道祖神散策記
①神奈川県厚木市を中心に
ぼちぼちと、私の趣味でもある道祖神散策を記そうと思う。
おっと、その前に道祖神って何?という声が聞こえそうだ。かの有名な松尾芭蕉が『奥の細道』の冒頭で、道祖神の招きにあひて、と書いているほど有名(?)だが、恐らくその実物を見たことがある人はさほどいないのではあるまいか。
というのも、道祖神は読んで字のごとく、道にある神様なのだが、既に風化してしまいボロボロになった石塔や石像であることが多いのだ。そのせいで道祖神だと知らないまま通り過ぎてしまっている人もいるだろう。
道祖神とは、別名サエの神やどうろく神とも言い、道、特に辻などに置かれている。その性格は多岐にわたるが、守り神であり、邪悪なものが入ってくることを防いでくれる。そんなすごい(!?)神様なんだけど、現在では…
こーんな感じでぽつねんと道端に置いてあったりする。なんとも物悲しいが、この写真を見ているとこうも思えないだろうか。生活世界の片隅にエキゾチックな異世界が潜んでいる…。写真ではカーブミラーと道路標識に挟まれて道祖神と五輪塔の一部が並べられている。現代の道路を守る標識と鏡。そこには時をへだててかつてより道を守ってきた道祖神がいるのだ。
もしかするとこのミラーは異界とこちら側を繋いでいるのかもしれない…。そんな妄想をふくらませたところで、いざ、道祖神探訪の旅へ!
これからは私が住んでいる神奈川県を中心に道祖神らの写真などを紹介する。1人でも面白い!と思っていただければ幸いである。
現代作られた双体道祖神。これからの旅を見守ってください。