脱サラ医学部再受験して20年経った医師のその後. 時々箱根別荘生活. 9)超苦手な数学の勉強法
医学部入試において、センター試験(当時)でも各大学の試験でも大原則は、極端な苦手科目は作ってはいけないことです。
医学部に入学後も、定期試験ではどんなに苦手な教科も最低ラインの60点をクリアしないと合格にはならず、再試験、あるいは留年へのパスポートを手に入れることになるのです。
医学部に入って特に痛感したのは、どんなに暗記が苦手でも苦痛でも、定期試験に受かるためにひたすら暗記するしかないのです。
医学部に入ったら、
「どんなにか心躍る最先端のサイエンスとの出会いがある」
など期待してはいけません。
自分で成書と向き合い、サイエンスの素晴らしさに感動し、考え方を会得する、など壮大な思いは持ってはいけません。
自分に全く興味が持てないことも、どんなに理解が難しくても、試験問題で合格点をとって進級することを最低限の目標にしなくてはなりません。
文系の大学で教員の先生方にレポートや期末試験の記述問題でも、
「人の文章をそのまま転記することは盗用、著作権の侵害で大学生はやっては絶対にやってはいけないこと」
という肝に銘じた文言は、もはや忘れ去る必要があり、苦しいものでした。
医学部では、なりふり構わず先輩からのレポートと過去問とその答えを仲間と協力して入手するしか生きていかれません。
「そんなの邪道」と、医学部2年の際に過去問を入手せずに参考文献を読んでいた私に対して、
「医学部はとにかく暗記する量が半端ないから、自分一人では絶対やっていけないよ」
と、何歳も年下の同級生が力いっぱい説得してくれました。
それを聞いて、私は行動を改めました。
重ね重ね、同級生には感謝しています。
さて、本題の超苦手な数学の勉強法に入ります。
苦手な科目の勉強法の原理原則は、先に書いた記事の通りです。
脱サラ医学部再受験して20年経った医師のその後. 時々箱根別荘生活. 3)いろいろ参考にして学習戦略をたてよう|ハナ太郎 (note.com)
このやり方なくしては、根拠のないプライドを持っており、極端に記憶力の悪い私には、「やった気」、「できた気」で終わっていたのです。
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