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ベンチに監督のいない高校野球を見てみたい

今年もセンバツが始まりました。

私は、野球が大好きです。
幸運なことに、長い間、中学校で顧問をさせてもらいました。
だから、高校野球も大好きです。
その高校野球が、生徒の成長に寄与するものであり続けてほしいと思います。
そのためには、これまでの常識にとらわれない発想で、変わり続けることが大切だと思います。

今大会から、低反発の金属バットが導入されました。
飛距離が、10m~15mは短くなったと言われています。

財政的に恵まれている学校では、敢えて木のバットを使うところもあるそうです。
もともと金属バットは、学校の経済的負担を減らすために長く使えるものとして、導入されたと記憶しています。

個人的には、長打攻勢が得意な高校が有利になる「飛ぶバット」がなくなるのは歓迎なんですが、部費の少ない公立高校にとっては、規定に適合するバットを買い揃えるのは負担にはならなかったのだろうかと老婆心ながら思うところです。

そして、話題になるのが「頭髪」です。
昨年の夏、慶応高校が優勝しましたが、そのときにも話題になりました。
まだまだ丸刈りの高校が多い中で、違和感を抱く人がいたということです。

令和の時代に、いまだ、髪の毛を伸ばしている学校に抵抗感を持つ人がいることは、非常に残念な気がします。

今、これを書いているときに試合をしている東京代表の中央学院も長髪です。
髪の毛で野球の価値が決まるはずはありません。
丸刈りがだめだとも思いませんが、強制的にさせるのはどうかと思います。

丸刈りの強制(選手が忖度する半強制も含めて)をなくすには、名門校や、甲子園常連校のカリスマ的な監督のチームが長髪にすれば、一気に変わるのになあと思います。

近い将来、そういう動きが出てくるのではないかと期待しています。

そして、最近私は、高校野球もラグビーのように監督がベンチに入れないようにすれば、野球の在り方が大きく変わり、生徒たちが今以上に成長できるのではないかと思うのです。
(極論だといわれそうですが)

もしそうなれば、練習の内容から劇的に変わるでしょう。

とにかく、大事な試合の大事なチャンスでどんなサインを出すか、絶体絶命のピンチでどんな守備位置をとるか、投手の継投のタイミングをどうするかなど、すべてを自分たちで判断し決断しなければなりません。
技術の向上だけでなく、作戦面での対話が普段の練習から必要になります。
経験豊かな監督が助言したとしても、実際の試合で最高のパフォーマンスができるようにするには、生徒が自主的に考えないとできません。
言われたとおりにやるだけでは、勝てるチームにはならないでしょう。

当然、普段から野球をしっかり学び、豊富なシミュレーションの経験が必要となります。

もしかしたら、部員同士のトラブルは増えるかもしれません。
でも、監督や指導者による体罰や暴言は大きく減るだろうと思います。

野球は、人生の縮図のようなスポーツだと私は思っています。
そういう野球だからこそ、人を育てる無限の可能性があります。

ならば、思い切って1球1球監督のサイン通りに動くのではなく、自分たちで考えた野球をやらしてあげた方が、さらに人間的に成長するのではないかと思います。

年寄りのたわごとに過ぎませんが、結構本気で考えています。
だれか、発言力のある人が高野連に提言してくれないかなあ。



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