【旅日記】慈眼院〜日根神社/失われた荘園を求めて②
(前回のあらすじ)
帰りのバスに慌てて駆け込んだら 摘んできたコスモスが全部飛び散っちゃってたんだな…
「東上」のバス停で降車してすぐです。
こちらの多宝塔は、日本三名搭の一つということですが、残念ながらこの日は拝観できず…
もとは「無辺光院」という名前だったと言われるこのお寺。
慈眼院とは、京から現地へ下向してきた荘園領主・九条政基の戒名に他なりません。
なぜ元関白という日本最高クラスの貴人が、ここまで京から遠く離れた荘園へ来なければならなかったのか?
その辺りの事情は、こちらの拙著で詳しく書かせていただいております👇
門前の昼顔。
九条家の侍奉行・石井在利は、無辺光院の門前に宿所を構えたとされています。
それがちょうど、この辺りだったのかもしれません。
主祭神は神武天皇の父母、ウガヤフキアエズ尊と玉依姫命。
神武東征の際、長脛彦命に遮られて熊野へ転進する途次、矢を放って落ちたのがこの地だと言われています。
日の神・天照大神と根の神・須佐之男命をともに祀ったため、「日根野」となったというのが地名の由来。
かつて大井関社と呼ばれた日根神社。
壮麗な社殿は安土桃山時代の様式です。
地形や空気感など、今に残る荘園の絵図の余韻を確かに感じることができました。
石井在利や日根野光盛が、今にも騎馬で駆け抜けてゆきそうな…
過去と現在を重ね合わせる、歴史を巡る旅の醍醐味です。
それではまた〜
エンディングテーマ 「Take me Home, Country Roads」John Denver
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