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法改正やら誰のため? Vol.41

この5年新しい法律がてんこ盛り毎年施行され覚えることよりも告知で、手一杯
国交省と厚労省で矛盾だらけ、

労働安全衛生法
足場からの墜転落防止の観点から、足場の作業従事者特別教育
足場には作業主任者資格があるのに作業主任者も時短で3時間(今はフル受講6時間)受講しなければいけない中身のない作業主任者ならば知っていることと、追加で入れなくてはいけない巾木や、中桟の話が増えたくらいで
3時間すらやる必要のない受講が増えた。

もっとくだらないのは
フルハーネスの着用のための講習
ただ着用するだけ、それも、告知方法が悪いものだから、全員フルハーネス着用かと当時でゼネコンではちゃんと理解している会社と理解できていない会社があって、結局必要もないのに、フルハーネスを購入させられることになった。

特に鴻池組は当時の安全大会で全員フルハーネス着用とか言っていたけど、結果足場の作業床がない2m以上の場所で作業する方が推奨になっている。
もっというと、2mで正しく使っていても地面に到達してしまうので、意味がなく、6.75m以上の高さで作業する場合において着用が義務付けられています。建設業であれば5m、柱上作業においては2m以上で着用が推奨されているのも特徴です。

5mだって落ちれば最悪の場合もあるのに地面に到達してしまう重たいハーネスつけろっていう意味がわけわからない。

工種でいえば鳶工、鉄骨鍛冶鳶、鍛冶屋の様に作業床のない場所に足場をかけていく方がたは必然床のない場所での作業ですからしなくてはいけないのは理解できますが、内装工のしかも床の仕上げ工にいりますか?

便宜上、安全帯と呼べるのですが、墜落制止用器具という仰々しい名前になり、胴ベルト型墜落制止用器具となったものフルハーネス型墜落制止用器具と呼ばれる2種類から業種によって使い分けることが現実的
ただし、施行当初は、墜落制止用器具が売り場から姿を消し災害時のコンビニの食品棚の様に安全帯売り場に何もない状況ができた。

安くないところに来て、使用期限があるものだし、重たいし、施行されるまでは、安全帯でいいやと思っていた集団が施行間際にいっぺんに購入したこと。コロナ禍でランヤード(安全帯のロープ部)やフックを作る中国の工場が閉鎖や、輸出ができなくて、胴にもならなかったり、だいぶ混乱した。

毎度思うが有識者って古い時代に建築の会社にいた人や、安全帯を着用して現場視察にだけ来て使った気になっている偉い?人たちの意見で決まった法律で、この方たちはヘルメットでさえまともにかぶれない。

311の被災地に行ってヘルメット前後ろ逆にかぶっていた、大臣や官僚とかが決めるのやめてもらいたいもんだ。

実際につるされる体験してみるとかまでやってもらいたい。

フルハーネスの利点は万が一の場合体にかかる衝撃が体全体で受ける分安全帯より身体的負荷が少ないのであるが、毎日つけている人たちの疲労度なんか考えてない、大きい用を足すのだって外さなきゃいけないし、こんな面倒なもの装着しなきゃいけないところに2024年働き方改革残業規制で、日当月給の職人は5日/1週間しか働けないと給料が減るとか、早出、残業で頑張れば人財産できるという職人さんを基本日当が週6日から週5日に変えたことで生活はどうなるのか考えているのでしょうか?

休んだって、旅行や、趣味にもお金はかかるのに給料が目減りして喜ぶ職人はいない。

余暇を楽しむ分の給料が減る。

こんなことをしていて、職人不足を補うために技能実習生なる外国人労働者を入国させ、本邦の人間をないがしろにする法律ばかりができて、喜ぶ人はどこにいるのだろうか、労働時間が長い、きつい、汚い3K職場で、命がけでやる仕事で給料が大したことないなんてナンセンスである。

公共工事の入札制度も安ければよいとするから、給与も上がらないで30年現場の人たちは頑張っている。
適正単価というのはしっかり世の中にはあるのだから、入札時予定額を下回る会社には仕事を出さないようにしていただかないと元請けが膨れて下請けが無くなる。新しく起業して4次とかになっている会社が育たない、衰退の一途を突き進む建築業界の未来が不安なこんにちである。
建築業界に夢はあるのかな、夢のない仕事に若者は興味なんて持たない。
もう少し現場に聞き取りをするくらい余裕のある改正サイトにしてほしいものだ。



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