二世帯住宅を考える 第2回
2・火災への不安をできる限り解消しておくべし
【 売りたい 】と思っているもの と【 買いたい 】と思っているものは必ずしも同じではないですよね。
例えば 日本酒を造っている人は『 洋酒が飲みて~っ! 』って思うかもしれませんし、トヨタ自動車の従業員さんは『 たまにはホンダに乗りたいよな~。 』と思うかもしれないっていうことです。
つまり【 たくさん売れて欲しい 】のは自社製品だけど【 実際に手にしたい 】のは他社製品っていうこともあるということです。
この際には【 価格が大きくなるほど 】悩ましい問題になってくるようですね。
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ある鉄骨系の有名ハウスメーカーさんに務める営業マンさんから相談がありました。
『 家を建てたいのですが相談にのってもらえませんか? 』と。
私が『 御社の建物は頑丈だし立派な建物を提供されているではないですか。 』とといかえすと、『 鉄骨系の住宅を販売していると、木造にはどうしても住めません・・・・貧弱だし何かにつけて不安が多いですから。』
『 そうでしょうね。 』
『 かといって鉄骨系のハウスメーカー住宅はとても高額になります。 』
『 そうですね。ハウスメーカーさんは木造でも高額ですからね。 』
『 木造と同等価格で RC住宅 が手に入るならそれが最も望ましいと思っています。 』と。
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現在その方の ご自宅の設計 が始まっています。
【 売りたいと思っているもの 】と【 買いたい 】と思っているものは必ずしも同じではないという実話でした。
ちなみに【 鉄骨住宅 】と【 鉄筋コンクリート住宅 】を ぶつけっこ をしたらどちらが勝つと思いますか?
土石流を 同じように受けた場合・・・・木造 鉄骨造 RC造(鉄筋コンクリート造)のうち被害が最も少ないのはどの構造だと思いますか?
このあたりは 重要な選択基準 だと思うのですが・・・・あなたにとってはいかがですか?
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【分離型2世帯】と【非分離型2世帯】と大きく2タイプの2世帯住宅がありますが、この違いはよろしいですよね。
完全分離型2世帯住宅 : 二戸入りマンションのような形態で
他人同士でも別戸そして 入居できるタイプの建物
非分離型2世帯住宅 : サザエさん一家のような生活様式で3世代以上
が一緒に生活するタイプの建物
今回は1階が親世帯・2階が子世帯の分離型の2世帯住宅という完全分離型を想定してお話します。
さらに縦型分離(水平分離)つまり2階建てのマンションに親子で上下階に入居しているような状態です。
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アパート(木造や鉄骨造)の1階で火災が発生した場合、火の手は瞬く間に建物全体へと燃え広がっていきます。
・・・・イメージできますか?
ところが、マンション(RC造)の場合は各戸がコンクリート(耐火建材)で区切られていますから、上階に燃え広がらずに鎮火する可能性もあります。
・・・・
この部分の不安をできるだけクリアしておくべきだと思うのですがいかがですか。
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消防士さんのお宅を数棟 設計から施工まで 手掛けさせて頂いたことがあります。
火災現場の惨劇 を 目の当たりにする機会の多い 方々ですから、当然のご判断だとは思います。
そして以下の内容はその消防士さんから聞いた話です。
『 木造住宅の火災現場では 男女の区別も付かないほどご遺体が焼け焦げていることもしばしばなんです。しかしマンション火災のようにコンクリート住宅だとご遺体がきれいな場合が多いんです。この違いは木造住宅では 焼死 されていることが多いのに対して マンション火災では一酸化炭素中毒死であることが多いということです。もしも私が 自宅の火災で命を落すとしても 自分の遺体は きれい であって欲しいので 木造住宅はあり得ないのです。 』ということでした。
【百聞は一見にしかず】・・・・ですよね。
実際にご自身が火災で旧家を全焼して弊社にご発注になった方もいらっしゃいますが、そうなってしまってから後悔したのでは、・・・・遅いかもしれませんね。
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ご検討中の2世帯住宅で・・・・火災!
・・・・その建物だと、どの程度安心して毎晩眠りにつけるのか・・・・ イメージしてみてください。
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我が家の2人の子供が 進学で家を出た際のマンション探しの第一優先順位は建物の構造が 鉄筋コンクリート造の耐火建築物 である ことでした。
よそのお子さんの不始末であれ、わが子の不始末であれ火災が発生してしまった際に、命の不安 から少しでも安心でいたいからです。
あなたの家選びに関して重要なことは何ですか?
【 大切な家族の命を守れること 】の優先順位が高ければ 鉄筋コンクリート住宅(RC造住宅)を【 木造と同等価格 】で手に入れる方法を検討してみませんか?
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