私の目に映るバケモノ
“ バケモノ ”
私はそう呼んでいる。
バケモノは毒を吐き、刃物で深く傷をつけ、
一生治らない傷を無数につけてくる。
何度も、傷つけられたガラスには次第にヒビが入り
時に割れる。
それでも、私は負けたくない。
ボンドで一欠片ずつ集めては治す。
でも、ボンドでくっつけただけのガラスなんて
バケモノたちにまた、割られる。
何度も治しても治らない。
ただ、割れたガラスを拾い集めては治して
そんな作業が365日も続く。
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脳は、楽しい記憶より苦しく悲しい記憶が深く刻まれる。
楽しい記憶より、苦しい悲しい気持ちが脳を埋め尽くし身体にまであふれてくる。
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なぜバケモノは、毒を吐き刃物で傷をつけてくるのか
私には理解ができない。
信頼していた人から吐かれる
言葉の刃物は傷が深く記憶に刻まれる。
” 思いやる気持ち ”
そんな言葉は、バケモノの辞書には載っていないのか。
相手に傷をつける言葉を、なぜ平然な顔をして吐ける?
なぜ、何も思わない?
なぜ、自分の感情のまま毒が吐ける?
理解もしたくない。
そんな気持ちわかってたまるものか。
そう思ってしまう。
この世界で生きることは非常に息苦しい。
みんながみんな、いい人な訳がない。
そんなことわかっている。
自分が弱い。
そんなことだってわかってる。
「真面目に受け止めすぎ」
「考えすぎ。そこまで考える?」色々言われてきた。
そんな軽い言葉で片付けられ、身も心もボロボロになる
私は一体なんだ。
サンドバックか???
何も言わないから、言いたい放題になるのか?
なにも反論しないから、高圧的な態度で相手をねじ伏せるのか。
違う。
何も言わない、反論しないのではない。
バケモノと違って頭の中で
相手を傷つけないように、言葉を必死に選んで
あーでもない、こーでもない。そうやって考えている間に
バケモノは言葉を選ばず本能のまま刃物を突き付けては刺して脅してくる。
焦ってでた言葉は、傷つける言葉が多い。
何も考えず思いやらずに発言する言葉には
毒があり鋭い刃物でもある。
そうならない為に、考えて伝えようとしても
傷つけられる。
ただのサンドバックになるのなら言わない。
聞きたくもない。
逃げることがなぜ悪いとされている。
私は悪いことだと一切思わない。
時に逃げてはいけない場面だってあるだろう。
真剣に立ち向かわないといけない時だってある。
でも、自分からサンドバックになる必要なんてない。
そんな相手が、
私のことをサンドバックにしか思っていないバケモノの言うことを
真剣に受け止めていたら、傷が増えてトラウマになるだけだ。
トラウマに変化したときには
人と比べちゃいけないってわかっていても
過去のことを比較して
「傷つけられる。怖い。」
そんな感情に襲われる。
信頼なんてできない。
どうやって、人を信頼するんだっけ・・・?
まだ小さいころは、助けてほしいと親じゃない大人に
声を上げれたのになぜ、今あげれなくなったんだろう。
いつからこんなに、傷が深くなって
いつから、この負のループが生みだされたのだろう。
誰かにわかってほしいのではない。
自分が一番理解したいの。
自分が自分の一番の味方でいてあげたいのに
時に一番の敵になる。
優しくしてよ。
寄り添うから。
優しい言葉で教えてよ。
わかるよ・・・そんな毒を吐かなくても。
痛いよ・・・
そんな鋭い刃物で刺してきたら。
逃げ場なんてないよ。
作り方さえもわからなくなってしまったのだから。
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