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Arakni, Huntsman研究ノート②〜戦術について〜

さて、前回の記事で戦略についてはファティーグを目指すということになりました。(かなり無理矢理)
今回は具体的にどのようにファティーグを目指すかを考えていきます。
結論は、みんな大好き「Count Your Blessings(祝福への感謝)」を使用するということなのですが、そこに行き着くまでの過程をご紹介したいと思っております。
長い道のりにはなりますが、必死に捻り出したものですので、よかったら読んでやってくだせえ。



ファティーグって…何…?

ファティーグって何でしょう?
はい、僕はよくわからないままこの言葉を使っています。
他のカードゲームでも使う単語なんでしょうか?
僕にはさっぱり分かりません。
ということで、他の方の記事を読んだりなんやかんやして調べてみます。
まずは言葉の意味。
「fatigue」の意味は「疲労」ですって。
はえー。
広大なネットの海から得た知識によると、「相手のデッキを弱くする」ってことみたいです。
はえー。
どうやら、デッキ枚数を減らすだけではなく、質を落とすという意味も含んでいるとのこと。
うーん、難しいですね。

かなり感覚的なものになるのですが、僕が実際にプレイしてて大事だと思うのは次の2点です。
①相手のデッキの枚数や質を落としつつ、自分のデッキの枚数や質は確保し続ける
②死ななきゃ安い


①は、手札全部で守ってたら先に自分のデッキが無くなるよねってことです。
そんなことすると本末が転倒してしまいます。
②は、自分のライフが1点になったとしても、相手のデッキ0枚にすれば相手何もできなくね?ってことです。

僕のファティーグについての認識はこんなもんです。
きっと色々足りないことでしょう。
有識者!教えてくれ!!


アラクニさんのファティーグ

さて、ようやく本題のアラクニさんのファティーグについてです。
前述した僕が大事だと思う2点についてですが、なんとアラクニさん!!どちらも苦手!!
ということで詳しく見ていきましょう。

①相手のデッキの枚数や質を落としつつ、自分のデッキの枚数や質は確保し続ける

これについてはガーディアンやウォーリアーが得意な分野です。
それなりの火力が出る武器があるとかなり超えやすいハードル。
武器を振るには基本的にコストが必要ですが、コストとなるカードはピッチされるのだけなのでデッキの枚数は減っていません。
デッキが減らずに火力を出せる!
永久機関が完成しちまったなァァ~!!これでノーベル賞は俺んモンだぜ~!!

初見では攻略できない。永遠の悪魔。

ところがどっこいアラクニさんが持てる武器は基本的に1点のダガー。
しかも振るのに2コストかかっちゃう。
ダガーのヒット時効果を考えても、あくまでアッタクアクションカードのサポート役にしかならないです。
相手にまともな攻撃をするためにはどうしてもアタックアクションカードに頼るしかない。
つまり自分のデッキを減らしながら攻撃するのがメインになっちゃうということ。

大好きな武器。
でも君のことを火力としてはほぼ見てない。

さて、それではアラクニさんが「相手のデッキの枚数や質を落としつつ、自分のデッキの枚数や質は確保し続ける」を達成するにはどうすればいいでしょうか?
はいそうですね。たとえ自分のデッキ枚数が減っても、それ以上に相手のデッキを削ればいいですね。
じゃあどうすれば自分より多く相手のデッキ枚数を削ることができますか?
「Eradicate(根絶)」を使う。
すばらしい。とてもいい選択肢です。

Cut to the Chaseでバフして7枚追放したときの気持ちよさ

たった1枚の消費で、相手のデッキを最大4枚削ることができます。
でも最大で3枚しか入れることができないカードに頼ってちゃあいけません。
もうちょっと別の方法を探してみます。

ここで、contractのカードの特徴を思い出して見ましょう。

・0コストの場合は4点、1コストの場合は5点の攻撃力がある!
・防御値が3ある!
・ヒットしたらデッキトップを追放できる!
・アラクニさんのヒーロー効果が誘発する!
・go againがついていない・・・

