地震発生直後のことで、今後悔してること
地震発生時、すぐに母に電話した。
悲鳴に近いものだった。
母は、できれば私に迎えに来て、姉2人を泊めてやってほしいと言った。
その時、家には避難したお姑さん義弟がいた。
生後6ヶ月の赤ちゃんもいる。
そして、夫は母が嫌い。
私は「今、夫の家族が避難していて、生後間もない赤ちゃんもいて、家が手狭で…」と言って断った。
私の母は“毒母”で、姉2人も“毒姉”であり、私は散々な目に遭っていた。
だから、私は数年前に絶縁した。
それでも年始の地震はひどく大きな揺れであり、悩んだ挙句、連絡をしてしまった。
今になって、あの時断ってしまったことに対して、罪悪感がある…。
結婚当初、母の言動に対して夫は「お母さんはお姉さんのことは大事で、かぼちゃのことをどうでもよいってよくわかったわ」と言って怒っていた。
それは色々あるのだが、簡単なものを挙げると、両家の顔合わせの時に、母は「こんなろくでもない娘で申し訳ないですぅ〜」と私のことを夫と夫の両親の前で笑顔で言った。
両家の顔合わせなのに、母は姉2人の自慢話をしていた。
夫が「かぼちゃは料理や洗濯とか、結婚生活を頑張ってくれてますよ」と何度も言ってくれたようなのだが、母は「長女ちゃんは〜♡」と姉の自慢ばかりだったそうだ。
その後も色々あり、夫は母を嫌った。
そんな母に私も苦しかった。
だから、正直、母のこれまでの行いが私と夫と距離を置かれ、手を差し伸べたいと思うようなものではなかった。
実際、うちには生後間もない赤ちゃんがいる。
もちろん、命は大切だ。
けれど、毒母毒姉を救いに私が駆けつけるとなると、命懸けの運転になる。
私は7年前から、「自然災害が起きても何が起きても、私は毒母と毒姉に関わらない」と決意していた。何度も頭の中でシミュレーションした。
でも、実際地震が起きた時、心配が上回ってしまった。あれだけ7年前に決意したのに。
そして今罪悪感…。
罪悪感に押しつぶされそうだが…私の存在を散々ないがしろに、散々私に虐待したのだから、助けてあげられないのは仕方ないと思うようにしている。
夫は、私の過去も母が本当に毒母であることを知っているので、赤ちゃんが大優先。
私のあの時の拒否は悪いことではない、仕方ないことだ。
自分に言い聞かせる。