日本が誇るユニークなファンクラブ特典
「ファンクラブ」
ファンクミュージックが好きな人ではなく、扇風機を持った蟹でもない。
芸能人やアイドルグループ、スポーツチームなどのファンで構成される団体や、システムであるファンクラブ。日本語だと後援会が当てはまるのではないだろうか。
日本全てのJクラブにもファンクラブや異なる名前の団体が存在する。そのクラブが好きな人のための有料会員システムで、チームによって様々な特典がある。また多くのチームで年会費が異なるなどでプランが分けられている事が多く、支払う年会費に伴って特典もまた多種多様になっている。
今回はそんな各チームのファンクラブで特に面白いなと思った特典や取り組みを見つけたので特に面白かった4チームを紹介する。
【比較】CLUBMEMBER(横浜FC)
まず自分も加入しているので、比較として我らが横浜FCのファンクラブを紹介する。
名前は「CLUBMEMBER」通称はクラメン。
プランは値段順にゴールド、シルバー、ブロンズ、レギュラー、そしてU-15がある比較的シンプルな仕組み。
特典は主に3つある。
シーズンシートの割引や先行購入の「チケット特典」
シーズンシートホルダーも取ってる人に向けた特別イベント「DOUBLE CROWN会員」
そしてパスホルダーやブロンズ以上にはユニフォームがもらえたり、サイン会などの「グッズやイベント特典」
調べている中では割とシンプルよりで、特別物足りなさを感じる分けでもない平均的な特典内容な気がする。
自分は今年からブロンズに加入し、シーズンシートは買わなかった。なので先行購入の時は忘れずにスマホの前で待機したい。
参考:クラブメンバー公式HP
さてさて
それでは行ってみよう。
①FANCLUB(FC琉球)
ユニ背中のスポンサー企業名だったり、面白いスタジアム看板で今ちょっとした話題の最西南JクラブFC琉球。
まず気になったのはプラン名について、通常がベンガラでその上がゴールドという名前になっている。沖縄の地域"色"が出ていて馴染み深くもあるだろうしとても良い。
そもそもベンガラ色とは何のか。調べてみた。
漢字では「弁柄色」と書き、主成分は酸化鉄が由来する赤色。沖縄では赤土が産出するため、一説によると2000年以上前から顔料や首里城の壁の着色として使われていたらしい。沖縄と言えばベンガラと言っても過言ではないと思う。
特典の1つにあるパスケースのグッズや会員カードはどのランクでももらえる。1番上のゴールドはさらに「にょ」のグッズも貰える。
ちなみに余談だが、HPを見てみると惜しげも無くふんだんに「にょ」を使ってるのが好き。かなりポイントが高い。いや、高いにょ。
またゴールドは抽選でVIP席や砂被り席に座れたり、選手と交流できるオンラインイベントがあるのはサポーターとしてかなり嬉しい特典だろう。
参考:ファンクラブHP
参考:ベンガラ
②ユナイテッドサポートメンバーズ(鹿児島ユナイテッドFC)
続いて九州は桜島の映える鹿児島。
まずHPを見て目に入ったいいなと思ったポイントは説明書き。ファンクラブのお金がこれまでどんな風に使われていて、これからどんな風に使うかとわかるのは非常に良心的だ。鹿児島のファンクラブは「鹿児島ユナイテッドが好きだからお金を出してね」というより「お金を出したいと思わせる」というのが色んな所で見受けられる。
別に悪い意味じゃない。
チームはお金があってなんぼ。
最近うちの山形CEOのインタビューを見てより一層感じる。
「お金を出したいと思わせる」
プランにもその面白さは出ている。
多くのチームのファンクラブは、年会費の金額によって受けれる特典が増えていく。ただ、鹿児島のファンクラブは年会費が異なるプランに加え、年会費11,000円だが特典の異なるプランが3つ存在する。
3つのうち観戦チケットが一番多い「チームサポート会員」
名産品や特産品などがもらえる「ふるさとサポート会員」
恐らく文脈的にアカデミー支援になる「ドリームサポート会員」
漠然と好きだからお金を出すのではなく、こうゆう風に使ってほしいからこのプランに出す!になるのは非常に面白い。
そして最上級のプレミアム会員になると限定ユニフォームがもらえる。プレミアム会員のためにデザインされた限定品らしい。
お金に余裕があれば入るべしランクであることに変わりはない。
参考:ファンクラブHP
③FANCLUB(カマタマーレ讃岐)
うどん県こと、香川の讃岐。
ここには全国のサポーターがうらやましがる、痒いところに手が届く、とんでもなく素晴らしい制度がある。
そう、それは
「スタジアムグルメ取り置き」と「グッズ優先取り置き」だ!
なにかと新グッズが出たり、スタグルを食べるためならば、いつもより30分くらい早く家を出る人は少なくないだろう。当然全部に適用できるわけではないだろうが、この特典があればいつも列に並ぶ時間にゆっくりスタジアムを回ったり、他のお買い物をする余裕が生まれるのではないだろうか。
ただ、このプランは150,000円とちょっと割高。
...
ちょっとか...?
ただ、他のプランでも抽選で選手と写真が撮れたり、選手とグータッチができたり面白い特典がわんさかでい。
④ファンクラブ(ヴァンラーレ八戸)
今回の事の発端、本州最北端のヴァンラーレ八戸。
全体のプランとしては、値段順にブラックメンバー、ゴールド、ブルー、グリーン、オレンジと年会費が異なるプランがある。ここまではスタンダードな制度。だが、その他に「ヴァン太メンバー」と「ふるさとメンバー」というものがある。
この2つのプランが非常に面白く、ぜひ他のチームでもまねしてほしいものである。
まず「ふるさとメンバー」
こ、これは!
かつて横浜FCとの2度の対戦のおり、完全に胃を掴まれされたおいしいおいしい青森名産品ではござらぬかァァァ!!
お主も悪よのぉぉぉ(大喚起大絶叫)
青森に在住していなくても、スタジアムに来なくても得られるリターンがある制度。ふるさとメンバーは送料が含まれてこの値段らしい。
普通に今入会をするか悩んでいる。
そしてもう一つが「ヴァン太メンバー」
ヴァンラーレ八戸公式マスコットヴァン太くん。年会費が安い点、特典がサッカー観戦ではなくヴァン太に特化している点がポイント。敷居を低くすれば、サッカーを知らなくてもヴァンラーレに興味を持ってもらえる入口になるし、サッカーを知らないのにファンクラブに入ってお金を取れるのはクラブにとってはとても大きいと思う。
横浜FCもぜひフリ丸メンバーを作ってほしい。
参考:ファンクラブHP
超参考:特に美味しかったもの