はいこんな感じです。
察しの良いみなさんはもうお気づきかもしれません。
1ターンに1回contractカードで攻撃すればいいんじゃね?ということに。
「0コスト4点のcontractカードで攻撃をする」に対する相手の対応は、基本的には下記の5パターンしか存在しません。

①防御しない
②カードを1枚使って防御する
③カードを2枚使って防御する
④カード1枚と装備品で防御する
⑤装備品のみで防御する

そしてそれぞれのカード消費枚数はこちら

①防御しない
→自分1枚、相手1枚
②カードを1枚使って防御する
→自分1枚、相手1〜2枚
③カードを2枚使って防御する
→自分1枚、相手1〜3枚
④カード1枚と装備品で防御する
→自分1枚、相手1〜2枚
⑤装備品のみで防御する
→自分1枚、相手0〜1枚
※相手のカード消費枚数に幅があるのはヒット時を考慮したものです。

そうです!
⑤の装備品のみで防御されるパターンを除けば、自分の方が多くカードの枚数を減らすことはありません!
装備品については、ごく一部を除き、使ってればそのうちなくなるので、この際考えないようにしましょう!

僕はこの結論に至るのに1年かかりました。
愚かですね。

このことから、
①相手のデッキの枚数や質を落としつつ、自分のデッキの枚数や質は確保し続ける
に対しての僕の答えは、1ターンに1回contractカードで攻撃する!ということです。

あれれ?
そしたらまた問題が発生しました。
go againに恵まれないヒーローを使ったことがある方なら通ったであろう、「あれ?手札余っちゃったぞ」問題です。
足りないのですアクションポイントが。
手札もアーセナルも万全の状態で自分の番になってもしょうがないんです。
動けないから。
そんなことしてたらもったいないですなあ。
その間に相手にぶん殴られて死んでしまいますなあ。
でも安心してください。スーパーな解決方法がございます。
それについてはまた後ほど。


はい、話は変わります。
お次はこれについて考えましょう。

②死ななきゃ安い

アラクニさん・・・
割とすぐ死んじゃいます・・・

「え?防御型のヒーローでしょ?基本的に全部ブロックして動けるときだけ動けばいいんじゃないの?」ハナホジー
という認識の方はいらっしゃいませんでしょうか?
私は愚かにもそんな考え方でございました・・・・
それを実践してみたら、なんということでしょう、自分のデッキがみるみる減っていき、逆に自分がファティーグしてしまうのです・・・
よくよく考えたら当たり前のことです。
前述していた、「自分のデッキの枚数や質の確保」ができていなかったわけです。

僕は一つ賢くなりました。
失敗に学び、攻撃して相手のデッキを減らすぞ!という気持ちで手札を温存して戦ってみたのです。
そしたらなんということでしょう。すぐライフがなくなってしまいました。
ウズリ姉さんのように2枚防御で2枚攻撃というようなスタイルでcontractカードをメインにして戦うと、どうしても相手のデッキをファティーグするよりも自分のライフのほうが先に削れてしまいます。
一言で言うと、あちらを立てればこちらが立たずって感じです。
うーんつらい。



①相手のデッキの枚数や質を落としつつ、自分のデッキの枚数や質は確保し続ける
②死ななきゃ安い
この2つを両立しないといけないのに、それができない…
これはもう構造的な問題で解決のしようがないのではないか?
そう思いずっと諦めておりました。

その時!!
Rosettaから救いの光が!
そう、みんな大好き「Count Your Blessings(祝福への感謝)」(以下、CYB)です!

