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✨✨君たちはどう生きるか✨✨

✨✨現実世界における塔との出会い✨✨

戦争が始まってから3年後に、眞人は実母・ヒサコを失う。
軍需工場の経営者である父親の勝一はヒサコの妹、夏子と再婚し、眞人は母方の実家へ工場とともに疎開する。
疎開先の屋敷には覗き屋の青サギが住む塔がある洋館が建っていた。
不思議に思った眞人は埋め立てられた入り口から入ろうとするが、屋敷に仕えるばあやたちに止められる。その晩、眞人は夏子から塔は、大伯父によって建てられ、その後大伯父は塔の中で忽然と姿を消したこと、近くの川の増水時に塔の地下に巨大な迷路があることから夏子の父親(眞人の祖父)によって入り口が埋め立てられたことを告げられる。
転校初日、眞人は学校でうまく馴染めず、帰り道で地元の少年らから殴る蹴るの暴行を受ける。
その後、眞人は道端の石で自分の頭を殴り、出血を伴う大ケガを負う。
自室で寝込んでいる最中、青サギが眞人の部屋に入り込んできたのをきっかけに襲ってくる青サギに木刀で立ち向かう。
青サギ「母君のご遺体を見ていらっしゃらないでしょう。
あなたの助けを待っていますぞ」と話しかけられ、魚やカエルたちに全身を包み込まれる。
眞人のケガを地元の少年らによるものと思い込んだ勝一が怒り、学校側に苦情を訴える一方で夏子は妊娠によるつわりに苦しみ、何度も眞人の顔がみたいと周りに話すが、眞人は夏子を受け入れることができず、そっけない態度をとってしまう。
眞人は青サギの羽で、自作の弓矢を作成する。
眞人は、ある日夏子が森の中へ消えていくのを見かける。
自室でヒサコが昭和12年に眞人のために残した吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』を発見し、読んでいくうちに涙を流してしまう。
その日の夕暮れ、夏子の失踪に屋敷中が大慌てになる中、眞人は使用人のキリコとともに夏子の後を追って洋館の裏口に入り、閉じ込められてしまう。
青サギに偽物のヒサコを見せられる。
怒った眞人は青サギに弱点である青サギの羽根「風切りの七番」を矢羽根にした矢を放ち、青サギの嘴を穿つ。すると青サギは半鳥人の姿(サギ男)から戻れなくなってしまう。
塔の最上階にいる謎の人物に命令され、眞人とキリコばあやは「下の世界」へいざなわれていく。

✨✨下の世界との遭遇✨✨

「下の世界」に落ちた眞人はペリカンの大群に襲われ、「我ヲ學ブ者ハ死ス」と刻まれている墓の門を開けてしまうが、通りすがりの若い船乗り・キリコに助けられ、成り行きでキリコの仕事を手伝う(殺生ができない「下の世界」の住人のためと、生まれる前の魂たち・ワラワラを飛ばすのに魚の内臓が必要であるため)。
仕事を終え、外へ出た眞人の前で多くのワラワラたちが飛び始めた。
それを狙ってペリカンたちがワラワラに襲い掛かり、捕食を始めた。
そんな中、舟に乗って現れた少女・ヒミが自らの力を使って花火を打ち上げ、ペリカンたちを撃退する。
ワラワラたちも巻き添えになる中、止めろと叫ぶ眞人だったが、ヒミがいないとワラワラたちは上の世界へ行けないとキリコはつぶやき、ヒミに感謝の言葉を投げかける。
便所から出た眞人は瀕死状態となった老ペリカンと出会う。
老ペリカンは海には魚がほとんどおらず、ワラワラを食べるほかなすすべがない、子孫の中には飛ぶことをしないものもいる、どこまで飛んでも島にしか辿り着かない、などを眞人に語った後、力尽きてしまう。
どこからともなくやってきた青サギを横目に、眞人は丁重に老ペリカンを土葬する。
翌日、青サギに手伝わせて水くみをしていた眞人だったが、青サギの「夏子の居場所を知っている」という発言から、キリコに青サギと和解し、夏子を探しに行くよう提案され、キリコの下を離れる。

✨✨現実世界の勝一たち✨✨

一方、現実世界では、眞人と夏子、それに加え女中のキリコも一斉にいなくなってしまい、大捜索が行われ、勝一が頭を抱える中、ばあやの一人が塔の正体を告げる。
塔は大伯父が一から造ったわけではなく、隕石の落下とともに出現した石の塔を大伯父が発見し、周りを建物で隠したという。
また、ヒサコが生前、神隠しにあったが1年後、同じ姿のままひょっこり帰ってきたエピソードも眞人の父親に話す。

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