🦷親知らず難抜歯レポ🦷

地球上の皆さまこんにちは！
カニこるねです。

実は先日、私事ではありますが右下埋没親知らずの抜歯をしてきたので、その時の流れや状況を今回のnoteでは語っていきたいと思います。

皆さまの中には、親知らずの抜歯について

「どんな流れで行うのだろう…」
「痛みはあるのかな…」
「腫れるって聞いたけど、実際どう？」

などなど疑問が浮かんだり不安になっている方も少なくないと思います。

私も同じ気持ちでした。

しかも私の場合は、親知らずが斜めに生えており歯茎の中に完全に埋まっていたため、歯医者さんでの対応は難しく大学病院にて歯茎を切開し、歯を分割する“難抜歯”をする事に…。

大学病院や手術と聞いて余計に恐怖心が強くなっておりました涙

だって聞くだけで怖いじゃないですか、
歯茎切開なんて！手術なんて！！

…と前置きが長くなってしまいましたね。
すみません。

この記事をご覧になっている、特に今後抜歯をするご予定のあるあなた様のお力になれるよう、可能な限り細かく書きますね🦷
かなり長くなりますが、見ていただけたら嬉しいです！

それではさっそく、抜歯レポスタート！！！

抜歯当日の流れ

当日は抜歯の1時間前までに飲食や歯磨きを済ませておく必要があります。

人によってはその後も痛みで何も口に入れられない、ということもあり得るので、出来るだけたくさん食べておくと良いかもしれません🍴

受付を済ませ、待合室に向かうと座る間もなく看護師さんに呼ばれ治療室の廊下で血圧と体温を測りました。

看護師さん曰く、順番が来たら先生が直接名前を呼びに来て下さるとのこと。

椅子に座って待っていると割とすぐに呼ばれ、治療室に入りお馴染みのあの椅子に座ります。

今回担当してくださるのは、ベテラン先生１人と研修医の先生１人でした。

まずは塗るタイプの麻酔を塗るのですが、先生が持ってきたのは割り箸のような棒の先端にたっぷり付いた、クリーム状の黄色いバナナ風味の麻酔。
甘苦くて好き嫌いが分かれる味かなという印象でした。(苦味の方が強めかも。私は平気でした☆)

これを患部に押し当てたまま体感３～４分程待つとだんだん感覚が無くなっていき、今度は注射タイプの麻酔を打つことに。

この時、顔に器具が当たったり血などが飛び散らないようにと鼻と口の部分が開いた布を被せられました。

注射を打たれる瞬間は、バナナ麻酔のおかげで感覚が麻痺し痛みは全く感じず、目も見えなかったので何本打たれたのか分かりませんでした。

麻酔を打ってから体感２～３分後（バナナ麻酔よりは早かったですね）、患部をグッと押され痛みを感じるかの確認。

素直に痛くないと答え、いよいよ切開手術に入ります！

歯茎を切り、まずは斜めに生えている親知らずの頭を出していきます。

ちなみに最初に申し上げておくと、今回私の親知らずは、頭の部分と残りの部分の合計2分割にされていました。

相変わらず目は布で覆われており、先生方がどんな器具を持って何をしているのか分かりませんでしたが、作業に入る前に必ず声をかけて教えて下さるので、その度に何とか心の準備を整えることが出来ました。