みんな好きすぎて青が禁止になっちゃった

アラクニさんの特効薬です!!
現状残っている問題点である次の2つ。
・手札余るよ問題
・アラクニすぐ死ぬ問題(あちらを立てればこちらが立たない問題)
はい全て解決です。

やり方はとっても簡単。
相手ターンにCYB使いましょう!
相手ターンに青のカードをピッチしてCYB、さらにさらに「Oasis Respite(オアシスでの休憩)」を使うと…
cybでの回復+4点軽減+オアシスでの1点回復(あわよくば)
ということができちゃいます!
自分のターンは手札が1〜2枚になってしまいますが、contractカードを1枚使うだけなので、少ない手札で十分!

簡単に言っちゃうと、相手ターンにライフアドバンテージを稼ぎつつ、自分ターンには地道に相手のデッキを削っていくことができるようになったわけです。

①相手ターンにCYBを筆頭にその他インスタントやディフェンスリアクションを使用してできる限りライフを減らさないようにする。
※ライフを減らさないようにするのはあくまでできる限り。強力なヒット時効果がある攻撃を除き、自分のターンに全く攻撃ができなくなるような防御はしちゃあダメです。自分がファティーグしてしまいます。ある程度はCYBを信じてライフで受けちゃいましょう。
②自分のターンにcontractカードで攻撃をする。

これを基本戦術にしちゃいましょう!
たまに「Codex of Frailty(虚弱症の魔本)」を使ったり、「Leave No Witnesses(目撃者の抹殺)」や「Surgical Extraction(外科的摘出)」なんかにアタックリアクションをそっと添えてあげたりして、強いターンを作っていければ、いつの間にか相手のデッキはなくなっているはず!!


デッキリスト

はい、長くなりましたが、これまでのお話を踏まえて作成したデッキリストがこちらです。

なんかもう疲れたので、各カードの採用理由なんかはまたの機会にしたいと思います。


最後に

最後にお伝えしたいことがいくつかございます。
もう少しだけお付き合いください。

執筆時現在、CYBの青が禁止となってしまいました。
これは正直なところかなりの痛手です。
個人的にエニグマさんに対しての恨みとつらみが少し溜まってしまう程度には痛手です。
回復量で言うと、24点ほどの痛手です。
しかし文句を言ってもしようがないので、代用としての「Peace of Mind」や「Heart of Fyendal」も入れたデッキリストを作っております。
ちなみに「Heart of Fyendal」については、コンセプトから外れないし、せっかく持ってるから入れてるというだけなので、別の青いカードで全く問題ありません。
返ってこい…!CYB…!
どんなに嫌われても僕は君を待っている…!!


さて、このアラクニさんデッキの最大の敵はなんでしょう。

エニグマさんでしょうか?
いいえ違います。
確かにエニグマさんには手も足もでませんが、彼女は早急に優しく殺してくれます。

じゃあなんでしょうか?
はい、そうです。
時間切れです。

ファティーグデッキ全般に言えることですが、その性質上、どうしても時間がかかってしまいます。
さらに、アラクニさんはcontractカードを打つたびに相手のデッキトップを見ることができるという能力があり、この効果を使うのに余計な時間がかかります。
さらにさらに、ウズリ姉さんやヌゥさんでは使われないcontractカードを多用するため、対戦相手にカードの効果を説明したりテキストの確認をしてもらうことが頻繁に発生します。

こんな理由で、さっさとゲームを進めてしまわないと、時間切れで引き分けになってしまいます。
僕は実際に何回かやってしまってます。

しかーし!
これはCYBを使う以上逃れられないものです。
背負うべき運命です。
自分のプレイングを早くする、それだけです。
間違っても相手にイラついたような態度をとってはいけません!
楽しくやりましょう!
※CYBを使われる相手はそんなに楽しくないかもしれませんが、それはあずかり知らぬことであります。


長くなってしまいましたが、書きたいことは書いたんじゃないでしょうか。

ここまで長々と付き合っていただき、ありがとうございました。

次回は採用カードの理由なんかを記事にするかもしれません。
それではまた〜。


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