Re:ゼロから始める異世界生活
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。
知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放り込まれた異世界で必死こいて生き抜く。彼に与えられたたった一個の祝福は、『死んだら巻き戻ります』という痛みを伴う『死に戻り』のみ! 頼れるもののいない異世界で、いったい彼は何度死に、なにを掴み取るのか
そこは獣人・亜人・魔法などが存在するファンタジーな異世界でした。スバルはいきなり召喚されたにも関わらず、ゲームのような世界に胸を躍らせ街並みを散策し始めます。ところが、どんなに探しても自分を召喚した人物と見られる者はどこにもいないのです。
こんな異世界でどうしたらいいのか途方に暮れていたところ、運悪くチンピラに絡まれてしまいますが、そこにやってきた少女に助けられます。少女はサテラと名乗り、徽章が盗まれ、フェルトという人物を探していたところでした。スバルは彼女とともに盗まれた徽章を取り戻そうとロム爺がいる盗品蔵へ向かいますが、何者かに殺されてしまったのです。
殺されたはずのスバルは、目を覚ますとついさっきまでいた「リンガ屋」という場所にいました。何が起こったのかわからないまま、スバルはロム爺の盗品蔵へ向かいます。
スバルとサテラは盗品蔵でフェルトから徽章を取り戻そうとしますが、失敗に終わってしまいます。さらに、徽章を盗んでくるようフェルトに依頼していたエルザという人物に殺されてしまったのです。
再びスバルが目を覚ますと、先ほどと同様リンガ屋の前に立っています。訳が分からないまま、サテラとともにロム爺の盗品蔵へ向かおうとすると、「サテラ」と呼んだことに対し彼女に怒られてしまうのでした。少女が名乗ったサテラは偽名だと気が付いたところで、今度はチンピラに殺されてしまいます。
この時点で、スバルは3回も殺されていましたが、目を覚ますと立っていたのはリンガ屋の前です。死んだはずなのに自分の記憶は残っており、同じ場所に戻ってきている「死に戻り」が起こっていることにようやく気付くのでした。死に戻りは、スバルが異世界に召喚された際に備わった能力だったのです。
死に戻りを自覚したスバルは、自分と同じように周りの人々を死なせてはならない、そしてサテラ・ロム爺・フェルトなど自分の死亡に関係している人達を救い導く必要があると動くようになるのでした。
スバルは、殺されないために先手を打つべく、エルザが来る前にフェルトから徽章を買い取ろうと考えます。しかし、買い取るための話をしている最中にサテラが現れ、さらにエルザも襲ってきてしまいました。
サテラとともに行動していたパックがすかさず応戦しますが、あと一歩のところでマナ欠乏症を引き起こし、エルザの優勢となってしまいます。エルザは圧倒的な強さで追い詰められますが、決死の覚悟で挑んだスバルと騎士であるラインハルトの助けによって、なんとか徽章を取り戻ることに成功しました。一方、ラインハルトは、フェルトが持っていた徽章を見てすぐに彼女を連れ去ってしまいます。
エルザとの戦いで重傷を負ったスバルは、ロズワール邸で目を覚まします。ロズワール邸で、スバルは召喚されたこの世界について耳にします。スバルがいるのはルグニカ王国であること・現在ルグニカ王国には国王が存在しないこと・サテラと名乗っていた少女の本当の名はエミリアで、王位候補者の1人であることを知りました。
ロズワール邸は、徽章を取り戻すための手伝いをしたことやエミリアの命を救ったお礼に、スバルを使用人として雇ってくれることになります。エミリアが取り戻そうとしていた徽章は、王選に参加するために必要なものだったのです。屋敷のメイドである双子のラム・レムに四苦八苦しながら、なんとか仕事をこなします。
エミリアに惹かれていたスバルは、ある日彼女とデートをする約束を交わします。デート当日を楽しみしていや矢先、突然ロズワール邸で目を覚ました日に戻ってしまうのです。スバルは、いつの間にか死亡していたのです。
デート当日だと思い込んでいたスバルは、死に戻りに気付き混乱します。なぜ死亡してしまったのか少しも見当がつかなかったため、再度エミリアとデートの約束を交わせるよう動きだします。そしてようやくデートの約束をした夜、またしても何者かに殺されてしまうのです。
死に戻りでロズワール邸に来た当日に目を覚ましましたが、スバルは死亡する間際に鎖の音が聞こえたことに気付きます。鎖の音に敏感になりながらも、今度こそは殺されないよう慎重に行動し始めます。そして、殺される前日に外へ出て、屋敷が望める森に潜むことにしました。
しかし、そこで襲ってきたレムに殺されてしまうのです。スバルを襲っていたのは、驚くべきことにメイドはレムでした。驚きを隠せないスバルでしたが、今度こそは殺されるわけにはいきません。
エミリアに全てを話そうとしますがなぜか邪悪な力で抑えつけられてしまいました。エミリアに全てを話すということは、スバルの死に戻り関することも打ち明けるということです。しかし、邪悪な力を感じたスバルは、死に戻りを人に話すことは許されないと悟るのでした。
考えた末、ベアトリスの元へ訪れ、自分のことを守ってくれないかとお願いします。承諾したベアトリスはスバルを書庫に隠し守ります。ベアトリスのおかげでなんとか生き延びたスバルは、ロズワール邸に来てから初めてとなる5日目の朝を迎えましたが、そこで自分を襲おうとしたはずのレムが死亡していたのです。
これには双子の姉であるラムも泣き叫び、その声を聞いたスバルはレムを助けるべく自殺し、死に戻りをします。屋敷で自分を支えてくれたラムとレムを助けるべく、できる限り明るく振る舞うようにしました。
しかし、ラムとレムから信頼を得るために無理をしていたためか、徐々に異常ともいえる行動を取るようになります。エミリアはそんなスバルに気が付き、膝枕をして落ち着かせてあげるのでした。
スバルは、改めてロズワール邸に来てから死亡するループに思いを巡らし、あることに気付きます。自分が死亡する前、めまいや吐き気に見舞われていたことを思い出したのです。
そして、レムが衰弱死していたことも「呪い」が原因ではないかと考えます。スバルは、呪いの原因を探し始めるのでした。
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