「今ね、頭が出てきましたよ～」

と先生が教えてくださって、なんか出産みたいだなぁと少し和みつつうっすら感じる血の味に怯えていると、先生の

「それではこれから歯を分割していくけど、大きい音が出て響くからビックリするかも。痛かったら遠慮せず手を上げてね」

というお言葉に今まで以上の緊張感が一気に込み上げてくる中、いざ！分割開始！

すると突然、耳元で今まで聞いたことのないくらいの機械音とアゴに響くような振動に、心臓が飛び上がるかと思いました…。

うまく言えませんが、擬音語で表すなら

「ギュイィィィィン！！！」
「ドドドドドドドド！！！」
「ジュワンジュワンジュワン！！！」

って感じの、まるで本当の工事現場のような音でした汗；

あ～今、私の親知らずの頭は頑張って分割されようとしているんだなぁ…。

すごい音してるけど、本当に分割できるのかなぁ…。

血、すごいたくさん出てるんだろうなぁ…。

顔にかかってる布とか先生の手とか、血だらけなんだろうなぁ…。

てか振動ヤバすぎない？
血の味エグくない？？

なんて呑気なことを考えている間も、先生が

「大丈夫ですか？」
「痛くないですか？」

と声をかけてくれて、あぁ私、1人じゃないんだと何故か泣きそうになっている内にやっと頭の部分が取れました！

「頭の部分取れましたよ！」

先生の声。
正直、えっ、ここまで来てまだ頭だけなのか…！と思うくらい長かったです。

でもそれだけ、先生方が丁寧に慎重にして下さっているんだろうなぁ、面倒で疲れちゃうよなぁと、なんだか申し訳ない気持ちになりました…。

次はいよいよ残りの歯を引っこ抜いていく！
先生にアゴを押さえられ、患部に引っこ抜かれる時の圧がかかっていくぅ！！

とその時、一瞬ズキン！とした痛みがありビックリして思わず声が出てしまいました。

それを見た先生がすかさず、麻酔を追加してくれることに。
その麻酔を打った瞬間も、1度だけチクッ！と痛みがありました。
また声が出てしまった…恥ずかしい。

先生曰く、神経のかなり近くに打ったのでどうしても痛みが出てしまうとの事。

でも、ほんの一瞬の痛みだったので、もしかしたら私がその場の雰囲気に惑わされなければ感じずにすんだのかなぁ…。

必要以上にビビってしまったから痛くないものも痛いと感じちゃったのかも…。

など色々考えていると、麻酔が打ち終わりました。
これもまた何本打たれたのか分かりませんでした。

気を取り直して引っこ抜き作業再開！
スムーズに抜けない場合はまた機械を使って砕く！
響き渡る爆音とアゴの振動！

頭の中で必死に別の事を考えたり実況中継を楽しんでみたり、歌を歌っていると、ついに…！

長い時間をかけ、ようやく最後の歯が抜けました！
いやぁ長かった…音と振動に耐え抜いた達成感がすごかったです…！！

抜けた瞬間も先生方が

「抜けましたよ～！」

と言ってくださって、なんかこう、心がぱぁっと明るくなった気がしました笑

と、同時に広がる血の感覚と鉄の味…おぇ。

最後に切った歯茎を糸で縫合し、先生にうがいをするよう言われたので起き上がってうがいをしたら、もうね、見たこと無いくらい真っっっ赤！！！！！

自分の切り傷の血を舐められないくらい血が大の苦手な私はそれを見て、一気に気分が悪くなってしまいました…涙

縫合した後はガーゼを噛んで、血が止まるまで帰ってはいけないことになっているのでその場でおとなしく待ちます。

すると、先生が分割して引っこ抜いた親知らずを見せてくださいました。

それはそれはとても立派な、大きな親知らずさんでした笑

頭と残りの部分を合わせてもピッタリくっつかないのは、スムーズに抜けなかった際にちょっとずつ砕いたからですね。

「持って帰りますか？」

と聞かれたので、ジッと見つめている内に愛着が涌いてきた親知らずはお言葉に甘えて大切に持って帰ることにしました。

こんな大きいのが斜めに埋まってたなんて、そりゃ歯並びも悪くなるわなと納得した瞬間でした…。

