サルスベリの思い出
処暑もとうに過ぎ9月になったにもかかわらず、閉口するこの暑さ。。。
やはり温暖化、異常気象なのでしょう。
8月の半ばに思い立ち、夫と次男との3人旅をしました。
行き先は福岡、夫の父方の実家があり、私は数回行っていますが、
息子は初めての訪問。
本籍地は福岡県ですがこれまで機会もなく、家族のだれも現地に赴いたことがありませんでした。
いつかは訪ねたい、と思い今回の旅となりました。
福岡空港から地下鉄で福岡駅、さらにJRに乗り換え約1時間、そこからタクシーで約10分のところに本籍の地はありました。
盆地のせいか福岡市内より更に気温も高く、蝉の声は響き渡り、
真夏の日差しがじりじりと肌を刺すように感じられます。
地元ではそこそこ有名な寺院とのこと、
参道から山門をくぐり本堂へ、と由緒あるたたずまいです。
まずは本堂の外から合掌、それから庫裏へ。
お盆なのでご住職は不在でしたが、奥様に会うことが出来ました。
庫裏から本堂へ、ご本尊様に手を合わせます。
そしてさらに奥の納骨堂へ、
先祖代々の御霊にお参りをしてきました。
旅の最終日には父の実家へ、父の姉妹たちが元気に暮らしています。
夫は両親から詳しい話を聞いておらず(聞いていたとしても記憶していない)
今回叔母たちから貴重な話を聞くことが出来ました。
私はもちろん夫も初めて聞くことばかり、まさにファミリーヒストリー。
録音しておきたかった…
記憶が新しいうちに家系図を作成せねば、と感じました。
お盆はご先祖様が帰っていらっしゃると言われています。
顔も名まえも知らないご先祖様から、ずっと命が受け継がれその壮大なリレーにより、今の自分や家族がいます。
私の両親、更にそれぞれの親たちも同様…
色々な偶然が重なりながら、脈々と生が受け継がれていっている。
なんと奇跡的で素晴らしいことでしょう。
境内には百日紅(サルスベリ)がたわわに咲いていました。
雲ひとつない真っ青な空に、花色がくっきり映えます。
実家の庭にも同じ色の百日紅が、幼いころからあります。
初めてなのになぜだか懐かしい…
そんな気持ちを抱きながら、帰路につきました。