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ハーフの私が南伊豆に行きたかった理由(私と南伊豆でのマイナーライフスタイル)
ローカル×ローカルで学生インターンをやっています。ハーフちゃんと申します。
大学4年生で、就活中。
就活中に気づいた、最近の私の悩みは、「私は日本人です」と言ってもいいんですか?と思ってしまうことです。
自分のアイデンティティで結構悩まされています。
私は、ハーフです。そして海外育ち。
そういう特殊な環境で育った私にとって、
「正しい生き方」とはなんだろう、
誰を参考にすればいいんだろう、
他の「マジョリティ(いわゆる純じゃぱ)」はどういう生き方をしているんだろう。
この問いは私にとって、永遠のテーマです。
今までは「私らしさ」に自信をもって生きてきました。
日本語と韓国語とインドネシア語と英語が喋れること。
3か国の文化がある程度理解できること。
ほかの人にはわからない世界が、私にとっては当たり前であること。
こういう強みを活かしたら、きっとなにかすごいことができるかも!という自信があったのです。
そうやって、自分を信じて、勉強も頑張って、第1志望の大学にも受かって。
私最強!もうなにも怖くないや!という気持ちでした。
なのに…!!
実は「普通」であることに憧れていた、と気がついたのです。
たまにこういう時があります。
「…。」
「?」
「今の話って全然ついていけなかった。」
「あ、そっか。」
「日本で生活してこなかった私には、これが限界なんだ…。私はみんなみたいにはなれない…。」
もし、私がハーフじゃなかったら。
インドネシア育ちじゃなかったら。
なんか違っていたかも。
と、思ってしまう時があるんです。
こんなことを言われたあなたはきっと私に、「自分に自信を持って!自分らしく生きる方がいいよ!」と言うでしょう。
ごもっともです。
おっしゃる通りでございます。
でも、今の私は自分に自信を持てなくなってしまったのです!
だから私は、私のマイノリティ性をうまく受け止める方法を見つけたいと思っています。
そして、南伊豆というマイナーな場所でのマイナーな生活をカンニングペーパーとして使わせていただきたい。
メジャーな生き方が選べたのに、あえてマイナーな生き方を選んだ人たちのストーリーが知りたい。そして、私もこれからの”マイナーライフ”を満喫できるようになりたいです。
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南伊豆に(また)行きたかった理由
南伊豆に行きたかった理由は、実は一回行ったことがあるからです。
私と全然関係ない場所だったのに、そのまま離れることができませんでした。
いつか絶対また行きたいと、ずっと思っていた。
そして、このインターンのおかげで、やっとまた行けることになった、というわけです。
ちょうど1年半前、私は地域創生関連のプロジェクトに参加して、南伊豆に初めて行くことになりました。
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南伊豆。私の友達も聞いたことがない、マイナーな町。
当時の私は、日本人でありながら、日本についてあまり知らないことに対して違和感を持っていました。
「この街を知っていくことで、何か私の中の日本人レベルがグンっと上がって、マジョリティになれるかも?」
そう思って私は、「みなみいず」という、知名度のない場所に足を運んだのです。
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南伊豆の若者たちはこの町を出て、東京に行こうとしている。高齢化が進んでいて、去年は子供が4人しか生まれなかった。
最初はこういうネガティブ(?)な情報を耳にして、あんまりいい印象をもてずに南伊豆へ行きました。でも、実際に私が経験したことはまた違うテイストのものでした。
高齢者の方々元気すぎない?!
私よりもっとイキイキしてない?
てか、ここに住んでいる人皆キャラ・・・濃い!!!
なんかここ、すごく楽しい。
という感じで南伊豆にフォーリンラブしてしまったんです。
やっとまた来れた!南伊豆!
1年半ぶりについた下田駅。(南伊豆には駅がないので、下田駅から行くしかありません。)
改札の方へ向かうと、そこには駅員さんが立っていて、私の切符を受け取ってくれました。
駅から車で25分のところにある、これから沢山お世話になる予定のゲストハウス。
近くにコンビニは1個しかないけれど、海と山があって。
高いビルがないから、青い空が無限に広がっている。
東京ではありえない風景。
でも、東京では感じえない爽快感。
解放感。
会う人、会う人、みんな個性的で、生き生きしている。
東京で編集者をやっていたけどゲストハウスをしたり、漫画を描いたりしている人(今回のインターンのオーナー)。
大企業で営業マンだったけど、今は翻訳家をやりながら本屋をやっている人。
会社員、保育士を辞めて今フリーランスになったサインペインター。
お仕事を退職した後も、私より元気なんじゃないかって言うくらい、ご飯をたくさん作って、もてなしてくれる年配のお姉さま。
これだ。
私は、ここ、南伊豆で、色んな人と会ってみて、「私らしい生き方」を設計していきたいと思いました。
お母さんもお父さんも参考にはできませんでした。
友達にも参考にしたい人はいなかった。
南伊豆の超マイナーなライフスタイルから、参考にさせていただきたい!と思っています。
だから、みなみいず。君に決めた。