その後は先生と少しお話を。

1週間後の抜糸は歯医者さんで行うか、大学病院で行うか？

次の左下の親知らず抜歯の予定日はいつにするか？

汚い話ですが、ガーゼを噛んでて口の中は血と唾液でいっぱいで喋れなかったので、全ての問いかけには頷いて答えることしか出来ませんでした…汗

血が止まったかどうか先生に確認してもらうと、まだかなりの出血があり再度うがいをして2枚目のガーゼを噛む。

少しして、帰っても大丈夫との事でなんとか声に出して感謝の気持ちを伝え(はいはほーほはいはひは、みたいに)、受付をするのですが…。

やはり、喋れない！
そもそもガーゼを噛んだ状態で会話なんて器用なこと出来ないし、またすぐに口の中が血と唾液でいっぱいに…おぇおぇ。

実は当日私は1人で来たのではなく、パートナーに付き添いで来てもらってたので、受付への対応などはパートナーがしてくれました。

手術の注意事項にも、

抜歯後は出血や傷口への負担を減らすため、または麻酔で眠くなる可能性があるため、車の運転は自分でしないこと！
それか公共交通機関を使用すること！

との記載があったので、可能であれば誰かに付き添いで来てもらうことをオススメします…！
実際喋れませんしね汗

ちなみに今回、私が親知らずの抜歯にかかった時間は約1時間30分でした。
それから、記憶が曖昧なので書けませんでしたが手術中に何度か休憩を挟んでくださいました。
長い時間対応して下さった先生方、本当にありがとうございました…！！

お会計を済ませて帰ります。
大学病院から自宅までは車で約1時間ほどの距離ですが、その間もどんどん血と唾液が溜まっていく…。

先程も申し上げましたが私は血が大嫌いなので、
ソレを飲み込むことが出来ず、なんなら唇の端っこから何度か垂れてきていました…。(汚くてごめんなさい汗)

ここで気になる痛みですが、ほぼ全く感じません。
たまーに、ピリリと疼く？痒い？感覚はありますが、お薬必要無さそうだな…くらい。

家に帰ってからすぐに口の中のソレとガーゼを吐き出しましたが、どちらもやっぱり真っ赤で余計に気持ち悪くなってしまいました…涙

なんとか少しでも血の味を消したくて、うがいは緑茶で行いました。
緑茶は殺菌作用もあるのでおすすめ！

そしてすぐに頂いた抗生物質と痛み止めを飲みました。
痛み止めは痛くなくても飲む！すぐに飲む！これかなり大事です！！

病院から予備のガーゼを5枚ほど渡されたのですが、1枚だと薄いので2枚重ねくらいにして交換してたら全て使い切ってしまったので、追加のガーゼとウィダーインゼリーをパートナーにドラッグストアで買ってきてもらいました。

その後も血は永遠に止まらず、飲食を一切することもなく、結局大量出血から少し多めの出血に落ち着いたのは日付が変わってからでした…。

麻酔中も、麻酔が切れてからも痛みは無かったものの、消えない血の味が本当に限界で、神経がかなりすり減らされました…。

しかもうがいをしすぎるとカサブタの役割を担う「血餅(けっぺい)」が取れてしまい、ドライソケットになる恐れがあると聞いたので、私の神経と心は気の遣いすぎでもはやズタボロ状態に…涙

ちなみにドライソケットとは何なのかを簡単にお話しすると、本来血が固まって作られた血餅が抜歯した穴を塞いでいる間に歯茎の修復作業をしてくれるのですが…。

この血餅が繰り返されるうがいや穴に詰まった食べかすを取ろうとほじくったり、喫煙やストローの使用などで取れてしまうと、骨がむき出しになり耐えがたい激痛が長期間続くというものです。

聞いただけで恐ろしいですよね…。
一応ご参考になるかわかりませんが、抜歯から帰ってきてから私なりに気を付けていた方法を申し上げますと、

・うがいをする時は水を含んだらブクブクするのではなく、首をゆっくり動かして水を全体に行き渡らせるようにする。
吐き出す時はペッ！とするのではなく、口を開けて
水をダラァ～っと垂れ流す。(あまり下向きすぎない)

