《54字の物語》まとめ⑧ 三日月 月洞 2023年7月25日 16:17 初めまして。三日月月洞(みかづきげつどう)と申します。 今迄SNS上に投稿してきた54字の物語作品のまとめとなります。 手元にあるものから、順不同です。 (※各タイトルは画像の下にございます)タイトル『傷』樹木(丸太)の心割れが進行すると、星割れになるそう です。タイトル『家猫の憧れ』タイトル『左右非対称取り調べ』右から読んでも左から読んでも同じく取り調べ室の風景ですが、右から読むのと左から読むのとでは些か違い、刑事役と容疑者役が反転いたします。タイトル『終戦の翌日』もう二度と戻らぬ義兄。その義兄が結婚前に姉に贈った日傘。 卯の花色が美しい日傘。贅沢品だと罵られ、一度も使えず、誰にも盗られぬよう大事に隠したままだった日傘。 終戦の日の翌日に姉が行ったのは、その日傘を空の義兄に見せる事だった。タイトル『譲るボールの重さ』タイトル『幸せの本質』狸の店主は「日常の幸せってのは気付かないものだ」 と言って普段の家庭料理を出して化かしているのか、「気付かない方が幸せだ」と言っておよそ口には出来ない材料を使用した料理を出して化かし笑っているのか...。お好きな方のお味でどうぞ。タイトル『新盆』タイトル『狛犬と神無月支度』チャンポンとは、吹くと音が出る硝子製の郷土玩具で す。 平仮名表記が主ですが、 文が曲線だらけになるので片仮名表記で。 博多チャンポンと長崎ビードロはほぼ同じ作りだそうです。 筥崎宮の放生会の名物です。そうっと優しく吹かねば、 割れます。タイトル『恒姫』島津斉彬様の御正室です。殿が亡くなられた2ヶ月後に亡くなられたそうです。 お由羅騒動も強引に仄めかしてみました。タイトル『鶯と古傷』仲は良いけど恥ずかしくて連絡先までは聞けなかったあの子。初恋の男の子。その大切だった存在が、 登校日なのに見当たらない。先生曰く「急だけど引っ越しをしたのよ」そんな、よくある物語。※残鶯とは、夏まで残って鳴いている鶯。夏の季語です。 ダウンロード copy #小説 #Twitter #まとめ #54字の物語 #三日月 #54字 #三日月月洞