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脱サラ医学部再受験して20年経った医師のその後. 時々箱根別荘生活. 5)ホテルか会員制か別荘か
2018年春に、箱根に温泉付きの別荘中古マンションを購入しました。
当時住んでいた都心のマンションを売却し、少し売却益が出たので、そのお金で現金で購入しました。
すでに専門医をとって数年が経過し、7年がかりで医学博士号を取得し1年経過したため、そろそろ医局を離れて地元に帰りたいと思っていました。
知り合いのつてで、地元のクリニックの院長先生を紹介してもらい、ちょうど常勤医を探していたとのことで、働くことになりました。
教授に地元に帰りたいと相談したところ、
「出張(なぜか医師の世界では出向ではなく出張と呼ぶ)なら良い」
ということで、結局医局に紐づいたまま、地元に帰ることになりました
(のちに結局1年半で戻ります)。
その数年前に、サラリーマンの配偶者と同居することになってから、念願の犬を飼うことにしました。
医師には当直があり、家に帰らない日があるので一人暮らしの場合は犬は飼いづらいのです。
医師3年目~7年目くらいまでは、月6~8回ほど外病院含めて当直していました。
夜中にオンコールで呼び出され、朝まで仕事をしていたら通常の日勤業務に突入し、その日の夜は外病院で当直(アルバイト)して翌日朝まで勤務、そのまま本務先に出勤して日勤して夕方帰宅、なんてこともあるのです。
その頃には、病棟のチームのトップになっており、後輩の面倒を見たり苦情の対応をしたりということが多くなりました。
上の代打で会議に出たり、教授が頼まれたVIPの入院診療を任されたりすることも増え、自覚が乏しいながらストレスを抱えるようになっていました。
職場の近くで生活していると、どうしてもオンオフの気持ちの切り替えが難しくなっていきました。
しかも自宅が都心のタワマンの一室なので、向かいのビルでは夜中まで会社員が仕事をしている姿が見えるのです。
週末であろうが人が仕事をしている姿を眺めていると、こちらも全然気持ちが休まらなくなりました。
徐々に犬と一緒に泊まれる宿を探し、何もない週末には逃げるように都心を離れるようになりました。犬を飼うことになって、車も買いました。
犬とのエンジョイライフのために買った記念すべき1台目は、フォルクスワーゲンのポロでした。
人生で初めて乗った外車でした!。
職場と家の往復だった私たちに、犬がいるおかげでその後世界が広がったのは間違いないし、ものすごくお金を使ったのも事実です。
ペット産業はすごいです。
ただ、日ごろのオンコールや当直の予定は、前月末まで決まらないので、決定次第宿の予約をしようとすると、大体宿の予約が埋まっています。
運良く予約が取れそうなのはものすごい高い部屋か、食事なしか。
また、土曜日の外来や病棟仕事が何時に終わるかが読めず(次々と土日泊りバイトにいくメンバーが抜けていくので、結局泊り仕事でない人が居残ります)、宿が指定する夕食の時間に、当日になって間に合う見込みがなくなることもしばしばありました。
だんだん、泊りに行きたいのに宿が取れないことにフラストレーションが強くなり、結局ペット可の別荘を検討するようになっていきました。