佐伯瑛が好きだ
自分の愛する作品をみんなに知ってもらえる喜び。
今ほどこの気持ちを強く感じた瞬間はない。
自分が初めてそれを買ったのはおよそ6年前。発売された年を考えれば高めの値段設定に悩むもせっかく近所の中古ゲーム屋で見つけたからと買った3rdDS版。受験生なことを忘れ一週間で7周するぐらいハマるスピードは速かった。
世代でもないし新作が長らく途絶えていたあの時期は当然周りで知っている人はおらずひたすら一人ネットで過去を探る日々だった。
でも９年の時を経て新作が出てそこから始めてくれる友人も出来た。楽しいと言ってくれてとても嬉しかったのと同時に、過去の作品を勧められないのが歯がゆかった。
2023年12月25日。ときめきメモリアルGirl's Side 1st、2nd、3rdの移植が決まったとき、私は夜道を一人で歩きながら満ち満ちた気持ちでいっぱいだった。
みんなが佐伯瑛と出会える。
今なら卒業式に彼らが灯台で再会した時の気持ちが分かる気がする。
瑛に出会ってからコーヒーにこだわるようになり、灯台を見に行くようになり、海のグッズを集めるようになり、水色が好きになり7月19日は毎年ケーキを食べるようになり、1月31日は悲しくなる。
最初から見た目はさして好みではない。第一印象は最悪。
学校では成績優秀、運動も出来てかっこいい羽学のプリンス。そんないかにもなフィクションを忘れてしまうぐらい素は等身大なところを知ってしまったときにはもう後には戻れない。
無邪気で子供っぽくて好きなものには目がない。良い子であろうと無理をしてまで努力をするタイプだからデイジーの前ではかっこがつけられないところも愛くるしい。
もしデイジーと出会えなくてもきっと瑛は自分で決断して自分の人生を歩んでいける。でもその人生に彩を与えられるのはきっとデイジーであって、デイジーにとってもそれは瑛であるんだと思う。
どちらか一方が頼るのではなく、お互い自立しながら支えあう。そんな理想の関係がきっと二人にはあるのだろう。
どのシリーズにも好きなキャラはいるし本家含めてどれも好きだ。それでもやっぱり帰ってくるのは羽学であり瑛のところだ。シリーズ全キャラが一つの作品になっても私は絶対君を選ぶ。瑛は私の心に忘れられない気持ちを残していった。
私には私の瑛が、デイジーにはデイジーの瑛がいるようにあなたの傍にはあなたの瑛がいてくれると私もうれしい。
ところでDS版を元にするならフリートークはないのだろうか。だけどPSPを持っていないので蓮見くんを攻略できるのは嬉しい。うちのDSが壊れてもこれで安心できる。
何はともあれ最高のクリスマスプレゼントになった。
なぜなら
もう一度 ホントの恋に、また逢えるから・・・
