しごと。

 noteを書くのは随分久しぶりになる。モチベーションにかかわらず投稿していたものを止めてしまう時というのは、得てして疲労が蓄積している時だろう。

 数ヶ月前から自分にもできそうな仕事を探していて、ようやく今月それにありつくことができた。詳しいことは書いてはいけないだろうから割愛するが、早くとも20時以降、遅くとも翌7時頃には終わる夜勤だ。夜勤仕事には体力が必要とされるイメージも強く、私で本当にできるのだろうかと不安も大きかったが、今のところ何とかなっている。ぼーっとできる時間が少ないので、むしろ体感時間が短くていいくらいだ。元々夜型なのもあるが、探せば仕事はあるらしい。

 さて、久々に筆を取ったのは、その探せば仕事はあるということをひとつ世に公開しておこうと思い立ったからである。
 どうも私が見る限り、夜型の人に向いてる仕事を紹介する記事はワンパターンだ。自由業だったり、看護師、介護士、警備など、何かしら病気を抱えていたり、引きこもりから抜け出すはじめの一歩にしてはハードルの高い職種ばかりだろう。……というのは私の偏見でもあるが、しかしながら自由業、看護、介護というのはどれもスキルが必要な職種であろう。特に人と関わる機会が多く、コミュニケーションに難がある、もしくはそれに多大なストレスがかかる状態の場合、あまり適しているとは言い難い。警備についても、求人には耳障りのいい言葉が並べられているが、最後は体力勝負である。まぁ、実際にやったことは無いので想像の域を超えないのだが、季節を問わず、外に出て立って働くことすら私には難しく思えたのでここでは紹介しない。

 上を読んでいただければおおよそ分かるだろうが、私は体力が極端に少なく、且つコミュニケーションによるストレスを受けやすい方だ。言い換えれば、何かされた訳でもないのに勝手にストレスをためてしまう方だ。
 そんな人間ができる仕事などこの世にある訳ないと、前数ヶ月は非常に腐っていた。一応バイト経験はいくらもあるので、単発で倉庫の仕事やイベント仕事に行くことはあれど、これを長期間やるのは無理と実感するばかりで仕事には繋がらない。そこで、やりたくないこと、できそうも無いことを外してひたすら求人サイトをいくつも調べていたところ、今の仕事にたどり着いたわけである。

 条件としては、
・夜勤帯
・アルバイト
・シフト制
・未経験可
これに、職種を接客業以外で絞ってちまちま見ていく作業である。事務とか、軽作業だとか、カテゴリー分けされているサイトであればそれを駆使した方が見やすくなるのでいいだろう。何しろ無職で時間だけはあったので、それはもう大量に求人を見漁った。明らかにヤバそうな派遣の紹介求人にも一応連絡してみたり、夜勤事務のバイトを見つけて応募しては面接で落ちたり、そういうことを繰り返していた。どうせ無職で受けるダメージなんてそんなに大したことがないのだから、たくさん当たって砕けて経験を増やした方がいい、という考えの元で。
 実際求人を探したり面接を受けに行くとわかるが、世の中には思っているよりも多くの仕事があり、一人一人の作業内容もかなり細分化されている。当たったり砕けたりし続けていれば、間違いなくどこかで居場所にたどり着けるはずだ。趣味があるとか、なにかの追っかけをしているとか、そういう人であれば必ず何かしらの仕事をして金銭を得ておく必要はあるだろう。であれば、手当り次第(といっても、自分でやれそうだと思ったものに絞って)応募して面接まで受ける方が良い。
 派遣も悪くは無いが、仕事に慣れ始めた頃に急に別の場所に行くことになるなんて事態が起きかねないので、それが苦手な人は短期〜長期のアルバイトを探すことをおすすめする。
 これは良くないライフハックだが、大抵のバイト面接では、嘘でも一年以上働けると言っておいた方が受かりやすい。辞める予定が明確にあるのならそれは伝えた方がいいが、ないのであれば、むしろ長期希望だということをアピールするのが得策だ。
 あとは病歴なんかだが、隠せる人は隠してもいいだろう、伝えた方が話がややこしくなることはしばしばある。障害者雇用枠で働く場合は別として、今現在通院していない、無理はできないものの、病状としては安定しているなどであれば、詳らかに話すことで却って採用されにくくなる場合がある。明確に必要な配慮がない場合は、自分の体調や状態を加味した上で判断しても良いだろう。躁鬱の人は自分が躁・軽躁の時にその判断をすると確実に間違うので、元気の無い時にできるかどうか判断した方がいい。軽躁の勢いで面接に受かって、その後鬱状態でバイトを飛んだ経験が私は幾度となくある。真似してはいけない人間だ。

 長々と語ってきたが、私がこんな生き方をできているのは、まだ若いからという所も大きいだろう。歳を重ねれば重ねるほど事情も違ってきて、雇ってくれるところは減ってしまうかもしれない。それでも就職のサポートをしてくれる公的機関はあるし、幾つであれ、働く気がある人のことを助けてくれる人々はどこかにいるものだ。私はそういう善良な人間では無いから何ともかける言葉がないが、少なくとも、同じような境遇で、先が暗くてもう何も無いと思い込んでしまっている人達に、探すこと、当たって砕けることの二点を示したくてこのnoteを記した。
 私はこんな、社会人としてはあまりに未熟な考え方の人が居たんだということをネットで見つけて安心したかったのだろう。だから私が出した。この先ネットの海でそういったものを探している誰かに安心を与えられるように。

 社会風刺は広く蔓延っており、この世界は酷く厳しく、醜く、救いようのないものに思えてしまうことは多いだろう。特に生まれながらに性善説で生きているような優しい人には辛い世論が増えてきている。
 だが安心して欲しい。社会には悪い人ばかりではないし、受け止め方にもよるかもしれないが、皮肉のような褒め言葉を素直に受けとったところで悪いことは起こらない。多少図々しく生きたところで、誰も働くあなたを非難しない。頑張りを見られているとは言えないが、前向きに起こした行動が自分のためにはなっているはずだ。
 働きたいけどできることが見つからないあなたに、居場所が見つかりますように。

 これでこの話は締めさせていただく。良い一日を。

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