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ヨコスカスリッパ

布ぞうり作家である友人は、2001年に工房を立ち上げ、
講習会、作品販売を始めた。
その他カルチャーセンターで講座を持つかたわら、本を出版。
出版された本が大ヒットし、
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディアの出演も多数だ。

こうやって文字にすると、凄い人だと改めて感じる。
が、実際はゆったり穏やかな女性。
一緒にいても気負わず自然体でいられるし、
自分と同じような趣味や感覚を持っており、何でも話せる友人だ。

そんな彼女から布ぞうりをプレゼントされた話はこちら。


群馬県旧六合村に古くから伝わる伝統工芸品「こんこん草履」
本来はスゲで作られていた。
友人が考案した「ヨコスカスリッパ」は
材料を変えモダンなルームシューズとしてアレンジしたものだ。
貴重な技術を次世代に伝承することをライフワークとして、
日々活動している。


布ぞうりを習い始め、家族分を一通り作り終え、
今度はこのヨコスカスリッパに挑戦することに。

作りたい色、サイズを伝えると、
師匠がレッスン日までに材料を揃えてくれた。

第一作目はもちろん自分用として作成する。
写真が残っていないのが残念だが、赤い可愛いスリッパだった。
しかし娘に見せた途端、貰われてしまった。

第二作目こそは自分用、
今度は黒ベースの柄に水玉、ギンガムチェックのコラボレーション。

ソフトロープを編み芯に、ソフトコードを芯にした編み布で編む
つま先から編み進め、木型を使い甲部分を市松模様に、横、底、かかとを編み仕上げる


師匠に手取り足取りご指導賜り、
半日かけてようやく完成したのがこちら。

布ぞうり同様、履くと足裏に気持ち良い。
同じく洗濯ネットに入れ洗濯機で洗え、一日で乾く。
このスリッパは数年愛用している。


その後チャレンジ精神旺盛だった私は、布地だけを師匠に頼み、
自らの手で下準備することにした。

布を手で裂き、ソフトコードを包みながらミシンで34本縫っていく。
なかなか骨の折れる地道な作業、自分で経験してこそわかることだった。
数日の下準備期間を経て、ようやくスリッパ制作に取り掛かる。

師匠の本を開きながら、初めて家での自作自習。
試行錯誤の末、なんとか完成した。

甲の履き口が緩くなってしまった…反省点は、次に生かすことにしよう。

こちらもまだまだ現役だ。

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