクッキーを、ばあばが出す。
昔と違って、誤嚥の場合は手を突っ込んではいけない。
結構な大きさのクッキーが出てきた。
泣き止まない赤ちゃん。
「あ~ん!!」
涙を流して、大泣き。
「ごめんごめん」と抱っこ。
「ママが悪かった、ごめんね。よく頑張って吐いたね」
「あ゛あ゛~ん!!」
ミルクを作って、少し時間が経ったら飲ます。
少しだけ飲む。
それでも機嫌は悪いので、大好きな音楽をかけると、少しずつ落ち着きを取り戻し、またご機嫌に。
「お義母さん、もう大丈夫ですかね?」と聞く。
「吐いたし、顔色もいいし、ミルクも飲めたし、大丈夫よね…」と、20分後にはようやく2人で安堵。
「生きた心地しなかったね…」と2人でため息…。
「つわり、ふっ飛んだ…。もう生きてればいい!!」
我が子の、最悪のケースが頭をよぎった。
つわりのつらさ、ふっ飛んだ。
私は比較的、想定外のことが起きるとパニックになってしまうタイプだ。
パニックになると、何の声も聞こえなくなってしまい、周囲を不安にさせてしまうほど。
年始の大きな地震の時も、とっさに赤ちゃんに覆い被されなかったことがいい例だ…。
けれど、今回は冷静に対応できた。
なぜかと言うと、先週の支援センターのママ友会で助産師さんに“誤嚥した場合、どうしたらよいか”をレクチャーしてもらった。
赤ちゃんの離乳食を固めのものにかえていこうと思っていたのだが、誤嚥したら怖いから事前に対処を聞いておこうと思っていた。
先週、我が子に実践していた。
助産師さんが、「この子のここのみぞおちを押さえて、うつ伏せのような体勢にひっくり返して、背中をたたく」と教えてくれた。
2、3度「こうですか?」と練習したばかりなのだ。
それが活きた。
本当に良かった…。
私の心配性も役に立つんだな。
最悪の事態を思うと、私は我が子なしでは生けていけない。
離乳食、もっと注意して取り組もうと心に誓った。
その夜、我が子が寝息をたたている姿を見て、再び安堵。
本当に生まれてきてくれて、生きていてくれて、ありがとうね。