ワインの結婚

前回、オススメの白ワインと、それに合わせた簡単なマグロとアボカトのタルタルをご紹介しました。もしお試しいただけたようでしたら、素晴らしいマリアージュ🥂をお楽しみいただけたのではないかと、勝手に自負しています。
 
さてこのように、ワインと料理を楽しむ場面では、よくペアリングとかマリアージュといった表現を使いますが、ペアリング?マリーアージュ?、違いは? というお話を今日はさせて頂きます。
 
ペアリングも、マリアージュも、どちらもお料理とワインを合わせるという話なので、どちらを使っても大きな違いはないのですが、微妙にニュアンスが違います。
 
ペアリングはpairing、文字通りペアにすること、組み合わせること。そしてマリアージュとは、フランス語でmariage、つまり結婚。つまり、ペアリングとはワインと料理を相性よく組み合わせることで、マリアージュはワインと料理の組み合わせによって、それぞれのおいしさが掛け合わさり、ワインと料理がお互いを引き立てる、新しいものを生み出すという感じです。なので、順番としてはペアリングが先で、その後、マリアージュがやってきます。出会った(ペアリングした)二人が、マリアージュ(結婚)して、二人のこれまでの人生をもとに、新たな風が吹く家族を作っていく、みたいな感じでしょうか。
 
レストランで、ソムリエにワインを選んでもらった時、素晴らしいペアリングです、と言うと、ソムリエのワインの選び方へのお褒めの言葉、素晴らしいマリアージュです、と言うと、それに加えて、ワインとお料理の素晴らしさへのお褒めの言葉、ということになるかもしれません。先程、私がペアリング、ではなく、“素晴らしいマリアージュ”と書いたのは、そのような訳でした(私のペアリングというより、ワインが素晴らしいのです)。
 
では、どのようにして素敵なマリアージュをもたらす、料理とワインのペアリングをしたら良いでしょうか。次回はそのようなことを書いてみたいと思います。

今回もお読み頂き、ありがとうございました。
 
 

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