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両親へ贈るペアぞうり

毎年やってくる母の日、父の日。
皆さんはどうされていますか?

母には花、父にはお茶菓子の時もあれば、
洋服、靴下、パジャマ、履物を贈ったこともあります。

プレゼント今年はどうしよう…と春になると悩むのですが、
近年は同じタイミングで両親宛に花を贈っています。
自らアレンジした花束の時もあれば、アレンジメントに仕上げることも。

生花の魅力は生き生きと瑞々しく、なにより華やかなこと。
そして最終的には枯れてしまうので、物が残らないことだと思っています。


少し話が逸れましたが、
ある年は手作りぞうりをプレゼントすることにしました。

エンジ系とブルーグレー系、少し厚手のTシャツ二枚づつ。
どれもよく着たので襟ぐりが擦り切れ、ぞうりの材料にするにはうってつけ。

両親のペアルック姿など今まで見たこともないけれど、
室内履きならお揃いも良いのではと考え、
鼻緒のみ紅型風の色違いにすることにしました。

厚地の為サクサク編み進めることができ、
半日で二足完成させ、師匠である友人にも
「よく頑張ったわね」と驚かれました。
うぅん、満足!

五月初旬には手紙を添えて、実家へと送りました。

数か月たった夏のある日、実家を訪ねました。
両親の足元には手作りぞうりではなく、普通のスリッパが…

「あれ?ぞうり履いてないの?」
「もったいないから大事にしまってあるよ」

えーっ、、、
これではいつになっても使ってもらえる気がしません。
毎日使って履きつぶし、最後は捨ててもらって構わないのに、
逆に実家に物が増えてしまう。

娘の心 親知らず

とても複雑な気持ちになったのでした。


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