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空想小説

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思いつくままに書いた空想です。
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2024年6月の記事一覧

500字小説『Calpis soda』

雨が降っている。 外に出る用事もない。 「しかしまぁ暑いな」 最近、気が付くと居る。 「日本…

achi-ko
4か月前
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140字小説『summer rain』

首筋を流れる汗で目を覚ました。 雨の音がする。 重い体を引きずりながら、アイスコーヒーを作…

achi-ko
4か月前
43

140字小説『Where is my princess?』

一年に一度だけの逢瀬なんて。 それも雨なら逢えないなんて。 おまけに、見ず知らずの他人に願…

achi-ko
5か月前
18

140字小説『Present』

起きたら記憶がなくなっていた。 ここは何処。 「お目覚めですか」 「誰」 「あなたは昨夜、記…

achi-ko
5か月前
17

140字小説『I forget you』

やっとこの崖に辿り着いた。 これで、あいつを記憶から葬れる。 何の覚えもないことで勝手に恨…

achi-ko
5か月前
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140字小説『blue focus』

何時の間にか青一色の世界に来ていた。 「ようこそ。住むところは決めた?」 「いえ、まだ。こ…

achi-ko
5か月前
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140字小説『lovers』

「浮かない顔」 「当たり前でしょ、失恋したんだから」 こんなことなら告白しなきゃよかった。 少しは望みがあると思ってたのに。 「恋を失うって、そんなに辛い?」 「あんたも経験すればいい」 「無理だよ。恋は出来ない」 誰かと愛し合うなんて。 夢のまた夢。 「寂しくなんかないよ」 心の中の自分を慰めた。