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素人の考古学ー静岡県三島市古墳群巡りその2

                                  
 
静岡県三島市には前回古墳中期の古墳群を見に行ったが、今回は伊豆国分寺跡と横穴墓群を見に行った。
三島は北に富士山、西に駿河湾を望み、修善寺方面への入口となっている。
生憎富士山は雲で頭を見せなかった。

頭を隠した富士山


伊豆国分寺跡(国史跡)
三島駅に近い一帯に、伊豆国府、国分寺、国分尼寺の
痕跡があるが、発掘されているのは国分寺七重の塔跡のみ。

伊豆国分寺七塔の跡


七重の塔の礎石が残っていた。中心となる心礎は行方不明。
明治時代某貴族が庭石として持ち帰り、以降行方が不明とのこと。

七重の塔の礎石


柏谷横穴墓群(国史跡)
6c後半から8cまでつくり続けられ、丘陵の崖に300基以上ある。
埼玉県の吉見百穴もすごいが、それ以上。

柏谷横穴墓群


100年以上つくり続けられたので、作り方や埋葬の変化がよくわかることで有名。
125号がこの古墳群で最古のもの。

最古の125号墳


自然崩壊が激しいので保存処理されている。

自然崩壊を防ぐための保護処理


箱根火山の火砕流堆積物を掘り抜いてあり、ノミの跡などもある。
飛鳥時代に入ると火葬が多くなり、横穴墓には骨壺を納める棚ができた。


顔が描かれている珍しい甕棺。三島郷土資料館蔵

顔が描かれている甕棺


三島は古代から江戸時代までの遺跡が色々あって白い。
鎌倉古道や東海道も通っており、宿場町、三島女郎衆の痕跡も多い。

              小兵衛

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