33 今日の日課31 もうすぐ来るテクノロジー:BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)

はじめに

 今日の日課31日目です。今日はBMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)についてまとめていきたいと思います。

1.BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)とは?

 まずは、ブレイン・マシン・インターフェイスとは何なのか?から始めます。

 ブレイン(人間の脳)とマシン(機械やコンピュータ)を直接的につなぐ、つまりインターフェースする最先端技術がブレインマシンインターフェース(BMI)です。脳波の検出や脳への刺激により人間の脳と機械を直結させるBMIは、革命的な技術として世界中で期待されています。

ブレインマシンインターフェース | 株式会社ナノシード
ブレインマシンインターフェース
https://nanoxeed.co.jp/application/bmi/

 上記のように、ブレイン・マシン・インターフェイスは脳と機械の架け橋です。
 また、ブレイン・マシン・インターフェイスは大きく二つに分けられます。

 現在、ブレイン・マシン・インターフェース技術には2種類ある。一つは BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)、もう一つは BCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース)だ。そして、システムと脳の接続方法により、侵襲式と非侵襲式に分けられる。

日本経済新聞
脳波でマシンをコントロール、遠隔操作を可能に
2020年9月15日 2:00
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63780540S0A910C2FFE000/#:~:text=%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%80%81%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B9,%E4%BE%B5%E8%A5%B2%E5%BC%8F%E3%81%AB%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82

  侵襲的手法は,手術により脳 に電極を埋め込むものなど,脳組織や 生体にある種の不可逆的なダメージを 与えるもので,この手法によるものを 指してBMIと呼ぶことがある. 逆に, 頭皮へ簡便なプローブ(電極などのセ ンサ類)を装着するものなどは非侵襲 的手法であり,これをBCIと呼ぶこと が多い.

映像情報メディア学会
BMIとBCI
https://www.ite.or.jp/contents/keywords/FILE-20120103131221.pdf

 このように脳に直接埋め込むか、頭皮に装着するかによって分けられます。

2.BMIの実用例

 ここからは実際にBMIが使われている例を紹介していきたいと思います。

2.1 BMIでFFXIVをプレイ!

BCI Can Do Better ”Final Fantasy XIV Played with Brain Implants”.Youtube
 上の動画のように、男性がBMIを使ってFFXIVをプレイしています。操作も意外とスムーズにできています。この動画は2019年10月に撮影されたものなので、今どれくらい進んでいるのかが気になります。

2.2 マスク氏医療機器会社、脳インプラントのヒト試験へFDA承認取得 2023/05/26

 イーロン・マスク氏が起業したBMI企業ニューラリンクが25日に米食品医薬品局(FDA)からヒトへの臨床試験の承認を受けました。ニューラリンクは2016年設立の企業です。そこから7年での人への臨床実験スタートは結句すごいですね。

2.3 画像生成AI「Stable Diffusion」でfMRIによる脳活動のデータから画像を生成する研究を阪大の研究者が発表 2023年03月07日

 これはBMIとは直接関係するわけではないですが、fMRIは非侵襲的に脳の活動を測定する機械なので、BCIとも言えます。脳波で絵を描くとかは簡単にできそうです。(事件の捜査とかにも使われそうですけど…まさにSF!)

 他にも様々な活用事例や実験が世界中で行われていると思います。スマホの次の革命的なインターフェイスとして注目ですね。

3.BMIの将来

 ここからはBMIの将来について考察していきたいと思います。BMIは夢の技術ではなくなりました(実現可能な領域に入った)が、スマホのような大衆的なインターフェイスとなるにはまだ時間がかかりそうです。
 私(素人)の予想では、AIや6G、XR(VRやAR、MR)が普及し、今よりもデジタル空間とリアル空間の境が曖昧になり、脳インプラントに対する心理的なハードルが下がってくれば、普及すると思います。また、AIによって材料科学が加速すれば、BMI自体の開発は早期に解決できそうです。(価格や性能の向上など)
 以上から、おそらく世界的に普及し始めるのは2030年以降ではないかと思います。BCIについてはもう少し早く普及し始めそうですが、(現時点では)非侵襲的なBCIは頭蓋骨に阻まれて詳細な脳波を取ることは難しいと思うので、スマホレベルの汎用的なインターフェイスにはなりえないと思います。

まとめ

 今日はBMIについてまとめました。最近、記事の頻度が落ちてきている(サボり気味、ネタ不足)ので、いろんな情報に触れてネタ探しを頑張ります。1年は続けたいです!

参考資料(すでに出典を示しているものは省略しています)

(1)BRAINTECH WORLD, コラム, イーロン・マスク氏のNeuralinkが脳埋め込みデバイスを発表しました


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