買った本を通して2023年をふりかえる

2023年も終わりに近づいてきたので、年内に買った本(≠読んだ本)を振り返ってみた。
去年はプログラミング言語に関する本やアーキテクチャに関する本がメインだったが、今年はチームに関する本やセキュリティに関する本がほとんどだった。プログラミングに関する本も少し買ったが読んではいない。

雑に考えると自分の興味がプログラミングから移り替わったということになるが、そう単純なものでもないように感じた。
ここ数年のことを思い返すと、アウトカムに固執しすぎてプログラミングの楽しさや、じっくりと時間をかけて理解を深めるということを忘れていた。それでもなんとかアウトカムを出そうと半ば無理やり学習し、そのせいで余計にプログラミングに対するモチベーションを失うという状況だった。
今年はそんな状況を認識し、別の熱意を持てるものを探索しつつ、プログラミングへの向き合い方を考える1年だったように思う。

いずれにせよ、現状ではセキュリティやチームについて楽しんで学べていることは事実なので、来年も引き続きこの2点をメインで学んでいく。
プログラミングについては、焦らずゆっくりと基礎から改めて学びなおしていこうと思う。

買った本とひとこと

会社の人が良かったと言っていたので購入した本で、今年読んだ中で最も強烈にインパクトを受けた。そう感じたのは、「試行錯誤は悪」など参考になることが多かったのもあるが、この本を通してここ1年ほど自分が負のループにハマっていることに気づけたことが大きい。(その影響でプログラミングに対するモチベーションを失っていたことにも)
最初は評価がよくなかったという些細なことだったが、そこでアウトカムを急いでしまい、基礎をおろそかにする→成長が無い→さらに焦ってアウトカムを急ぐ→…というループに陥ってしまっていた。なまじ経験を積んできていたがために、小手先のテクニックでそれっぽいアウトカムが出せていたことが問題だった。
本書を読んだおかげで、アウトカムに固執しすぎず、愚直にスキルを積んでいこうと気持ちを新たにすることができた。色々と共感できる点や参考になる点が多いので、折を見てちょこちょこ読み返していきたい。


いつかはちゃんと読まないとなと思いつつ読んでいなかった1冊で、BadTodo の脆弱性を探している時に、手当たり次第にググりながら探すという方法を取っている自分に気づき「この方法だと何も身につかなさそうだな」と思い、Webアプリケーションのセキュリティについて体系的に学ぶために購入した。
TryHackMe を知ってからはそちらに時間を割いていてほとんど読めていないが、来年には BadTodo との両輪で読み進めていきたい。


セキュリティの学習について調べている中でCTFを知ったが、右も左もわからなかったので、CTFってどんなもの?どういう知識が必要?と思い購入した。
通しですべてを読むということはしていないが、CTFをやっている時にヒントが無いかなと辞書的に読んでいっている。幅広い内容が書かれているので、パラパラと読んでいても結構面白い。


今年自分に大きな影響を与えた本のうちの1冊、この本で THM を知ってからは、ほぼ毎日THMのルームを進めている。
「セキュリティについて学びたいなぁ」とぼんやり考えていた自分に直近の方向性を示してくれた。
ただ、ルームを進めるということが目的になり適当に完了してしまったところもあるので、各ルームについて改めて腰を据えて理解を深めていきたい。


フルリモートで働くようになってから「チームってなんなんだ」と考えるようになり、その答えを求めて買った本で今年大きな影響を受けたうちの2冊。
少しずつ嚙み砕きながら読んでいったので、ひと段落つくまで半年ほどかかったが、じっくり時間をかけて読んでよかったなと感じる。
自分がチームを引っ張るということは未だにできていないが、なにか考えるときに「チーム」を主語に考えられるようになった。
まだまだ行動ができていないので、来年には人を巻き込んでチームを変えていきたい。
今後も何度も手に取ることになるだろうなと思う本の1冊。


ふりかえりって難しいなと思い購入。
ふりかえりの手法だけでなく、ふりかえりのマインドや目的までもが1冊にまとめられているので、会社に1冊置いておいて皆が読めるようにしておいてもいいんじゃないかなと思う。
今後も何度も手に取ることになるだろうなと思う本の1冊。


ちょくちょくエンジニアリングマネージャーという単語を見聞きしていたので、どういう仕事なのか気になったので購入。
エンジニアリングマネージャーの仕事は大変だな・・・と思うと同時に、少し面白そうと思う自分がいた。今まではマネージャーなんてやりたく無いと思っていたのに。
それとは別の視点で、この本は自分がマネジメントされる立場であっても読む価値があるなと思う。マネージャーの仕事を知ることで、考えや意図に共感し良好な関係を築くことができ、自分の仕事にもプラスになりそう。


1on1ってよく聞くけど詳しく知らないなと思い購入したはいいが、THM に熱量のすべてを持っていかれたので、読んでいなかった。
「エンジニアリングマネージャーのしごと」を読んだことで、改めて1on1について知りたい欲が湧いてきたので、熱が冷めないうちに読む。


業務の中でSQLについての理解が浅いなと思い購入したが、買って満足して読んでいない。
おそらく、しばらくはWebアプリの開発に携わるので、そのうち再びSQLの理解が浅いなと思う時が来るはずなので、その時まで本棚の肥しになっていてもらう。


単体テストを雰囲気で書いているので何とかしないとなと思い購入したが、そもそもアプリケーション開発のモチベーションが地の底まで落ちていたので、読めていない。


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