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語源シリーズ① ナルシスト

こんにちは、プリンです!日に日に暑さが増していますが、いかがお過ごしでしょうか??

先日、英文学の授業でジュンパ・ラヒリという作家のIn Other Wordsを読みました。

この先生は、テクストに出てきた単語から連想されるイメージやその語源、背景を語ってくれるので、私はその授業が毎回とても楽しみなんです。

今回は、文中に出てきた”reflection”という単語が、この文脈では2つの意味(文字通り『反射』という意味と自分自身を振り返る『内省』という意味)があるのではないかと私が触れたので、そこに関して先生が深めてくれました。

このテクストには神話を元にしたモチーフが用いられていることが多かったので、「反射という単語とギリシャ神話からなにか思い浮かぶものはありますか」と聞かれました。

私はまったく思い浮かばなかったのですが…笑そこで初めて、水面に映る自分の姿を見ている、自己愛の強い「ナルキッソス (Narcissus)」という神様が「ナルシスト」「ナルシシズム」の語源となっているということを知りました。

カラヴァッジョが描いたナルキッソス


そして、神話でナルキッソスはスイセンに変えられてしまうので、スイセンも英語ではnarcissusというらしいです。

もしかしたら一般常識だったのかもしれないですが、私はこれを聞いて感動しました。文学を読むと、神話や古典文学が引き合いに出されることが多いことが分かったので、これから神話なども少しずつ学んでいこうと思います。

作り出される作品が作者の経験や知識が積み重なったものであり、作者が作品を作るまでに古典的な作品に触れている(ことが多い)ことを考えると、積み重ねの土台となっている部分を知ることは必要なのではないかと思いました。

そして、今までは文学の楽しさが分かりませんでしたが、そうしたことを学ぶことによって「作者はなぜここでこの言葉を使ったのか」「どのような意図で書いたのか」といったことを少しでも理解できるようになるというのが、文学の楽しみ方の一つなのかもしれないな、と感じました。

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