・歯磨きは、無理に口を大きく開けすぎずゆっくり優しく。患部と患部周辺は諦めて磨かない。
(私は手術後糖分を取ったりしてなかったので、初日は歯磨きしませんでした。)

２日くらい経ったら鏡をよく見ながら患部に当たらないよう慎重に丁寧に磨く。
(偉そうに言ってますが私は醜態恐怖症で自分の口の中が見れないので、完全に感覚で5番くらいまでしか磨いてなかった気がします。虫歯確定。)

・ストローは使わない。理由としては吸う行為で口の中に圧がかかり、血餅が取れてしまう可能性があるからです。

・口に溜まった血や唾液は飲み込まず、ペッ！と吐き出さず、ティッシュに染み込ませるようにして除去する。
(これのおかげで初日だけでティッシュ3箱分くらい犠牲になりました)

・ウィダーインゼリーなどは抜歯した反対側の、なるべくほっぺあたりに“落とす”ようにして、飲み込む時もなるべく圧をかけないようスルッと喉の奥に流す。

・寝る時は抜いた側を下にしないように反対向きになるか、仰向けで寝る。

・飲み物は水かお茶。大好きなコーヒーやカフェラテは出血が落ち着くまで数日我慢。

・激しい運動はしない。筋トレはもちろん、ストレッチもしない。当日はシャワーも浴びない。

・極力甘いもの、お菓子禁止！(ウィダーインゼリーは除く)

…ざっとこんな感じですかね。
いやね、本当に、冗談じゃなく、信じられないくらい神経使います。
衰弱します、神経。

痛みこそ気にする程では無いものの、いつ血餅がとれるか分からない恐怖感と永遠に続く血の味が本っ当に地獄でした…。

そうそう、もうひとつ気になるのがお顔の腫れですね。

こちらは手術当日の夜、23時頃から小さなピンポン玉がくっついてるくらいに腫れました。
でも遠くから見たらあまり分からないくらい…？

そして何より皆さまに絶対守って頂きたいのは、
出されたお薬は面倒でも必ず飲みきること！

ビビりな私は、痛くなくても１日3回必ず痛み止めを飲んでいました。
もちろん抗生物質もかかさずです！

先生に言われた内容と、必要最低限の事を守っていれば、ドライソケットになる確率は下がるかと思いますが、中には血が固まりにくい方や固まる前早々に出血が止まってしまう方も。

そんなときは迷わず抜いてもらった病院に連絡をするか、ダメなら近くの歯医者さんや夜間救急などに助けてもらいましょう！

口内の痛みや不快感は、身体の中でも特に敏感で人に与えるダメージが大きいと聞きますから、
充分気を付けて安静に過ごしましょうね🦷

以上で抜歯当日の私の体験談は終わりですが、
このあと無事に抜糸が出来たら、抜糸までのレポも記事にしてみようかなと思っているところです。

私は現在、抜いた日を1日目とすると今日で6日目ですが、まだまだ油断は禁物の状態です。

今回のレポが、少しでも誰かのお役に立てたなら幸いでございます…！

稚拙かつ読みにくい文章になってしまったかもしれませんが、最後までご覧いただき本当にありがとうございました…！

それだけでも、書いて良かったと心から嬉しく思います…！！涙

これから親知らずを抜歯する皆さま、無事に抜歯が終わって安静に過ごされている皆さま、一緒に歯茎再生まで突っ走っていきましょう…！！！

どうかご無理なさらず、自身のお身体を最優先にしてあげてくださいね🦷

※余談ですが、大好きなカフェラテが飲めるようになった４日目あたりから、牛乳などの乳製品が治癒に早く効くと噂で聞いて牛乳多めのカフェラテをガブ飲みしまくってたら、体重が2kg弱増えました…辛すぎる涙

それでは、また～☆