火災ですっ!
今回は【 火災 】でイメージしてみましょう。
時々目を閉じて情景をイメージして下さい。
建物の強さ を 地震(慣性力)だけで判断していませんか?
軽量建築物は地震(慣性力)には有利だが強風や津波・土砂災害 そして 火災には弱い という否定しがたい現実があります。
以下に書いている事と御自身のイメージが全く異なるようでしたら、あなたは火災に対して、何の心配をもする必要がない方なかもしれませんので、スルーして下さいね。
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あくまでも、フィクションのお話ですから・・・・。
役者さんになったつもりであなたの演技をイメージしていただきたいのです。
では・・・・・・・。
あなたは両親から譲り受けた 古くなった木造住宅 を、そろそろ建て直そうかと考えている頃でした。
そんな折・・・・。
あなたの御近所で夜間に突如 火の手 が上がりました。
瞬く間に火の勢いは激しく なっていきます。
火はそのお隣の外壁と軒裏を焦がし始めました。
普段耳にすることがないような『パチパチッ』という、何かが燃えるような音で あなた も外の異常に気付きます。
その頃には、けたたましいサイレンを鳴らして消防車が到着しました。
消防隊が放水の準備を始めた頃には、お隣の屋根に火が移りました。
焦げ始めた軒裏から発火して屋根が燃え始めたのです。
あなたは冷静に家族を起こしはしましたが、家族の安全確保までが精一杯で、着の身着のままで屋外に脱出しました。
家族以外に脱出させたのは、子供さんが抱いて寝ていた人形と奥様が握りしめていた 家族の写真 だけでした。
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消防の必死の消火活動で火の勢いは徐々に落ち着いてきました。
結局この火災では 火元のお宅が全焼し、おそらくはもう使い物にならないお隣の家が 半焼 という結果になりました。
しかし、不幸中の幸いであったのは、どなたの人命も損なわれなかった事だけでしょう。
火は沈下しましたが あなた の一家は興奮のあまり、その後一睡も出来ませんでした。
半焼したお隣も消防の放水で 水びたし です。
翌日以降、優しいあなたの御家族は、被災された御近所の片付けなどを色々とお手伝いしています。
しかし、今度はその光景が目に焼きついてしまい、考える事は『 これが自分に降りかかってきた災害だとしたら、一体どうしたらよいのだろう? 』・・・・もちろん直ぐに答えは出てきません。
この時にはまだあなたは、RC住宅が木造と同等価格で建設できる事を御存じなかったのです。
あなたは改めて住宅の建替えについて考え始めました。
あなたは ご近所での火災という、恐ろしい体験 を既にしてしまっているのです。
木造や軽量鉄骨ではダメ・・・、重量鉄骨造ALC貼りがいいかも、と思っていたところ、そうでもなさそうです。
あなたには、まだ鉄骨造とRC造との 区別すら ついていませんでした。
(素人さんは意外とそうなのです)
そうこう思い悩んでいる時にRC住宅の事を知りました。
その結末は・・・・?
ストーリーの完結は あなた がお決めになる事です。
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私が設計させていただいた建物ではありませんが、普段からお世話になっている病院の院長先生の奥様に聴いた話をお伝えします。
そちら様は【 豪邸RC造 】に住んでいらっしゃいます。
具体的には、築40年を超えるRC造で、私の目にも『 高かっただろうな~もったいないな~でも仕方ないよな~当時はRC造って一般的にはこうだよな~っ! 』と思われるようなお宅です。
ある日、道路一本隔てたそのお隣の空き家から夜間に出火し、消防車が出動する騒ぎになったそうです。
ところが、この院長先生御一家はその騒ぎに気付かなかったそうです。
奥様は気付かなかったことに対し『 恥ずかしい。 』とおっしゃっていましたが、『 RC造の住宅に住んでいてよかったですね。 』と申し上げました。
↓ こちらの動画も参考にないますよ