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少女時代のゆめの続きを叶える話 No.5 宝塚から帰ってきて思うこと
要約
楽しかった。私の中のこどもがひとつ夢を叶えてきた。また遊べるように、家族みんな元気でいてください。
……
新大阪から新幹線にのった。夢のような時間を過ごしたことを思い出しどこかに書いておきたいと思った。
今、書いている。
子供の頃、娘時代に思うことをかなえるって実現するって、なんてステキなことなんだろう。わがままに時間とお金を使い同じ趣味の友人と過ごすのは贅沢だと何度も実感した。友人には感謝しかない。「本当に楽しい」というありきたりの言葉が、私の中できらきらしている。心の奥のほうではねている。「花のみち」でのわたしの写真を見た娘に「年賀状にしたらいいんじゃない?それくらいごきげんがあふれているよ」と、言われてしまった。
私の世代ではまだ外出や外泊するのに夫の顔色を伺って、許可がい必要な人がいる。職場のほんの2時間の懇親会ですらそうだ。。それぞれの事情だから、家庭や夫婦のありかたに何かを言うつもりではない。でも、それなりにわたしも乗り越えてここまできたなあと思う。
夫は決して悪い人ではない。けちというわけでもない。たぶんモラハラでもない。ただ昭和の夫なのだ。価値観は古くアップデートには説得と時間がかかる。妻がひとりで友人と旅行、それも遠征に行くのを止めないが喜んで送り出せるタイプではない。仕方ないと思っている。「ごはんはセルフでお願いします」といって出かける妻を「ああ、わかった」と言って送り出す。アルフィーの夏のイベントにでかけていくのも仕方がないと諦めている。ダメだとは言わない。夫としては、かっこ悪くて言えない。ちょっと贅沢して宝塚ホテルに泊まっても横浜のインターコンチネンタルに泊まっても東横インに泊まっても何にも言わない。
それをいいことに、たぶんこれからも「ありがとう」と言いながら遊ぶ。あえて、まじめに「ありがとう」というならば、家族みんなに「元気でいてくれてありがとう。」
誰かの体調が悪くなったら私の遊びは中断もしくは断念だ。それから、みんな、時々おこづかいくれてありがとう。今後ともよろしくです。そんな気持ちでいる。
私の心の中の小さい人は、「いつかは行ってみたかった大劇場」に行って、歌って踊っている。今までの観劇の思い出はリニューアルされ、かつてむさぼるように読んでいた「歌劇」「グラフ」の中の記事までも記憶の中からふわっと浮かび上がり色付けされて立体的になる。
本当に不思議な気持ちだ。
次の観劇を心待ちにしているのはずっと変わらない。
そんなわたしのために?宝塚歌劇団、どうぞこのまま好きでいさせてください。